タロット関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/04 03:37 UTC 版)
「タロットの御主人様。」の記事における「タロット関係者」の解説
アメジスティア 秋人に“クロウ・クルアッハの聖隷タロット”の占現を依頼してきた、年齢不詳の金髪少女。“時忘れの魔女(リトル・エンドレス)”とのふたつ名を持つ。宮殿(コート)の一員で、“杖(ワンド)のクイーン”の位にいる。ウサギのぬいぐるみの「ピーター」を持ち歩いている。タロットの詩篇の影響を受けない。 性格はお嬢様然としており、誰に対しても命令口調である。秋人のことも奴隷扱いしているが、彼女の周囲の女性、またそれに甘い秋人には大変辛辣。お化け屋敷に怯えるなど、子供らしい面もある。同僚である“ネイヴ”とは犬猿の仲である。 実は10年前に行われた二回目の『楽園の占現』の“世界”のカードであり、彼女が秋人に抱いた感情の影響で今回の“世界”のカードが『属性』を獲得することになった。また、今回の『楽園の占現』が終わると死ぬ運命にあった。 9巻の終盤でデュースの裏切りによって“ジョーカー”に捕らえられ、宮殿の本拠地に幽閉される。最終巻で秋人たちが救出しに来た時には、気を失った状態で“キング”の横に座らされていた。秋人が『黒い手』に捕らえられ、幻の世界を見せられて屈服されそうになった時に精神体で秋人の前に現れて、秋人をその世界から救出した。そして秋人が『楽園の占現』を終焉させた時に、本来は助からないところを秋人によって救い出され普通の少女に戻るが、それによって秋人は精神的に深刻なダメージを負ってしまった。 最終決戦後は、秋人や結夏たちへの罪悪感から秋人たちの前から姿を消すが、日本の南の島まで逃れたところで結夏たちに捕まる。普通の少女に戻ったことで10年間止まっていた肉体の成長が再開し、占現師としての能力も失った為であるが結夏から秋人の伝言を聞き、涙を流して人生をやり直すことを誓う。そして結夏たちに、秋人が一番に助け出したかったのは自分だと告げた。 ジブリール 小さな巫女の姿をした式神。タロットを封印していた箱に宿っていた。周囲からは「ジブちゃん」「ジブさん」などと呼ばれる。秋人達のアドバイザーで、タロットの能力について秋人たちに教えている。タロットに憑依された者をタロット名で呼ぶが、結夏から反撃されて、秋人に救いを求めることが多い。直接的な戦闘力は皆無である。自称「高級式神」であるが、偽りではなく、現在の姿は術者(四季)からの霊力供給が途絶えているための仮の姿であるらしい(ただし、本人は本来の姿を覚えていない模様)。 ずっと箱の中で暮らしていた関係で、世事には疎い。しかし、四季の影響か「アキバの萌え系フィギア」など、妙なことだけはよく知っていたりする。お団子が大好きで、放っておくと1日50本は食べるようで、四阿家の財政を疲弊させている。タロットを封印させるために秋人にキスをけしかけるのだが、その言い方は少々過激で、「俺を刑務所にぶち込みたいのか」と嘆かれていた。 結夏を始めとするタロットたちはタロットのスートで呼ぶ。これが原因で度々結夏からは反撃を受ける。ただし、例外的に四季の孫の秋人は「秋人様」と呼ぶ。 最終巻で秋人が“ジョーカー”に追い詰められた時に、四季から託された最後の使命を果たすために力を発動し、“ジョーカー”の肉体に憑依している“あの男”の意識を消滅させようとしたが、“ジョーカー”によって途中で術を破られる。しかし、それによって消滅を免れることになった。 最終決戦後は真冬と四阿家によって修復され、ほぼ元通りになると目されている。 デュース アメジスティアのボディーガード達のリーダー格。普段は寡黙な男であるが、アメジスティアが羽目をはずすような行動に出る時には苦言を呈している。彼女の過去(10年前の『楽園の占現』)についても、ある程度は知っている様子。アメジスティアは彼とその部下たちに「監視されている」との発言をしているので、額面通りの関係というわけではないようである。秋人に異常なまでの敵意を抱いている。9巻の終盤で、『楽園』の顕現による死んだ娘との再会という破滅的な願いの為にアメジスティアを裏切る。 最終決戦後、アメジスティアより先にどこかへ姿を消した。 “ネイヴ” 宮殿の一員。ナルシストで利己主義者。アメジスティアを失脚させて自分のものにしようと企んでおり、秋人がタロットの封印を解いたことを内緒で菖蒲四阿家に明かした。アメジスティア曰く、顔だけは秋人と張る美男子らしい。ただし、服装の趣味はとびはねている。 四阿 笙魏(あずまや しょうぎ) 菖蒲四阿家の現家長にして、真冬の養父。傲慢でデリカシーが無い。真冬が秋人と引き分けてからは、真冬と秋人の縁談を進めている。 志摩 桜(しま さくら) 老術士。かつての四季の護衛。古城家の人間だが、名字が違うのは桜がバツヨンだからである。喋り方が男っぽい。すでに100年以上もの時を生きている。現役の時代からそうだったのかは定かではないが、オタクでありメタボ。だというのに外国では市長などから求婚されているというのだから侮れない。四季の護衛をしていた時代は、相手の攻撃はおろか術師が行う術の反動ですらも全て捌き、四季に毛ほどの傷も与えなかったという最強の女術師。『縮地』と呼ばれる「気」の流れる道を歩く特殊な歩法を扱え、その力量は世界でも屈指と考えられる。 フェレンバーグ・ノワゼット 通称“フェレン”。色んな国を飛び回りガイドをしていたが、秋人たちの担任が長期入院することをきっかけに秋人たちのクラスの副担任になる。 あやしげなカタコトの日本語で会話をするオタク。 正体は、カバラの秘密結社『大地との契約(コントラホ・レギナ・ヒュマス)』の占現師で、世界屈指の腕前を誇る“怪物(レヴィアタン)”の異名をとるグレイローズ。 秋人が『聖櫃』であることを知っていて監視しているが、『楽園の占現』については干渉しない。しかし、最終巻では外国でバスを用意して秋人たちの前に現れ、秋人たちを宮殿の本拠地まで導いた。また、その際に秋人に「アメジスティアを救おうとしないで」と忠告した。 “ジョーカー” 仮面の男。実力はあるらしく、慇懃無礼な態度を取る。その正体は、久遠と同じく“あの男”に憑依された四阿春人。 “キング” 宮殿のトップ。宮殿の者達からは“あの男”と呼ばれている。その正体は、春人と同じく“あの男”に憑依された四阿久遠。
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