ゴールデンエイジのヒーローたちとは? わかりやすく解説

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ゴールデンエイジのヒーローたち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 10:17 UTC 版)

アメリカン・コミックスにおけるクリエイターの権利」の記事における「ゴールデンエイジのヒーローたち」の解説

1934年ジェリー・シーゲルとジョー・シュスター(英語版)は最初スーパーヒーローとされるスーパーマンコミック制作しシンジケート配信会社)を通じて新聞社売ろうとしたが、結果はかばかしくなかった唯一現れ買い手コミックブック出版社ナショナル(現DCコミックス)だった。13ページ作品Superman, Champion of the Oppressed” は1938年に『アクション・コミックス第1号掲載された。その際作者らがページあたり10ドル原稿料すべての権利譲り渡したことは後年までの語り草になっている関係者らの予想反してスーパーマンコミック界を牽引する大ヒット作となり、ヒーローコミックの一大ブームゴールデンエイジ英語版))を生み出したDC社の他誌でもスーパーマン使われ始めたのに加えシーゲルシュスターによるコミック・ストリップ版も全米160紙に配信された。コミックブック『スーパーマン』から得られる利益1941年時点で年間95ドル2019年現在価値は約1700ドル)に上り発行者ドーネンフェルドは同誌関連だけで年間50ドル報酬得た伝えられている。しかし、DC雇用され作品描いていたシーゲルシュスター推定15ドル収入しか得られず、これに不満を抱いたDC1944年作者らの許可を得ることなくスーパーボーイという派生キャラクター登場させたことも争いの種となったシーゲルシュスター著作権奪還求めて1947年訴訟起こした。しかし裁定二人にとって不利なものであり、10万ドル和解金引き換えすべての権利手放すことを余儀なくされた。 1909年法は著作権の保護期間28年間と定めとともに更新手続きによりさらに28年間の延長認めていた。これにはクリエイター権利保護する意図があった。実作者が権利手放した後に大きな価値生むようになった作品に関して出版社再交渉する機会与えていたのである1973年シーゲルシュスターDCが行ったスーパーマン著作権更新無効化しようと試みた。この時も二人訴え法的に認められず、1947年権利放棄改め確認された。しかし、二人窮状一般マスコミコミック界の同情集めた。コミッククリエイターの権利向上を目指し活動していた人気作画ニール・アダムスや、新聞漫画家協会会長務めたこともあるジェリー・ロビンソン(英語版)(ジョーカー作者のような支援者現れDC社に強硬に圧力をかけた。映画『スーパーマン』公開控えていたワーナーDC親会社)は、『ニューヨーク・タイムズ』紙の追及応えて道義的責任」を認めた結果的にシーゲルシュスター1975年作者としてのクレジット生涯にわたる年金2万ドル獲得したバットマン共作者の一人ボブ・ケイン抜け目のない人物だった。シーゲルシュスター最初著作権訴訟直前同様の境遇にあったケイン共闘持ちかけていた。しかしケイン交渉有利に運ぶため抜け駆けしてDC社と接触し、公式の作者としての地位認めさせた。もう一人共作者ビル・フィンガー(英語版)の存在葬り去られた。コミック作家アシスタントを使うことは当時珍しくなかったが、ケインゴーストライター全面的に制作任せることがあった。ケインはまた二次利用に関する権利一部獲得し1966年ドラマ化(『怪鳥人間バットマン』)の際には相応ロイヤルティ得たジャック・カービーとともにキャプテン・アメリカ創作したジョー・サイモンビジネス交渉長けていた。サイモンマーベル・コミックス前身タイムリー英語版)の発行人マーティン・グッドマン(英語版)に同作売り込みコミックブック収益から15%(25%とも)の印税支払うという異例好条件取り付けた1941年発刊され『キャプテン・アメリカ』誌は100万部を超す大ヒットとなった。しかしグッドマン収益低く見せかけ印税値切ったため、サイモンらは同誌を残して他社移った1960年代カービーマーベル・コミックス復帰してトップ作画家となるころには、印税支払い忘れられていた。1966年サイモンマーベル社がキャプテン・アメリカ著作権更新を行うのを阻止しよう試みたが、示談により権利放棄する結果となった

※この「ゴールデンエイジのヒーローたち」の解説は、「アメリカン・コミックスにおけるクリエイターの権利」の解説の一部です。
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