コロンブス交換とは? わかりやすく解説

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コロンブス交換

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 04:10 UTC 版)

コロンブス交換(コロンブスこうかん、Columbian Exchange)は、1492年から続いた東半球と西半球の間の植物動物食物人口奴隷を含む)、病原体鉄器、思考の甚大で広範囲にわたる交換を表現する時に用いられる言葉。1492年のクリストファー・コロンブスの「新世界」への到達にちなみ、この名称が用いられる。


  1. ^ a b ルース・ドフリース(小川敏子訳)『食糧と人類:飢餓を克服した大増産の文明史』日本経済新聞出版社、2016年、pp.122-130.


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コロンブス交換

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 07:42 UTC 版)

感染症の歴史」の記事における「コロンブス交換」の解説

「コロンブス交換」および「大航海時代」も参照 コロンブス交換(Columbian Exchange)は、1492年ののち発生した東半球西半球の間の植物動物食物奴隷を含む人びとなど甚大広範囲にわたる交換表現する時に用いられる言葉で、1492年クリストファー・コロンブス新世界「発見」にちなむ。その結果トウモロコシジャガイモ18世紀ユーラシア大陸きわめて重要な作物となり、ピーナッツキャッサバは、東南アジア西アフリカ栽培されるうになるなど、世界生態系農業文化歴史において重大な出来事となった。ただし、ここでは多く感染症もまた交換されることとなった。 すなわち、コレラインフルエンザマラリア麻疹ペスト猩紅熱睡眠病嗜眠性脳炎)、天然痘結核腸チフス黄熱などが、ユーラシアアフリカからアメリカ大陸もたらされ免疫をもたなかった先住民はこれらの伝染病によって激減したアメリカ大陸には、スペインポルトガルはじめとしてヨーロッパ各地から多く植民者わたったが、スペイン王室植民者先住民支配信託与え征服者入植者対し、その功績身分に応じて一定数のインディオ割り当て一定期間使役する権利与えとともに、彼らを保護してカトリック改宗させることを義務づけた。これがエンコミエンダ制である。 まもなく先住民インディオ)を使役し鉱山で金や銀を掘り出しカリブ海域ではサトウキビ栽培始まったどちらも現地人びとのためではなくヨーロッパ大陸における需要のための生産であった先住民は、過酷な労働条件感染症のために激減し深刻な労働力不足陥った。これを補うため、ヨーロッパ人黒人奴隷アフリカ大陸求めて奴隷貿易はじまった。ここに西ヨーロッパ西アフリカ南北アメリカ大陸を結ぶ人とモノ貿易連鎖いわゆる三角貿易成立し大西洋をはさむ4大陸のあいだに大西洋経済よばれる世界システム形成されていった一方アメリカ大陸より旧大陸もたらされ感染症には、人獣共通感染症であるシャーガス病性病として知られる梅毒イチゴ腫、黄熱American strains)がある。 ヨーロッパ疫病新大陸猛威ふるった顕著な例として、1545年から1548年にかけてのメキシコ(ノビスパニア)での大流行があり、このときメキシコ中央部では先住民インディオ)の約8割が死亡したといわれる征服から1世紀経ったのち、メキシコ先住民人口征服直前のわずか3パーセントにすぎなかったという試算もある。 「コロンブス交換」は、アメリカ合衆国の歴史学者アルフレッド・クロスビーによって唱えられた用語である。上述のように、それは、ヨーロッパとアメリカ大陸との相互疫学的条件均質化をうちに含んでいるが、これを、フランスアナール学派属す歴史家エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリは「細菌による世界統一」という表現用いて説明した

※この「コロンブス交換」の解説は、「感染症の歴史」の解説の一部です。
「コロンブス交換」を含む「感染症の歴史」の記事については、「感染症の歴史」の概要を参照ください。

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