コスモスの花言葉
コスモス花言葉の由来
#ギリシャ語からつけられた説コスモスの語源は、ギリシャ語の「kosmos」である。秩序や調和という意味があるため、コスモスの花言葉もそのような意味合いのものが多い。
・「調和」
ギリシャ語の「kosmos」には「秩序だって統一されている」という意味があるため、コスモスの花言葉が「調和」とつけられたという説がある。
・「優美」
秩序や調和がとれたものは美しいという認識から、「kosmos」には「装飾」や「美麗」という意味合いもある。英語で美容や化粧品をいみする「コスメティック」も、「kosmos」を語源としている。そのため、均整の取れた花びらを持ち、規則正しく美しい咲き方をするコスモスの花言葉が「優美」となった説がある。
#ヨーロッパの伝説からつけられた説
ヨーロッパのとある小高い丘の上に病気がちな父親と少女が2人で暮らしており、少女は献身的に父親の看病を行っていた。そんな心優しい少女の楽しみは、丘のそばの森に住むヨッシーニという木こりの青年と語り合うことであった。若い二人は、お互いに恋心を抱いていたのである。しかし、父親が亡くなるとすぐに、ガストンという荒くれ者の猟師が少女を自分の妻にしようとやってきた。自分の求愛に応じない女性はいないと自惚れていたガストンは、嫌がる少女に執拗に迫った。
ガストンから逃れるために、少女はヨッシーニのもとに逃げ込んだ。ヨッシーニは「一緒に逃げよう」と、少女の手を取り走り出した。しかし、ガストンの追手は迫り、あと一歩で捕まりそうになった時、二人の姿はコスモスに変わってしまった。ガストンの足元には、ピンク色の可愛らしいコスモスと、それを守るように寄り添う白いコスモスが風に揺れるだけであった。二人がコスモスに姿を変えることで少女の純潔を守ったというこの伝説から、「乙女の純真」という花言葉が生まれたという説がある。
#コスモスの見た目からつけられたという説
コスモスの花言葉は、見た目や佇まいに由来するという説もある。
・「乙女の純真」
コスモスは細く繊細な茎の先に、可愛らしい花を咲かせ風にそよいでいる。また、葉っぱも糸のように切れ込み華奢な印象であるうえ、ピンクや白、赤など可愛らしい色が多い。そのように、可憐なコスモスの見た目が純真な乙女のようであるため、「乙女の純真」という花言葉が生まれたという説がある。
・「謙虚」
コスモスはバラやダリヤなどのような華やかさはなく、野草でひっそりと咲いているイメージがある。美しさをひけらかす傲慢さはなく、美しさを鼻にかけない慎ましさがある。そんなコスモスの控えめな花の姿から、「謙虚」という花言葉がつけられたと言われている。
・「調和」
コスモスは一輪で咲くのではなく、野原で群生していることが多い。その整然かつ統制された咲き方から、「調和」という花言葉が生まれたという説がある。
コスモスの英語の花言葉
コスモスの英語の花言葉は「harmony(調和)」、「peace(平和)」、「modesty(謙虚)」「the joys that love and life can bring(愛や人生がもたらす喜び)」、「beautiful(美しい)」などである。英語の花言葉も、秩序や調和という意味を持つギリシャ語の「kosmos」に由来するものが多い。色別の花言葉の解説
#赤いコスモスの花言葉:「愛情」、「調和」、「乙女の純情」赤は情熱の色というイメージがあるため、赤いコスモスには「愛情」という花言葉がつけられている。また、赤は温かみを持った色でもあるため、「調和」という穏やかな意味合いの花言葉もある。赤いコスモスは穏やかな愛情を表現するのに適しているため、長年連れ添った伴侶にプレゼントするのに向いている。
#白いコスモスの花言葉:「優美」、「純潔」、「美麗」
白は純潔や可憐というイメージがあるため、白いコスモスにもそのような意味合いの花言葉がつけられている。花言葉だけでなく花の見た目も清らかであるため、プロポーズや愛の告白の際にプレゼントするのに向いている。
#ピンクのコスモスの花言葉:「乙女の純潔」
ピンクは女性らしさを象徴する色であり、可憐なコスモスと乙女の姿が重なるため、「乙女の純潔」という花言葉がつけられている。また、ヨーロッパの伝説においても、純潔を守るためにコスモスの花に身を変えた少女はピンク色のコスモスになったという逸話がある。
#黄色のコスモスの花言葉:「自然美」、「野性的な美しさ」、「幼い恋心」
黄色はヨーロッパにおいてはネガティブなイメージを持たれている色であるが、黄色のコスモスの花言葉はポジティブなものばかりである。「自然美」や「幼い恋心」など、フレッシュな色味にちなんだ花言葉となっている。ただ、黄色のコスモスは品種改良をして作られた人工色であるため、「野生的な美しさ」という花言葉がつけられているのは奇妙である。
#黒のコスモスの花言葉:「恋の終わり」、「恋の思い出」、「移り変わらぬ気持ち」
黒はネガティブなイメージがあるため、コスモスの花言葉においても悲しい意味合いのものが多い。別れを予感させるものや、終わった恋、未練などを連想させる花言葉となっている。珍しい色であるうえ、チョコレートのような香りがあり希少性は高いが、愛の告白の時に贈るのには向いていない。
#オレンジのコスモスの花言葉:「野生の美しさ」
オレンジは明るく目を楽しませてくれる色であるため、謙虚なコスモスが少し華やいで見える印象がある。「野生の美しさ」はオレンジ色のコスモスの飾り気のない美しさを表している。ナチュラルな雰囲気の人へのプレゼントに向いている。
コスモス本数別の花言葉の解説
コスモスには本数別の花言葉はないが、花全般的な本数別の花言葉を参考にできる。コスモスの本数によって、コスモスの花言葉のメッセージ性を強めることもできる。・1本:「あなたが運命の人」
・3本:「愛している」
・4本:「一生愛し続ける」
・6本:「あなたに夢中」
・8本:「思いやりに感謝」
・9本:「いつも一緒にいよう」
・11本:「最愛」
・12本:「恋人(奥さん)になって」
・40本:「永遠の愛を誓う」
・50本:「永遠」
・99本:「永遠の愛」
・108本:「結婚してください」
本数別の花言葉は愛情表現に富んでいるため、好きな人へのプレゼントやプロポーズの際に活用することができる。特に、プロポーズで12本の花を贈ると花嫁が幸せになれるとのジンクスもあるため、白いコスモスやピンクのコスモスで12本の花束を作るのも良いだろう。また、オレンジのコスモスを1本贈ると「野生の美しさ」をもつ「あなたが運命の人」という意味が込められるほか、赤いコスモスを11本贈ると「愛情」と「最愛」という花言葉で最上級の愛を伝えることができる。
コスモスの怖い花言葉
コスモスには怖い花言葉はないが、黒いコスモスの花言葉が「恋の終わり」や「恋の思い出」などネガティブな意味を持つため、怖いイメージがあると思われている可能性がある。コスモスの花言葉自体に怖い意味はないが、本数によっては怖い意味になってしまうこともあるので注意が必要だ。・15本:「不安な愛」
・16本:「絶望の愛」
・17本:「ごめんなさい」
「美麗」や「愛情」などポジティブな意味合いの花言葉であっても、16本贈ることで「美麗」に見える「絶望の愛」や「愛情」+「絶望の愛」で報われない愛という意味合いに転じてしまう。本数の花言葉まで細かく把握している人は少ないとはいえ、人にプレゼントする際には怖い意味やネガティブな意味にならないように気をつけることが大事である。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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