カナン王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 18:00 UTC 版)
「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」の記事における「カナン王国」の解説
リーベリア大陸四王国のひとつ。北東の山岳地帯を領土とし、他の王国と共に長きに亘って平和を保ってきた。しかし突如として出現したガーゼル教国の勢力と戦争に突入し、当時の王バハヌークは周辺小国を束ねて20年余年の長期戦を続けてきた。この間バハヌークは隣国リーヴェに対し援軍を要請し続けたが、リーヴェ諸貴族はそれをのらりくらりとかわすのみに終始する。 そして物語の始まる3年ほど前、何の前触れもなくバハヌークはガーゼル教国と和平を締結。800年前に勇者と女神によって滅ぼされた「ゾーア帝国」の再興を宣言し、疾風の如くリーヴェに侵攻を開始。ラゼリア大公グラムドと王国内反戦派の動きによって一度は和平へ舵を切るも、「ノルゼリアの悲劇」によって王太子アーレスを喪ったことでリーヴェ侵攻を再開しリーヴェを滅亡に追い込んだ。 物語開始時、大陸全土はほぼカナン(ゾーア)の手中にあり、国内に存在する反戦派もその動きをほぼ抑えられている。 バハヌーク カナン国王。ガーゼル教国に対し長期間の持久戦に挑むが、突如変心しガーゼル教国と同盟を結ぶ。 その後は無謀とも思える領土拡大政策を採り、大陸全土に戦禍を広げていった。 しかし実質的な政策決定には関与せず、愛妾に溺れているとの噂もある。 アーレス カナン国王バハヌークの長男。レダ解放戦争の六勇者の一員。 妻はエーゼンバッハの娘、セレーネ。そのためセネト達はメル・マルジュと従兄弟に当たる。 次弟バルカ、末弟ジュリアスと共にその英明さを讃えられる存在だった。 リーヴェとの戦争に反対し、「敵」でありかつての戦友でもあったグラムド大公と共に和平に尽力するもそれは叶うことなく「ノルゼリアの悲劇」によって倒れる。 バルカ カナン国王バハヌークの次男。 父親の命に逆らいきれず大陸西部へ軍を差し向ける。有能だが、自らの意思を貫き通す強さを持った兄アーレスや弟ジュリアスを羨んでいた節も。 エストファーネと言う娘がいる。 ジュリアス カナン国王バハヌークの三男。 リーヴェとの戦争には反対の立場を崩さず、父王に背いて軍を動かさず将兵の消耗を避け続けた。 ガーゼル教国との同盟を断ち切ろうと足掻く。 レシエ カナン国王バハヌークの長女。 カナン5王国のひとつ、ソフィア公国に養女に出されていた。兄アーレスに彼の息子、セネトの捜索を依頼されている。 セネトと合流後は彼の率いる傭兵軍に参加。 セネト カナン王太子アーレスの息子。 ネイファ カナン王太子アーレスの娘。 アーレス死亡後に幼い彼女も何者かに拉致されかけるが、旅の女剣士カティナに預けられ実兄セネトと共に彼女の庇護の元で成長。 しかし盗賊にさらわれて売り飛ばされ、カナンの守護聖竜「ラキス」に無理矢理転身させられるなど波乱の運命を辿る。 ヴェーヌ サリアの天馬騎士で、クラリスの娘。3姉妹の長女でもある。 エストファーネ カナン王子バルカの娘。 守り役であるバルバロッサに懐く様子も可愛らしい、穏やかで心優しき少女であったが、戦争のもたらした別離と憎悪が彼女を変えていくこととなる。 エルンスト 「カナンの剣」と称されるカナン随一の将軍。 人望も厚く無駄な犠牲を好まない清廉な人物として知られる。リーヴェ王城の防衛戦にて指揮官としてリュナン軍に総力戦を挑む。黒騎士ミンツとは知己の関係にあり、両者を戦闘させると会話イベントが発生する。 バルバロッサ エルンストと並び「カナンの盾」と称される将軍。 バルカ王子の娘、エストファーネの守り役も務めていた。 バルカ王子の苦悩を理解し、捕虜とした兵士にも相応の処遇を施すなど義に溢れた人物であった。 だがバルト要塞防衛戦にてリュナン軍と剣を交え、傷つきながらも奮戦した末、カナンの行く末を案じながら要塞もろとも自爆して戦死した。 その際に逃がした部下がバルバロッサに殉じるため最初で最後の命令違反を犯したりと、兵からの信望も厚い。 シルヴァ 元カナン黒騎士団隊長。 バルバロッサは父、サンは娘である。 アーレス王子亡き後弾圧を受けて流刑地に送られた騎士団を救うべくサリアに亡命し、セネト王子率いるエリアル傭兵軍に参加する。 サン 新米騎士の少女。育て上げると、見事な黒騎士に成長を遂げる。 セオドラ ソフィア公国の竜騎士。ジュリアスの腹心として行動する。 シオン セオドラの弟に当たるソフィア公国の騎士。 海賊に攫われて命を落としかけたシスター・レネを、彼女を救助した部下から預かっていた。 グラナダの守護に当たっている際にグラナダ奪還を目指すホームズ隊と激突する。 シャロン バージェ公国出身の女騎士。 ビルフォード バージェ公国出身の重騎士。 ミンツ カナンの黒騎士の男性。 エルンスト率いる第4師団への援軍としてセネーに派遣された際、捕虜の娘・レニーと出会い、展開によってはパブロフに処刑されそうになったレニーを助け出し代わりに捕われる事になるも、リュナン軍に救出され「傭兵」として参加する事を願い出る。 家族はとうにいない天涯孤独の身で、そのためエルンストもレニーを助け出す事を黙認していた節がある。 ハガル 木造シューターに乗って戦う、狙撃手。 成長率は良いものの、登場が遅いため、活躍の場は少ない。 コンドル軍団 ソフィア出身の龍騎士団。リーダーであるシモンを筆頭に、アンデレ、ピリポ、トマス、マルコの5名から構成される。 全員がドラゴンナイトであり、砂漠の過酷な環境で弱った敵兵をコンドルのように連携攻撃で確実に仕留めることで恐れられる。 しかし、カナンの将軍ゼップからは、(民族差別的な偏見もあり)その戦法を「死体漁り」と見下されている。 全員が相互支援効果を持っており、その恩恵によって高い必殺率を持ち、さらに盾を装備しているため守備も盤石な強敵。隊員の一人であるマルコはレティーナを仲間にする際に必要なイベントに関与してくる。
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