イタリア王国の参戦とは? わかりやすく解説

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イタリア王国の参戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:07 UTC 版)

第一次世界大戦」の記事における「イタリア王国の参戦」の解説

5月23日イタリア王国オーストリア=ハンガリー宣戦布告した1月以降ドイツオーストリア=ハンガリー要請してトレンティーノなどの割譲同意してイタリア少なくとも中立に留まらせようとした。5月4月三国同盟解消された後もイタリアへ提案段々とグレードアップし、10日にはトレンティーノイゾンツォ川沿岸割譲アルバニア公国における自由行動などが提案された。一方イタリア連合国交渉して4月26日ロンドン条約締結した条約ではイタリア連合国側参戦した場合未回収のイタリア獲得約束したイタリア首相アントニオ・サランドラ英語版)と外相シドニー・ソンニーノ(英語版)は数か月かけて国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世同意取り付け、対オーストリア宣戦決定した宣戦支持したのは国民の間でも議会でも多数派ではなかったが、対オーストリア主戦派が遥かに活動的だったため、あらゆる政治路線世論主導者団結させることができ、宣戦決定この世論に押され結果だった。政治面でのイッレデンティズモ(失地回復主義あるいは未回収回復運動)は、例えば、チェザーレ・バッティスティ(英語版)が支持していた。作家で後にファシズム先駆者となったガブリエーレ・ダンヌンツィオ首都ローマで戦争支持するデモイベントなど組織当時社会主義者ジャーナリストだったベニート・ムッソリーニ1914年10月以降参戦訴えてイタリア社会党から除名処分受けていた。ムッソリーニは(おそらくフランスからの資金受けて新聞の『イル・ポポロ・ディタリア(英語版)』を創刊して連合国側参戦することを求めた主戦派はフィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ未来派支持受けた宣戦直前イタリア議会多数派の長で元首相ジョヴァンニ・ジョリッティ中立路線支持したダンヌンツィオがジョリッティの暗殺予告出したほどであった)が、実際に政治上の決定下したのは議会ではなかった。5月20日議会戦争借款審議したとき、借款反対したのは社会主義者けだった。ジョリッティ派やカトリック教会などは戦争反対したが、愛国的であると証明しようとして借款受け入れたイタリア戦線前線スイス国境ステルヴィオ峠からドロミーティ山脈、カルニーチェ・アルプス(英語版)、イゾンツォ川、そしてアドリア海岸まで続く。オーストリア=ハンガリー三正作戦セルビアロシアイタリア)を強いられ中央同盟国情勢がさらに厳しくなった。しかも、イタリア参戦した直後オーストリア十分な兵力イタリアとの前線守備することができなかった。一部地域では民兵ラントヴェーア英語版)、シュタントシュッツェン(英語版)3万人を含むラントシュトルム(英語版)などに頼っていた。イゾンツォ川沿いの戦闘宣戦布告直後行われ第一次イゾンツォの戦い6月23日開始した7月7日まで)。イタリア人数大きく優勢で、広大な領土占領したにもかかわらず第一次イゾンツォの戦い第二次イゾンツォの戦いも(7月17日 - 8月3日大きな突破にはならなかった。第三次10月18日 - 11月3日)と第四次11月10日 - 12月2日)は人命資源大量に失われたが、大局は全く変わらなかった。第一次ドロミーティ攻勢ドイツ語版)(7月5日 - 8月4日)はアルプス山脈戦役始まりとなったが、軍事史上で画期であった。すなわち、標高高い山上で長期間戦闘が行われる初例となったであった(オルトレス山(英語版)の標高は約3,900mだった)。

※この「イタリア王国の参戦」の解説は、「第一次世界大戦」の解説の一部です。
「イタリア王国の参戦」を含む「第一次世界大戦」の記事については、「第一次世界大戦」の概要を参照ください。

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