アルストロメリアの花言葉
アルストロメリアの花言葉の由来
(1)花持ちの良さが由来となっている「持続」アルストロメリアの代表的な花言葉は「持続」であるが、これはアルストロメリアの花持ちの良さが由来となっている。アルストロメリアは茎を切った状態で、贈り物として使用されることが多い。そして、贈られた後は、水の入った花瓶で活けられることとなる。そこから先は、花瓶に入っている水を吸い上げることで状態を維持するが、その水を吸い上げる力が非常に強い。そのため、根から水を吸えない切り花の状態になってからでも、美しい状態を長期間維持することができる。そのことから、アルストロメリアの花言葉は「持続」となった。
(2)「持続」が派生した形の「未来への憧れ」
アルストロメリアには「未来への憧れ」という花言葉があるが、それは花言葉の「持続」が派生した可能性が高い。持続するということは、より遠くの未来に行くことができるという意味合いで、「未来への憧れ」となった形である。また、アルストロメリアは南米ペルー原産であり、海を渡って日本にやって来たという経緯がある。そのため、長い旅をしてきた花というイメージを持たれることが多い。そして、これからもアルストロメリアは、長い時間の旅をしていくのだろうという意味合いで、「未来への憧れ」という花言葉が付いたという説もある。
(3)「エキゾチック」は花の見た目が奇抜であることが由来
アルストロメリアの花言葉には、異国情緒のある様子や風変りであることを意味する「エキゾチック」という花言葉もある。そして、それはアルストロメリアの花の見た目が由来となっている。アルストロメリアの花の最大の特徴は、花弁の一部に入っている斑点状の模様である。アルストロメリアの花弁は、全部で6枚あり外側と内側で3枚ずつに分かれる。細長い斑点状の模様は、その内側のみに存在する。ただ、内側の3枚全てにはっきりした模様が付いているのではなく、3枚の内2枚だけに模様が確認されるものが多いという、非常に特殊な花である。そのような特徴は、他の花では中々見られない。
さらに、花弁の色も根元が黄色で先端がピンクのものや、紫と白で構成されているものなど、ビビッドな組み合わせが多い。その上、複数本の雄しべが飛び出ているため、非常に複雑な見た目となる。そのような見た目から、奇抜という意味で「エキゾチック」の花言葉が付いた。また、アルストロメリアには「ペルーのユリ」という俗称もあり、外国の花というイメージが強い。そのことから、異国情緒の意味合いで「エキゾチック」が花言葉になったという説もある。
(4)花の見た目がはっきりしている様子が由来の「凛々しい」
アルストロメリアの花は、ビビッドな色であるものが多く、はっきりした見た目である。そのため、強い存在感を放つ。そのことから、明確な態度や力強さを意味する「凛々しい」が花言葉となった。
(6)「気配り」「献身的」は花の名前が付けられた経緯が由来
アルストロメリアには「気配り」という花言葉があるが、それはアルストロメリアという名前の由来が元になっている。アルストロメリアは、スウェーデンの植物学者であるカール・フォン・リンネによって発見された。そして、友人であった植物学者アルストレーマーから、アルストロメリアという名前を付けた。リンネが、発見した花に自身の名前ではなく、友人の名前を付けたということで、「気配り」という花言葉が生まれた。また、その「気配り」が転じる形で、「献身的」という表現も、アルストロメリアの花言葉となっている。
アルストロメリアの花言葉の英語表現
アルストロメリアの花言葉を英語で表現すると、「sustain(持続)」「longing for the future(未来への憧れ)」「exotic(エキゾチック)」「gallant(凛々しい)」「attention(気配り)」「dedication(献身)」となる。この他に別途、西欧独自の花言葉が付与されている場合がある。
アルストロメリアの色別の花言葉の解説
#赤「エキゾチック」「エキゾチック」はアルストロメリアの全般的な花言葉であるが、特に赤色の品種に対して使用されることが多い。「エキゾチック」は奇抜や異国情緒という意味を持つ言葉であるが、積極的であることや、活動的であることを表現するためにも用いられる。そのため、血液の脈動や太陽など、エネルギッシュなイメージを持っている赤に当てはまるので、赤色のアルストロメリアの花言葉が「エキゾチック」となる。
#ピンク「気配り」「献身的」
アルストロメリアの花言葉「気配り」と「献身的」は、ピンクの品種の花言葉として使用される傾向がある。ピンクは、優しさや慈愛を示す色である。そのため、優しさや慈愛が原動力となる「気配り」「献身的」に当てはまる。
#オレンジ「友情」
オレンジ色のアルストロメリアの花言葉は、「友情」である。これは他の色にはない花言葉であり、オレンジという色の性質が関係している。オレンジは明るさや健康を示す色であるが、親しみやすさを表現する際に使用されることも多い。そのため、親しみやすさの上に成り立つ「友情」が、オレンジ色のアルストロメリアの花言葉となった。
#白「凛々しい」
アルストロメリアの全般的な花言葉の「凛々しい」は、白い品種で使用されることが多い。白は光に照らされていることを示す色であり、明確である様子を表現する「凛々しい」が適しているからだ。そして、実際に光を浴びた白いアルストロメリアは、反射によって凛々しい見た目となる。
#黄色「持続」
黄色には明るさや希望など、前向きな意味が多い。そのため、良いイメージが続くようにという意味で、「持続」が花言葉となっている。また、黄色は欧米では、イエスキリストを裏切ったユダの色として有名である。その悪いイメージを払拭するために、アルストロメリアの代表的な花言葉である「持続」が、黄色に適用されているという説もある。
#青「知的」「冷静」
青のアルストロメリアには「知的」「冷静」という花言葉があるが、これは青という色の性質がそのまま当てはめられている。寒色である青は、熱くならず冷静にものごとを把握できるという知的さを表現できる。
#紫「小悪魔的な思い」
紫色は、ミステリアスで、底が知れないことを示すために使用される色である。そのため、人を翻弄しながら、本質を掴みにくい小悪魔に関する「小悪魔的な思い」という表現が、紫色のアルストロメリアの花言葉となった。
アルストロメリアの本数別の花言葉の解説
アルストロメリアの花言葉は、本数によって意味が変わることはない。アルストロメリアの怖い花言葉
アルストロメリアには、「小悪魔的な思い」という花言葉がある。花の見た目が奇抜であったり、特徴的な斑点模様が不規則に付いていたりするなどの特徴が、ルールを守らず自由奔放な小悪魔に例えられた形の花言葉である。その「小悪魔的な思い」という花言葉は、場合によっては怖い意味になる恐れがある。小悪魔というのは、「悪」という字が入っていることからもわかるように、何らかの害を及ぼす恐れがあるものだ。そして、悪魔のように強い攻撃性を持っているのではなく、小さい悪意を伴って、人を弄ぶという特徴がある。したがって、「小悪魔的な思い」という意味でアルストロメリアを贈ったら、相手の悪意を指摘したり、相手から何らかの被害を受けていたりするのを暗に伝えることになりかねない。
小悪魔は一般的に、男性を振り回すような女性の例えとして使用されることが多い。そのため、男性から女性にアルストロメリアを贈る場合は、その意味に注意した方が良い。「あなたは小悪魔だ」という風に解釈されてしまうと、トラブルに発展する可能性がある。また、女性から男性に対してアルストロメリアを贈った場合、小悪魔的な思いを伴って、相手の男性を振り回すという宣言になりかねない。その結果、相手から拒絶されたり、距離を置かれたりする恐れがある。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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