アッパーシレジア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 06:16 UTC 版)
「ツイスト (路面電車車両)」の記事における「アッパーシレジア」の解説
東ヨーロッパのシレジア地域のうち、ポーランド領内のアッパーシレジア(Konurbacja górnośląska)には、総延長200 km以上にも及ぶ広大な路面電車網であるシレジア・インターアーバンが存在する。2012年、運営事業者であるシレジア路面電車会社(ポーランド語版)はペサとの間に30両の超低床電車・ツイストを導入する契約を交わした。これらの車両は「2012N」という形式名に加えて「ステップ(Step)」と言う愛称でも呼ばれており、車内の高床 - 低床部分の間に段差が存在する部分超低床電車となっている。 2001年に登場したシタディス100に続く超低床電車となった「ステップ」は、2014年5月13日に実施された出発式を経て翌5月14日から順次営業運転に投入されている。また導入に先立つ2013年には一般公募により明るい灰色を基調とした車内塗装が決定したほか、シレジア地方の伝統的な名前に基づいた各車両の愛称も定められている。 シレジア路面電車会社はこれらの車両に加え、2018年にペサとの間に全長25 m(低床率65.6 %)の車両を27両 + オプション5両、全長32 m(低床率75 %)の車両を8両導入する契約を交わし、オプション分を除いて2020年から2021年にかけて導入が行われた。更にオプション分についても同年に発注が実施されており、2022年までに導入が完了する事になっている。そのうち中間車体の全長が短い前者には2017N、全長が長い後者には2012N-10と言う形式名が付けられている他、前者については「グワレック(Gwarek)」と言う愛称が新たに命名されている。これらの車両には回生ブレーキが搭載されており、車内には充電用のUSBソケットやwi-fi通信に対応した機器も設置されている。 車内のフリースペース 運転台 乗降扉は右側面にのみ設置されている 主要諸元愛称形式名両数編成運転台全長全幅着席定員定員低床率軌間備考・参考ステップ 2012N 30両 3車体連接車 片運転台 32,000mm 2,400mm 47人 206人 74% 1,435mm
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アッパーシレジア
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「シタディス100」の記事における「アッパーシレジア」の解説
豊富な鉱物資源を抱えるポーランドのアッパーシレジア地方(Konurbacja górnośląska)には、全長200 km以上にも及ぶ大規模な路面電車網のシレジア・インターアーバンが存在するが、ポーランドの民主化以降は車両や施設の老朽化に加えて路線バスとの競合も課題となっていた。この状況を打開するため、当時シレジア・インターアーバンを運営していたカトヴィツェ市交通局(PKT Katowice)は線路や施設の改修など近代化事業に関する入札を実施し、2000年6月30日にアルストム・コンスタルとプリンツ(PRInź Katowice)のコンソーシアムが契約を結んだ。そして、この中にはアルストム・コンスタルが展開するシタディス100(116Nd)を17両導入する内容も含まれていた。 車体形状はグダニスク市電のNGd99から大きく変わり、ワルシャワに本社を置くインダストリアルデザイン企業のNCARTが手掛けた丸みを帯びたデザインが用いられている。前面窓も楕円形となっているが、向かって左側、乗降扉に面した部分が下側に向けて伸びており、運転士の視認性が向上している。車内の座席配置も通路を広くとるために変更され、乗降扉付近には扉の開閉ボタンや緊急時のブレーキなどが集約された柱が配置されている。また運転台についてもNGd99からスイッチの配置が変わっている。全長についてはNGd99よりも短い24,050 mmとなっており、乗降扉も4箇所に減少している。 シレジア・インターアーバン初の超低床電車として2000年から2001年にかけて全17両が導入され、カトヴィツェ近郊の系統で使用されている。導入当初はシレジア・インターアーバンの線路状態の悪さから使用可能な区間が限定されていたが、その後の改修工事により運用範囲が拡大している。また、地元のマスメディアによる地域住民を対象にした投票により「Karlik(カーリク)」と言う愛称が付けられている。2019年以降は各種電気機器の交換や冷暖房双方に対応した空調装置の設置などのリニューアル工事が進められている。 シタディス100の導入が行われたのはこの2都市に留まり、それ以上の需要が見込めなかった事から、116Ndの全車両の製造が完了した2001年をもって、アルストムのポーランドにおける路面電車車両の展開および買収前のコンスタル時代から長らく続いたアルストム・コンスタル工場(ポーランド語版)での路面電車車両の生産は打ち切られ、以降2000年代後半のシタディスX-04の開発まで途絶える事となった。 車内(中間車体) 運転台 広告塗装(2015年撮影)
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