アッシュ編
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「ザ・キング・オブ・ファイターズ」の記事における「アッシュ編」の解説
『2003』『XI』『XIII』が該当。主人公はアッシュ・クリムゾン。 THE KING OF FIGHTERS 2003 ネスツが壊滅してから2年の時が過ぎ、またもや世界各地の格闘家たちへ再び届けられる招待状。 本大会の主催者はやはり謎の存在であり、その不透明さからさまざまな場所でさまざまな憶測が乱れ飛ぶ。しかしそれにもかかわらず、続々と参加を表明する歴戦の格闘家たちであった。 知名度の高い参加者が多数いることを確かめると、それまで慎重だった各メディアも、一斉に「KOF」を取り上げはじめた。 今大会から「ストライカーシステム」に代わって新ルール「マルチシフト」が採用され、それは社会現象にまで発展し、世界中の話題を独占してゆく。 新ルール以外でも、デュオロン、シェン・ウー、そして謎の男アッシュ・クリムゾン。今まで表舞台で名の挙がることのなかった実力者が次第に知られるようになっていき、新たなる盛り上がりを見せ始めていた。 やがて大会が終盤に差し掛かる中、謎の主催者の正体がオロチを巡る事件の後に消息が掴めなくなっていたちづるであった事実が判明。しかし、彼女は八咫の力を狙った謎の組織「遥けし彼の地より出る者」によって洗脳され、操られていただけに過ぎず、組織の1人で石化する異形の能力を操る無界との戦いの後、オロチの封印を解除する事に成功した「遥けし彼の地より出る者」はその場を去っていく。 しかしその直後、突如姿を現したアッシュは、消耗していたちづるの身体から「三種の神器」の一角である「八咫の鏡」の力を奪い取り、相次いで不可解な混乱が巻き起こる中、大会はちづるの力を奪ったアッシュが姿を消すのと同時に幕を降ろす事になった。 THE KING OF FIGHTERS XI 「遥けし彼の地より出る者」により洗脳されて表向きの大会主催者を務めていた神楽ちづるの負傷という混乱を以って幕を下ろした前大会から、1年以上の時を隔て、新たな「KOF」の開催が宣言された。如月影二や藤堂香澄の復帰に加え、新参加者では、オズワルド、B.ジェニー、ダック・キング、桃子、エリザベート・ブラントルシュが名を連ねた。華やかな格闘大会というKOFの表向きの顔とは別に、裏側では数々の思惑が交錯する。 「遥けし彼の地より出る者」と名乗る謎の組織の動向、封印を解かれたオロチの力の行末、そしてアッシュの真の目的。「三種の神器」の一角を欠いた京と庵は、それらの気配を感じ取り、戦いに身を投じる事になる。 やがて大会が終盤に差し掛かった時、決勝会場を「遥けし彼の地より出る者」の一人である紫苑が襲撃。彼はオロチを完全に覚醒させる為に決勝戦にまで勝ち上がったチームに戦いを挑むも、結局オロチは覚醒しないままとなり、そこへ今大会の主催者である紫苑と同じ「遥けし彼の地より出る者」の一人禍忌が現れて失敗した紫苑を粛正。異形の姿に変身して紫苑を破った者達に襲い掛かるも、敗北してしまう事態となる。余裕な態度を見せながらも焦りを覚えた禍忌は異空間へと逃亡を図るのだが、オロチの覚醒に気付いて油断していた隙を突かれる形で、自らに復讐しようとした紫苑が投擲したと思われる槍が禍忌の心臓を貫き、紫色の血飛沫を上げながら禍忌は絶命した。 その後、禍忌の遺体はハイデルンの部隊に回収されるのだが、禍忌の肉体からデータを取られる事を恐れた「遥けし彼の地より出る者」の一員であるシュルームとリメロの二人がハイデルンの部隊の艦隊を襲撃。禍忌の遺体を回収して行った。一方、京や真吾達は、オロチ隔世の影響で血の暴走を起こした庵によって重傷を負わされており、そこへアッシュが姿を見せる。その後、エリザベート達が姿を現した時には既に決着がついており、暴走した庵を一蹴したアッシュは、前大会での宣告通り、庵の持つ「八尺瓊の勾玉」の力を奪い取っていた。「遥けし彼の地より出る者」と戦う宿命を持っていたエリザベートは、同じ宿命を持っていたアッシュにその不可解な動向の真意を訪ねようとするも、「使命なんて忘れた」とはぐらかすアッシュはそのまま姿を消してしまい、またしても不穏な空気のまま、大会は幕を閉じる事になった。 また一方では、全大会にて介入を行った、かつてオロチの力に手を出して身を滅ぼしたルガール・バーンシュタインの息子であるアーデルハイド・バーンシュタインが、妹のローズ・バーンシュタインと対立。その心の隙を突く形で、「遥けし彼の地より出る者」の一人である牡丹が、自らの術によってローズを操る事になるのだった。 THE KING OF FIGHTERS XIII 2003年の大会のちづるに続き、前大会で庵が持つ「八尺瓊の勾玉」の力を奪い取ることに成功したアッシュ。「三種の神器」の内、二つもの力が本来持つべき継承者から奪われる事態となり、残されたのは京が持つ「草薙の剣」の力のみとなった。 相次ぐアクシデントに見舞われ、開催が危惧された「KOF」だが、何者かの強引な推進により史上空前の規模で執り行なわれ、『'97』『2001』大会と同等かそれ以上の盛り上がりを見せた。表向きの大会主催者はルガールの娘であるローズ・バーンシュタインであったが、彼女は「遥けし彼の地より出る者」に操られていた。 この大会をもってオロチの力を我が物にしようとする、アッシュの祖先にして「遥けし彼の地より出る者」の首領・斎祀が遂に姿を現す。 これまで目的不明の暗躍を繰り返し、自身の先祖・斎祀の計画に協力していると思われたアッシュの目的とその真意は全くの逆であり、斎祀の野望を潰そうと行動していたことが判明する。 最終決戦でアッシュは自身の体に斎祀を封印しようと試みるが、斎祀の子孫であったため逆にその体を乗っ取られてしまう。しかしその支配に抵抗し、自身の体ごと斎祀を消滅させることで決着を付ける。 祖先である斎祀が消滅したことで歴史が改変され、子孫であるアッシュ自身も歴史に存在しない存在となり、人々の記憶の中からも彼の存在は消えていった。
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