はさみ山遺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/16 06:53 UTC 版)
はさみ山遺跡(はさみやまいせき)または、はざみ山遺跡(はざみやまいせき)[注釈 1]は、大阪府藤井寺市に所在する後期旧石器時代から近世にかけての複合遺跡。漢字表記は挟山(はさみやま/はざみやま)遺跡[1]。奈良・平安時代を中心とする多くの遺構のほか、2万2000年前に遡る日本列島最古級の旧石器時代の竪穴建物跡が検出されたことでも知られる。
注釈
- ^ 当遺跡名は、周辺地名の「挟山(鋏山とも)」から命名されたものであるが「はさみ山」・「はざみ山」両方の呼び方があり、大阪府や大阪府文化財センター、藤井寺市などによる既往の発掘調査履歴[1]では、報告書のタイトルなどで双方が混在した状態となっている。
- ^ 後期旧石器時代初期の4万年前から3万年前には、特に大型で環状をなすブロック群が出現し、環状ブロック群(環状ユニット)と呼ばれる。
- ^ そのほかの居住形態としては、洞穴や岩陰などの利用(洞窟遺跡・岩陰遺跡)があったが、遺跡数は平場のブロック群に比べて少ないとされる[10]。
- ^ 当該地点では発掘調査が実施された後、住宅の設計変更がなされ、遺跡は土中に保存されることになった。
出典
- ^ a b c 三好, 福佐 & 館 2005, pp. 13–24.
- ^ a b 大阪府文化財センター 2003, p. 3.
- ^ 大阪府大阪都市計画局計画推進室計画調整課. “埋蔵文化財包蔵地分布図(大阪府地図情報システム)”. 大阪府. 2022年6月29日閲覧。
- ^ 金山 1992, p. 42.
- ^ a b 大阪府大阪都市計画局計画推進室計画調整課. “1.「松原人」が使った旧石器 ー 松原市公式サイト「歴史ウォーク」]”. 大阪府松原市. 2022年6月29日閲覧。
- ^ a b c 金山 1992, p. 45.
- ^ a b 小林 2005, p. 335.
- ^ 堤 2009, pp. 28–29.
- ^ a b 堤 2009, pp. 68–71.
- ^ 安蒜 2010, pp. 1–8.
- ^ a b 吉田 1998, pp. 94–95.
- ^ 栗原 & 御堂島 2010, pp. 69–75.
- ^ 大阪府文化財センター 2003, pp. 7–8.
- ^ 大阪府文化財センター 2003, pp. 3–6.
- ^ 三好, 福佐 & 館 2005.
- 1 はさみ山遺跡とは
- 2 はさみ山遺跡の概要
- 3 縄文時代 - 古墳時代
- 4 参考文献
- 5 関連項目
固有名詞の分類
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