寺院
読み方：じいん
「寺院」とは、仏教などにおける宗教活動の中心となる建物のことである。仏像などが祀られ、祭祀が行われる。僧侶が修行生活を送る場としても用いられる。単に「寺」ともいう。「伽藍（がらん）」や「精舎（しょうじゃ）」ともいう。
日本語で「寺院」といえば普通は仏教の建物を指すが、文脈によってはヒンドゥー教の伽藍やイスラム教・キリスト教の聖堂・礼拝所なども「寺院」と呼ばれることがある。
「仏教の寺院」を明示する語としては「仏寺」「仏閣」「仏刹」などの表現がある。
神道に関する施設は「神社」あるいは「社殿」といい、普通「寺院」とは言わない。仏教の寺院と神道の神社を総称して「寺社」「社寺」あるいは「神社仏閣」という。
仏教寺院は「卍（まんじ）」の字によって象徴的に示される。ただ「卍」は西欧人などから「ハーケンクロイツ」と混同されやすい等の事情もあって使い所が狭まりつつある。
山門をくぐる際には、門の前で一礼する。敷居は踏まないようにする。門の左右に仁王像などが置かれている場合は、両像に手を合わせたい。
参道には手水舎（ちょうずや）が設けられていることが多い。ここで手や口を清め、日常の穢れを払う。「左手・右手の順に水をかけ、最後に左手に少量の水を注ぎ口をすすぐ」のが一般的な作法である。
参道には常香炉（じょうこうろ）が設けられていることもある。この煙を浴びると心身が清められるとされる。身体の悪い箇所に浴びると快方に向かい、頭に浴びると頭が良くなるいう。
本堂には賽銭箱が置かれていることがある。気持ちばかりの小銭を寄進されたい。祈願する際には、柏手のような音の出る方法ではなく、静かに手を合わせて合掌するのが一般的にはよしとされる。本堂や本尊に臨んで祈願する際の作法は個々の寺院が指示している場合もある。
「寺院」の「院」の字は、垣や塀が周りにあるような大きな建物という意味がある。今日では、大きな施設、公共の施設、寺のような立派な施設などに接尾辞的に付与される字として用いられる。
「教会」は文字通り、宗教上の「教え」を広めたり共有したりすることを主目的とする場所のことである。「church」の訳語として定着しており、キリスト教の教会・聖堂・礼拝所を指す語として用いられやすい。ただし仏教・神道・新興宗教が「教会」の語を冠することもある。
寺院は広義には宗教的施設のことであり、狭義には仏教の施設のことである。キリスト教の施設も「ノートルダム寺院」「セントポール寺院」のように「寺院」と呼ばれることがある。この「寺院」は「カテドラル（cathédrale）」の訳語である。「大聖堂」と訳されることもある。
「寺院」とは、仏教などにおける宗教活動の中心となる建物のことである。仏像などが祀られ、祭祀が行われる。僧侶が修行生活を送る場としても用いられる。単に「寺」ともいう。「伽藍（がらん）」や「精舎（しょうじゃ）」ともいう。
日本語で「寺院」といえば普通は仏教の建物を指すが、文脈によってはヒンドゥー教の伽藍やイスラム教・キリスト教の聖堂・礼拝所なども「寺院」と呼ばれることがある。
「仏教の寺院」を明示する語としては「仏寺」「仏閣」「仏刹」などの表現がある。
神道に関する施設は「神社」あるいは「社殿」といい、普通「寺院」とは言わない。仏教の寺院と神道の神社を総称して「寺社」「社寺」あるいは「神社仏閣」という。
仏教寺院は「卍（まんじ）」の字によって象徴的に示される。ただ「卍」は西欧人などから「ハーケンクロイツ」と混同されやすい等の事情もあって使い所が狭まりつつある。
仏教の寺院の参拝方法
仏教の寺院への参拝は、山門より境内に入るところから始まる。「山門」とは寺院の正式な入口のことであり、俗世と仏道の世界との境目とされている。したがって、山門をくぐる際には、服装を整えて気持ちを改めて臨みたい。山門をくぐる際には、門の前で一礼する。敷居は踏まないようにする。門の左右に仁王像などが置かれている場合は、両像に手を合わせたい。
参道には手水舎（ちょうずや）が設けられていることが多い。ここで手や口を清め、日常の穢れを払う。「左手・右手の順に水をかけ、最後に左手に少量の水を注ぎ口をすすぐ」のが一般的な作法である。
参道には常香炉（じょうこうろ）が設けられていることもある。この煙を浴びると心身が清められるとされる。身体の悪い箇所に浴びると快方に向かい、頭に浴びると頭が良くなるいう。
本堂には賽銭箱が置かれていることがある。気持ちばかりの小銭を寄進されたい。祈願する際には、柏手のような音の出る方法ではなく、静かに手を合わせて合掌するのが一般的にはよしとされる。本堂や本尊に臨んで祈願する際の作法は個々の寺院が指示している場合もある。
「寺院」の語源・由来
「寺院」の「寺」の字は、古代中国では「役所」の意味で使われていた。5～6世紀頃に建てられた「鴻臚寺（こうろじ）」という役所が、西域から来た僧侶たちの滞在拠点として活用されたことを契機として、「寺」に「僧侶たちが起居する施設」という意味が伴うようになったとされる。「寺院」の「院」の字は、垣や塀が周りにあるような大きな建物という意味がある。今日では、大きな施設、公共の施設、寺のような立派な施設などに接尾辞的に付与される字として用いられる。
「寺院」と「教会」の違い
「寺院」と「教会」の違いは、一般的には、「寺院は仏教の施設、教会はキリスト教の施設」として把握される。これは大まかな解釈であり、厳密な定義というわけではない。例外も多々ある。「教会」は文字通り、宗教上の「教え」を広めたり共有したりすることを主目的とする場所のことである。「church」の訳語として定着しており、キリスト教の教会・聖堂・礼拝所を指す語として用いられやすい。ただし仏教・神道・新興宗教が「教会」の語を冠することもある。
寺院は広義には宗教的施設のことであり、狭義には仏教の施設のことである。キリスト教の施設も「ノートルダム寺院」「セントポール寺院」のように「寺院」と呼ばれることがある。この「寺院」は「カテドラル（cathédrale）」の訳語である。「大聖堂」と訳されることもある。
じいん
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