『ウルトラマンメビウス』に登場する巨大ヤプール
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「ヤプール人」の記事における「『ウルトラマンメビウス』に登場する巨大ヤプール」の解説
『ウルトラマンメビウス』第24話「復活のヤプール」、第42話「旧友の来訪」から第44話「エースの願い」、劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場。 ドキュメントTACとZATにデータが記録されている、かつて超獣を使って執念深くウルトラ兄弟(とくにウルトラマンA)を苦しめた異次元人。ウルトラ兄弟に滅ぼされたが、怨念となって再び復活を遂げる。 『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』 20年前にウルトラ兄弟抹殺を試みて失敗したが、消滅してなおその怨念は尽きず、自身の怨念の集合体である究極超獣Uキラーザウルスを生み出す。ヤプール自身は、意識集合体でもある巨大ヤプールの姿でUキラーザウルスの眼の部分に宿り、ウルトラ兄弟を挑発する。その怨念は月面でのウルトラ4兄弟との戦闘後、Uキラーザウルスと共に地球の神戸沖海底へ封印されるが、20年後には自身を復活させて地球侵略に利用しようとする宇宙人連合の精神を支配し、逆に利用して復活を遂げる。さらに20年の歳月でより強大にパワーアップしたUキラーザウルス・ネオを使ってメビウスとウルトラ兄弟を苦しめるが、メビウス・インフィニティーによってUキラーザウルス・ネオが倒されたことで再び消滅し、再封印される。 テレビシリーズ第24話 赤い雨を降らせて再び不完全な幽体のような状態で復活。劇場版と同様に巨大ヤプールの姿をとっており、一族を滅ぼされた深い恨みを晴らすべく狡猾な策と数々の超獣を駆使する一方、メビウス=ヒビノ・ミライをテレパシーで精神的に挑発して周りの信用を失わせようと企むなど、かつて北斗星司=ウルトラマンAと戦っていた当時の悪辣な手段や性格はそのままに、GUYSやメビウスを倒そうと暗躍する。第26話で対ヤプール用メテオール「ディメンショナル・ディゾルバー」によって異次元のゲートを半永久的に塞がれたため、現実世界から遮断され、その野望も一度は潰えたかに見えた。 テレビシリーズ第42話 - 第44話 黒ずくめの男の姿に擬態して再び暗躍を開始。今度は完全な実体を得ており、どのようにして封印を破ったかは不明だが、本人いわく「怨念を晴らすまでは何度でも蘇る」とのこと。皇帝(エンペラ星人)に仕える暗黒四天王の1人となっており、その地位は永らく空位であった「邪将」の座に就いている。メビウスを倒して皇帝に地球を献上した後は四天王3人を超獣に改造して自らの僕にしようと企んでおり、3人に対してもそう息巻く。ガディバを使ってメビウスのデータを収集すると、メビウスのデータを読み込んだガディバをエースキラーに同化させることでメビウスキラーを完成させ、メビウスの打倒を図る。メビウスキラーが倒された後、消耗したミライを異次元に幽閉し、同じく異次元に幽閉した傲慢で自己中心的なジャーナリストのヒルカワ・ミツヒコを唆し、ミライを始末させようとする一方で、自分だけ助かろうとするためになりふり構わないヒルカワの醜悪な言動を見せつけることにより、ミライに地球人への信頼感を奪って戦意を低下させる。ヒルカワがミライの殺害に失敗した後、ヒルカワに「化け物」と罵倒されて動揺していたミライに対し、地球人が如何にヒルカワのような身勝手な生き物であるかと嘯き、ミライの失望感を増長させたうえで彼を仲間にしようとしたが、なおも地球人を見放そうとしなかったミライから拒否されたために巨大化し、メビウスとの直接対決では物理的攻撃を遮断する念動力に加え、鎌状の右腕からの破壊光線などかつてと同様の能力を用いて優位に進めるが、ミライたちと同じく拉致していたジングウジ・アヤのほか、北斗=Aに励まされてバーニングブレイブに再変身したメビウスの反撃に遭い、最後はメビュームバーストで倒される。消滅する際には皇帝と四天王の存在をメビウスに告げ、「破滅の未来で待っている」と呪いの言葉を残している。 声:玄田哲章 演(黒ずくめの男):清水紘治 スーツアクター:丸山貢治 人間体を演じた清水は、『ウルトラマンA』第4話でヤプールが利用した劇画作家・久里虫太郎も演じており、番組公式サイトや書籍では久里をモデルにしたと推測されている。清水の起用は、『A』での出演のほか、第43話・第44話監督の小原直樹が清水が出演していた『超新星フラッシュマン』で助監督を務めていた縁もある。 当初はレギュラーの敵として登場させる予定があり、異次元でボガールと戦争をして、その後に劇場版とリンクさせる形で劣勢となって助けを求めてくるという案もあった。 着ぐるみは劇場版・テレビ版ともにアトラクション用のものの改造。 劇場版では新デザインでの登場が検討され、酉澤安施によるラフデザインも描かれていた。このデザインは劇場版の超全集や『ウルトラマンメビウス アーカイブドキュメント』などの書籍に掲載されている。 劇場版とテレビシリーズ第24話と第44話の脚本を担当した長谷川圭一は、『A』でのヤプールの性質を陰湿な計画を練るものと力押しでくるものの2種類あると分析し、テレビシリーズでは前者、劇場版では後者の性質を強調している。
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