「佐村河内守」名義で発表された作品と評価とは? わかりやすく解説

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「佐村河内守」名義で発表された作品と評価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 18:57 UTC 版)

新垣隆」の記事における「「佐村河内守」名義で発表された作品と評価」の解説

2014年平成26年2月6日発売の『週刊文春誌上にて、神山典士が「佐村河内守楽曲新垣隆よるものである」というスクープ記事発表した同日新垣隆は、佐村河内守からの依頼で、20曲以上を提供し報酬として約700万円受け取っていたことを記者会見明らかにした。金銭のトラブルはなく、今後も佐河内訴訟する予定はないとのこと。提供した作品著作権については、「放棄する」と語った代作実態については「彼は実質的にプロデューサーだった。彼のアイデア実現するため、私は協力をした」、「彼が依頼し、私が譜面作って渡すという、そのやり取りだけの関係」、「彼と私の情熱が非常に共感し合えた時もあったと思う」などと語った。 佐河内から作曲依頼受けた作品は、映画秋桜』への音楽最初のものであったその後カプコンゲームバイオハザード ディレクターズカット デュアルショックver.』と『鬼武者』の作曲担当交響組曲CD収録の際は新垣自らが指揮をしたという後者は、特に関係者の間では評価高かったという。 これらの作品はいずれ基本的に調性音楽として書かれ作風ロマン派的なものである交響曲第1番 HIROSHIMA この曲は最も高い評価を受け、CD売上記録をはじめ、全国ツアーとして全国30ヵ所において順次開催され全国各地12オーケストラ演奏する近年クラシック界では稀にみる規模企画として特筆すべきものであった直木賞作家五木寛之の「乾いた心を打たずにはおかな」かったばかりか、佐村河内守亡くなった弟とそっくりとして主催者サモンプロモーション代表へ紹介され、後に殆どの指揮任されることになる指揮者金聖響、この交響曲同様に調性による作品創作中心としていた作曲家三枝成彰吉松隆始めとして、クラシック界アーティスト達からも賞賛浴びた金聖響は「フィナーレ達するまでのこの曲は、まさしく作曲家ご自身経験されてきた苦悩絶望70分間だと思います美しくも力強い協和音絶対音楽のなかに、深いドラマ存在する作品として、異常なほどの力を感じております演奏者求められる技術と体力は相当なもの」と最大賛辞をコンサートパンフレットに寄せ三枝成彰交響曲第1番 HIROSHIMAについて、「私がめざす音楽共通するところを感じる」とした。また、吉松隆は「すべての聴き手巻き込む魅力に富むと同時に見事に設計され傑作だ確信する」と賞賛した。音楽評論家許光俊は、同作を「世界で一番苦しみ満ちた交響曲」と評し、「これに比べればショスタコーヴィチですら軽く感じられるかもしれない」と述べている。 これに対し新垣自身名義発表した作品を「曲に運動神経があって面白かった」と評価した渋谷慶一郎は『交響曲第1番 HIROSHIMA』について[信頼性検証]、「音楽としては全然面白くないね。聴力があってもなくてもつまらない」[信頼性検証]と述べている。 尚、続報として、この曲による全国ツアーメイン指揮者だった金聖響が、この曲の知名度利用して寸借詐欺まがいの行為繰り返していたと週刊文春により報じられている。 ヴァイオリンのためのソナチネ 義手バイオリニスト少女存在知った河内が、少女作曲贈呈したとされた曲であった作曲後、佐河内特集したテレビ番組で、この「美談」が紹介されたが、放送終了後に佐河内から少女家族に「お宅は私のお蔭で娘がテレビ出られたのにもかかわらず、私への感謝の気持ちがなさすぎる」というメール届いた。これに驚いた家族が「いままでお世話になったことは感謝しているけれど、我が家から娘をテレビ出してほしいと頼んだことは一度もない」と返信したところ、佐河内激怒し最終的に両者絶縁状態となった。一方で実際にこの少女家族古くから親交があったのは新垣であり、少女4歳の頃からヴァイオリン発表会などで伴奏務めていた。佐河内困惑した少女家族新垣神山典士相談したところ、新垣真相話した事が、一連のスキャンダル暴露される一つ発端となった。 この曲は、2014年ソチオリンピックで、髙橋大輔ショートプログラム使用する予定になっていたため、事実露見受けて髙橋大輔側は国際スケート連盟に、作曲者不明 (Unknown) として登録し採用された。 新垣は、「この事実知って髙橋が)受けるショック考えると…」と悩みつつも、「日本代表してオリンピック活躍する髙橋選手までもが、佐河内さんと私のウソ強化する材料になってしまう」という思いから、告白踏み切ったという。また新垣自身は、この曲について自分で言うのもおかしな話ですが、この曲は五輪という大きな舞台で鳴り響く資格のある、素晴らしい曲だと自負してます。髙橋選手には、堂々と自信をもって演技し欲しいと心から思っております」と述べている。 オリンピック直前発表について髙橋大輔は、「正直ビックリしました。このタイミングでって。勘弁してよっていうのはありました」と苦笑しながら語っており、『ニューヨーク・タイムズ』(電子版)は「最悪タイミング」と評している。 一方で髙橋大輔は、「でも正直、彼の背景とかを全く知らずに曲を選んだ作った人が誰であろうと、どういう形だろうと素晴らしい曲」と、曲自体高く評価しており、「この曲でスケート人生最後滑れることをうれしく思う」と語った世界選手権でもこの曲を使用する予定であった

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