ヤドリギとは? わかりやすく解説

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やどり‐ぎ【宿木/寄生木】

読み方:やどりぎ

【一】

他の木に寄生する草木

ビャクダン科常緑小低木エノキなど落葉樹樹上寄生し、高さ約50センチ緑色で、二また状によく分枝し球状になる。細長くて先が丸く対生雌雄異株2月ごろ黄色小花咲き11月ごろ黄色赤色の丸い実がなる。実は粘液をもち、レンジャクなどの食われ、糞(ふん)とともに種子排出され粘着し発芽する

【二】(宿木)源氏物語49巻の巻名薫大将24歳から26歳匂宮夕霧の娘六の君との結婚や、中の君落胆出産、薫と女二の宮との結婚などを描く。

宿木/寄生木の画像
撮影おくやまひさし
宿木/寄生木の画像 宿木/寄生木の画像
ヤドリキ「一(2)
「宿木」に似た言葉

冬青

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物


寄生

読み方:ホヤhoya), ホヨ(hoyo), ヤドリギ(yadorigi), ホイhoi

宿木古名


寄生木

読み方:ヤドリギ(yadorigi), ホヨ(hoyo)

他の樹木寄生する


寓木

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物


ヤドリギ

【仮名】やどりぎ
原文mistletoe

ある種の木の上成長する半寄生植物。ヤドリギの抽出物は、がん治療薬として研究されている。

ヤドリギ

ヤドリギ
科名 ヤドリギ科
別名: -
生薬名: ソウキセイ桑寄生
漢字表記 宿木
原産 日本 中国
用途 半寄生雌雄異株の小常緑樹。実を食べ、糞の中の種子エノキなどについて発芽します。茎葉煎じて腰痛産後などに用います
学名: Viscum album L.
   var. coloratum Ohwi

ヤドリギ

和名:ヤドリギ
学名Viscum album ssp. coloratum
    
分布
 
写真(上):ケヤキ寄生したヤドリギ
写真(下):ブナ寄生したヤドリギ
説明
俗にいう「ヤドリギ」(宿木)は樹木枝幹寄生する緑色顕花植物である。いくつも種類があり,わが国では,ヤドリギのほか,ヒノキバヤドリギKorthalsella japonicaオオバヤドリギScurula yadoriki,マツグミTaxillus keampferi,ホザキノヤドリギHyphear tanakaeなどが知られている。アカマツモミ寄生するマツグミ以外は宿主範囲広く多く広葉樹寄生する宿主枝幹吸収根を食い込ませて養分を取る。ヤドリギの例では寄生部はこぶ状に膨れその先枯死することも多い。多数の「ヤドリギ」(特に大型オオバヤドリギなど)が寄生し場合樹勢著し衰退を招く。果実食すことで種子散布される種子発芽には体内通過する必要があると言われる
ケヤキに寄生したヤドリギ

ブナに寄生したヤドリギ


檞寄生

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


冬青

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


夜止里木

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


宿木

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


宿生木

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


寄木

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


寄生

読み方:ヤドリギ(yadorigi), ホイhoi), ホヤhoya), ホヨ(hoyo)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


寄生木

読み方:ヤドリギ(yadorigi), ホヨ(hoyo)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


寓木

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


桑寄生

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

ヤドリギ科常緑寄生低木薬用植物

学名 Viscum album var.coloratum


寄生木

読み方:ヤドリギ(yadorigi)

作者 徳富蘆花

初出 明治42年

ジャンル 小説


ヤドリギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 03:02 UTC 版)

ヤドリギ(宿生木[1]・宿り木・宿木・寄生木)は広義にはヤドリギ類 (Mistletoe) の総称的通称だが、狭義には特にそのうちの一種、日本に自生する Viscum album subsp. coloratum標準和名である。英語ではミスルトウ(mistletoe)と呼ばれる。陶穀の『清異録』には「混沌螟蛉」の別名がある[2]


  1. ^ a b c d e f g h i j k 西田尚道監修 学習研究社編 2009, p. 55.
  2. ^ 『清異録 江淮異人録』上海古籍出版社、2012年。 
  3. ^ a b c d e 札幌市博物館活動センター情報誌 Muse letter 第56号 札幌市博物館活動センター 2020年1月3日閲覧。
  4. ^ 田中潔 2011, pp. 22–23.
  5. ^ Andrew E. Maclean, Alexander P. Hertle, Joanna Ligas, Ralph Bock, Janneke Balk, Etienne H. Meyer (2018). “Absence of Complex I Is Associated with Diminished Respiratory Chain Function in European Mistletoe”. Current Biology. https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(18)30365-8. 
  6. ^ Jennifer Senkler, Nils Rugen, Holger Eubel, Jan Hegermann, Hans-Peter Braun (2018). “Absence of Complex I Implicates Rearrangement of the Respiratory Chain in European Mistletoe”. Current Biology. https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(18)30379-8. 
  7. ^ a b c d e f 田中潔 2011, p. 23.
  8. ^ a b c d e f g 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 240.
  9. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “album L. subsp. coloratum Kom. ヤドリギ(標準) {{{taxon}}}”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月10日閲覧。
  10. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Viscum album L. subsp. coloratum Kom. f. lutescens (Makino) H.Hara ヤドリギ(狭義)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月10日閲覧。
  11. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Viscum album L. var. coloratum (Kom.) Ohwi ヤドリギ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月10日閲覧。
  12. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Viscum coloratum (Kom.) Nakai var. alniformosanae (Hayata) Iwata ヤドリギ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月10日閲覧。
  13. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Viscum coloratum (Kom.) Nakai ヤドリギ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月10日閲覧。
  14. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Viscum alniformosanae Hayata ヤドリギ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月10日閲覧。
  15. ^ a b 田中潔 2011, p. 22.
  16. ^ デズモンド・モリス『クリスマス・ウォッチング』(扶桑社)の32,33に起源など詳しい。


「ヤドリギ」の続きの解説一覧

ヤドリギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:19 UTC 版)

白暮のクロニクル」の記事における「ヤドリギ」の解説

子供を失くした夫婦などの庇護下に入って、それらの子供の振りをして暮らすオキナガ成り上がった際の生理年齢15歳満たない者たちが世を渡っていくため考え出した方法で、保護者役の人間に対して義理を通す者もいない訳ではないが、大半はその一時限りの関係。薫子によると戦争の後混乱期にはよく見かけたらしい

※この「ヤドリギ」の解説は、「白暮のクロニクル」の解説の一部です。
「ヤドリギ」を含む「白暮のクロニクル」の記事については、「白暮のクロニクル」の概要を参照ください。


ヤドリギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:56 UTC 版)

はたらく魔王さま!」の記事における「ヤドリギ」の解説

セフィラ化身ある子ども達と融合状態にある者、または融合可能な者のこと。ライラによると一時的な手段であり、融合した者の寿命尽きるあるいはセフィラ化身意思離れる事も可能である。12巻ではヤドリギが存在しないイルオーンが「守るべき世界見失った」事で変質し暴走状態になった

※この「ヤドリギ」の解説は、「はたらく魔王さま!」の解説の一部です。
「ヤドリギ」を含む「はたらく魔王さま!」の記事については、「はたらく魔王さま!」の概要を参照ください。

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