梨花女子大学校
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統一教会事件
世界基督教統一神霊協会(統一教会、現・世界平和統一家庭連合)に学内の教授や女子学生など多数が入信し、その内の10数名が免職、退学処分となった事件。この事件をきっかけに統一教会の実態が一気に明るみに出た。「梨花女子大学事件」とも呼ばれる。
1955年3月24日、統一教会に入信し、大学当局の警告にも従なかった教授、助教授5名が免職処分となる。統一教会は当時から韓国社会で熱心に布教活動を進めており、信者は社会エリート層にも深く浸透していた。大学内にも信者サークルが結成され、信者の教授が学生を積極的に勧誘するなどして、韓国社会でも問題化されていた。特にミッション系大学である梨花大当局はこの事態を重く見て調査を行っていたが、同年5月11日には、14名の学生を退学処分にした。
強硬手段をとった大学当局に対して、当初マスコミや市民からは憲法で保障される「信教の自由」に反するとの批判が向けられたが、退学処分を受けた女子学生のうち数名が文鮮明と肉体関係を持っていた(血分け)のではという噂が広まり、批判の矛先は一気に統一教会とその教祖である文鮮明に向けられ、女子大生を不法監禁したとの嫌疑などで逮捕されたが、告発が取り下げられたため裁判で無罪となった[3][4]。
韓国語教育(言語教育院)
梨花女子大学言語教育院は1962年梨花女子大学付属語学教育機関として設立され、本校の外国語教育を支援するとともに、1988年から外国語としての韓国語教育を開始した。繁華街の新村にある点から外国人留学生には延世大学校 韓国語学堂と肩を並べる人気施設。
新村には梨大のほかに延世大学校、弘益大学校などもあって学生街となっている。
また、梨花(イファ)の発音が、中国語での利発(お金を稼ぐ)の発音と似ているため、中国では学校の正門で写真を撮れば金持ちになるとか娘が良い家に嫁げるという噂が広まり、観光名所となっている[5]。
協定校(日本)
交流協定等を締結している主な日本の学術機関は、以下の通り。
- 国際基督教大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 日本女子大学
- 津田塾大学
- 筑波大学
- 早稲田大学
- 関西外国語大学
- 慶応義塾大学
- 九州大学
- 明治大学
- 目白大学
- 名古屋大学
- 奈良女子大学
- お茶の水女子大学
- 大分大学
- 大阪女学院短期大学・大阪女学院大学
- 大阪教育大学
- 大阪府立大学
- 大阪経済法科大学
- 大妻女子大学
- 立教大学
- 立命館アジア太平洋大学
- 立命館大学
- 成蹊大学
- 西南学院大学
- 清泉大学
- 千里金蘭大学
- 至学館大学
- 桃山学院大学
- 東北学院大学
- 東京成徳大学
- 東洋英和女学院大学
- 東京女子大学
- 東京外国語大学
- 三重大学
- 宮崎県立看護大学
- 武庫川女子大学
- 山口大学
- 国際教養大学
- 愛知淑徳大学
- 青山学院大学
- 文化学園大学
- 中京大学
- 中央大学
- 同志社大学
- 福岡大学
- 福岡女子大学
- 学習院女子大学
- 広島市立大学
- 法政大学
- フェリス女学院大学
- 恵泉女学園大学
- 神戸女学院大学
- 久留米大学
- 関西学院大学
- 活水女子大学
- 京都産業大学
- 京都女子大学
- 城西大学
- 城西国際大学
- ^ “EWHA WOMANS UNIVERSITY” (英語). 梨花女子大学校. 2023年2月20日閲覧。
- ^ 太田孝子「植民地下朝鮮における梨花女子高等女学校」『岐阜大学留学生センター紀要』2014年、3 - 20頁。
- ^ 洪蘭淑 著、林四郎 訳『わが父 文鮮明の正体』文藝春秋、1998年11月25日。ISBN 978-4163546100。
- ^ 世界基督教統一神霊協会『文鮮明先生を中心とする現代の摂理』光言社、1990年12月1日。
- ^ イ・ジョンジェ「【時視各角】中国人と共に生きていくこと」『中央日報』、2014年8月21日。2014年8月22日閲覧。
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