梨花女子大学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/09 07:51 UTC 版)
統一教会事件
世界基督教統一神霊協会(統一教会、現・世界平和統一家庭連合)に学内の教授や女子学生など多数が入信し、その内の10数名が免職、退学処分となった事件。この事件をきっかけに統一教会の実態が一気に明るみに出た。「梨花女子大学事件」とも呼ばれる。
1955年3月24日、統一教会に入信し、大学当局の警告にも従わなかった教授、助教授5名が免職処分となる。統一教会は当時から韓国社会で熱心に布教活動を進めており、信者は社会エリート層にも深く浸透していた。大学内にも信者サークルが結成され、信者の教授が学生を積極的に勧誘するなどして、韓国社会でも問題化されていた。特にミッション系大学である梨花大当局はこの事態を重く見て調査を行っていたが、同年5月11日には、14名の学生を退学処分にした。
強硬手段をとった大学当局に対して、当初マスコミや市民からは憲法で保障される「信教の自由」に反するとの批判が向けられたが、退学処分を受けた女子学生のうち数名が文鮮明と肉体関係を持っていた(血分け)のではという噂が広まり、批判の矛先は一気に統一教会とその教祖である文鮮明に向けられ、女子大生を不法監禁したとの嫌疑などで逮捕されたが、告発が取り下げられたため裁判で無罪となった[3][4]。
新村には梨大のほかに延世大学校、弘益大学校などもあって学生街となっている。
また、梨花(イファ)の発音が、中国語での利発(お金を稼ぐ)の発音と似ているため、中国では学校の正門で写真を撮れば金持ちになるとか娘が良い家に嫁げるという噂が広まり、観光名所となっている[5]。
協定校
交流協定等を締結している主な日本の学術機関は、以下の通り。
- ^ “EWHA WOMANS UNIVERSITY” (英語). 梨花女子大学校. 2023年2月20日閲覧。
- ^ 太田孝子「植民地下朝鮮における梨花女子高等女学校」『岐阜大学留学生センター紀要』2014年、3 - 20頁。
- ^ 洪蘭淑 著、林四郎 訳『わが父 文鮮明の正体』文藝春秋、1998年11月25日。ISBN 978-4163546100。
- ^ 世界基督教統一神霊協会『文鮮明先生を中心とする現代の摂理』光言社、1990年12月1日。
- ^ イ・ジョンジェ「【時視各角】中国人と共に生きていくこと」『中央日報』、2014年8月21日。2014年8月22日閲覧。
- 1 梨花女子大学校とは
- 2 梨花女子大学校の概要
- 3 大学院
- 4 統一教会事件
- 5 脚注
- 梨花女子大学校のページへのリンク