UKムーブメントへの接近とは? わかりやすく解説

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UKムーブメントへの接近

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 22:37 UTC 版)

佐野元春」の記事における「UKムーブメントへの接近」の解説

1986年12月には、先に発表されていた「Young Bloods」「CHRISTMAS TIME IN BLUE -聖なる夜に口笛吹いて-」を含むアルバムCafé Bohemia』を発売アルバム先駆けてシングル発売され、チャートトップ10入り果たしていた「WILD HEARTS -冒険者たち-」「STRANGE DAYS -奇妙な日々-」なども収録イギリスフランス旅しながら作られ楽曲群は、ジャズソウルスカレゲエなどの多彩なリズムが採り入れられている。これは当時イギリスムーブメントとなっていた、ブラックミュージック第三世界音楽UKポップ音楽融合させたアプローチであり、この流れ主導していたロンドンレコーディング・エンジニア、アラン・ウインスタンレイを起用している。 『Café Bohemia』のリリース前後して10月から翌年9月までの約1年間で約80公演にも及ぶ「Café Bohemia Meeting」と題され全国ツアー決行ストレートなロックンロールから、複雑なポリリズムによるダンスサウンド、ソウルフル演奏披露され、THE HEARTLAND演奏力確立することになる。1987年9月に初の単独スタジアムライブが横浜スタジアム行われ、この日の演奏収録したライブ・アルバムHEARTLAND』(オリコン1位を記録)が、1988年4月発表された。 この頃国内大きな議論となっていた原子力発電所建設問題について自身ラジオ番組AJIスーパーミクスチャー」で特集を組む予定が、地方局からクレーム来て頓挫急遽シングル警告どおり 計画どおり」を1988年8月発表一方、同番組内で、M'sFactoryレーベル主催者として、自身偽名ユニットブルーベルズ」やTHE HEARTLAND別名義バンドインディペンデント活躍するアーティストプロデュース活動開始最終的にコンピレーション・アルバムmf Various Artists Vol.1』としてまとめ、1989年8月発表となった1988年次作アルバム制作スタート初期段階ではTHE HEARTLANDとのレコーディング作業重ねラディカルなロックサウンドが最終形に近い形で完成していく。しかし、より明快かつポップなサウンド求めそれまでセッション白紙戻して単身渡英エルヴィス・コステロなどを手がけたプロデューサーであるコリン・フェアリーを陣頭指揮とし、ブリンズレー・シュウォーツアトラクションズ、ピート・トーマス等、UKパブロック周辺ミュージシャンレコーディングセッション開始するこうしたセッション経て先行シングルとなった約束の橋」や、「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」、「ジュジュ」などを収録したアルバムナポレオンフィッシュと泳ぐ日』が完成1989年6月リリースされるサウンド面では、伝統的なUKロックと、オリエンタリズム融合60年代のF-Beatサウンド的な疾走感をもつタイトル曲から始まり、アフリカンビートやスキッフルシャッフルロックンロールといった様々なリズム取り入れられている。詩においてはそれまでの英語やカタカナ語ビートアクセントをつけていく、いわゆる佐野元春文体」とは一線を画すものとなっている。啓示的な内容をもつ現代詩元にカタカナ語廃し語数少ない。抽象的かつ象徴的な言葉組み合わせによってイメージ聞き手喚起させる手法は、佐野元春作品におけるひとつのターニングポイントとなった本作のプロモーションツアーである「ナポレオンフィッシュ・ツアー」を1989年6月から12月まで決行ステージ背景には荒涼とした砂漠写真映し出されそうした映像を背にして、これまでのキャリア中でもっとも攻撃的な演奏展開した二度目となる横浜スタジアムでのライブを間に挟み年末まで続けられた本ツアー最終公演ステージ背景には「Good by 80's, so don't look back」と記されていた。 デビューから10年目となった1990年には今までシングル曲カップリング曲の一部収録したMoto Singles」を5月発売並行して新作アルバムの制作スタートさせ、佐野元春 with THE HEARTLAND名義としては『Café Bohemia』に続く2枚目となる『Time Out!』を11月リリースした。アルバムタイトルが示すとおり、過去作品見られる大上段から振りかざすような音楽ダイナミズムは一旦休憩となり、全面アナログレコーディングと、少数編成バンドサウンドとした素朴な音作りの曲が並んだ。詩も「街に暮らす少年少女」が成長した様子平易な言葉選んで描きながらも、時代狂乱のあとで疲弊していく様子を見つめながら「家に帰ろう」(収録曲空よりも高く」より)と歌う。 『Time Out!』のプロモーションツアーの最終公演である大阪フェスティバルホールでは、ステージオノ・ヨーコ子息ショーン・レノン登場ジョン・レノン生誕50周年記念したイベント『グリーニング・オブ・ザ・ワールド』(G・O・W)の趣旨賛同して佐野作詞・作曲し、三人レコーディングした「エイジアン・フラワーズ」をステージで披露した。なお、東京ドーム開催された『グリーニング・オブ・ザ・ワールド』でも共演果たしている。 1991年過去バラードの再アレンジ含めたアルバムSlow Songs発売。その一方で佐野が「空白一年」と呼ぶように、この時期はしばらく音楽活動から離れている。また、同年10月には自身の父が他界している。その後新作レコーディングスタートする前に、ノンプロモーショナルな全国ツアーとして「See Far Miles Tour PartI」を1992年1月から4月まで決行オーディエンスとのコール&レスポンス通じてスランプ断ち切ったという。

※この「UKムーブメントへの接近」の解説は、「佐野元春」の解説の一部です。
「UKムーブメントへの接近」を含む「佐野元春」の記事については、「佐野元春」の概要を参照ください。

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