アール‐シー‐シー【RCC】
読み方:あーるしーしー
アール‐シー‐シー【RCC】
読み方:あーるしーしー
RCC
RCCとは、フライバック型コンバータの一種で、自励発振によってスイッチング動作を行うコンバータのことである。
RCCは、トランスに巻きつけられた帰還巻線によってスイッチ素子自体が自励発振を行っている。また、RCCはフライバック型コンバータの一種であるため、スイッチング素子がオンの状態では、トランスに電力を蓄積し、オフになっている間に蓄えたエネルギーを二次側に放出するという仕組みを持つ。
RCCは自励発振を行うため、別途に発振回路などを用意する必要がなく、回路構成を比較的簡単にできるというメリットがある。ただし、入力電圧などによってスイッチングの動作周波数が変動しやすいという難点もある。このため、RCCは出力の小さな簡易な電源方式として用いられていることが多い。
RCC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 07:35 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動RCC
- 腎細胞癌 (Renal Cell Carcinoma)
- 強化カーボンカーボン (Reinforced Carbon-Carbon) - 炭素繊維強化炭素複合材料の別名
- 銅箔付き絶縁樹脂・樹脂付き銅箔 (Resin Coated Copper Foil) - ビルドアップ基板に用いられる材料のひとつ。
- 組織・団体等
- イベント・賞など
関連項目
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RCC (Ringing Choke Converter)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 14:24 UTC 版)
「スイッチング電源」の記事における「RCC (Ringing Choke Converter)」の解説
"It is also referred to as ringing choke converter (RCC) since the regenerative signal for oscillation comes from ringing of transformer choke." 「発振用の再生信号がトランスチョークのリンギングに由来するため、リンギングチョークコンバータ(RCC)とも呼ばれる。」 フライバック方式の一種であるRCCは、 (磁気飽和を防ぐため)コアにギャップを設けたフライバックトランス 電源ノードに接続される、トランスの一次巻線(図中"primary") 一次巻線のスイッチングを行うバイポーラトランジスタのトランジスタスイッチ(図中"Tr") トランジスタスイッチにベース電流を供給するベース巻線(図中"base") トランジスタスイッチのオフ時に電力を出力する二次巻線(図中"secondary") 二次巻線に接続される整流ダイオード(図中"D1") トランジスタスイッチのベースに起動電流を与える抵抗(図中"R1") トランジスタスイッチのベースに起動電流が流れる際、ベースエミッタ間の絶縁を確保するためのダイオード(図中"D2")。ダイオードに代えて、コンデンサでもよい。コンデンサと抵抗の直列接続を多く見かける。 が、必要最小限の構成である。 電源ノードから抵抗R1を介してトランジスタスイッチTrのベースに僅かな起動電流が供給される。 トランジスタスイッチTrがオンになると、電源ノードから一次巻線primaryを通じてトランジスタスイッチTrのコレクタエミッタ間に電流が流れる。すると、一次巻線primaryから磁束が生じる。 一次巻線primaryの磁束が変化すると、ベース巻線baseが励磁される。 ベース巻線baseが励磁されると、トランジスタスイッチTrのベース電流が増加する。そして、トランジスタスイッチTrが完全にオン状態になり、一次巻線primaryの電流が増加する。 トランジスタスイッチTrが完全にオン状態になることで、一次巻線primaryには電源ノードにほぼ等しい電圧が印加される。しかし、一次巻線primaryはコイルなので、一次巻線primaryの電流は時間経過と共に線形的に増加する。一次巻線primaryの電流はトランジスタスイッチTrのコレクタ電流と等しく、コレクタ電流はトランジスタスイッチTrの直流電流増幅率hFEとベース電流によって制約される。すなわち、一次巻線primaryの電流は無限に増加せず、ベース電流が不足することによって一次巻線primaryの電流が増加しなくなる時点が生じる。 一次巻線primaryの電流が増加しなくなる、ということは、トランジスタスイッチTrのオン状態、すなわち飽和状態が維持できなくなることを意味する。したがって、トランジスタスイッチTrのコレクタエミッタ間の抵抗値が増大し、相対的に一次巻線primaryの端子間電圧が減少する。 一次巻線primaryの端子間電圧が減少すると、ベース巻線baseの励磁がなくなる。すると、ベース電流がなくなり、トランジスタスイッチTrはオフする。 トランジスタスイッチTrがオフすると、一次巻線primary、二次巻線secondary及びベース巻線baseには逆起電力が発生する。この逆起電力が二次巻線secondaryへ電流となって出力される。この時、一次巻線primary及びベース巻線baseの巻線方向とは逆方向に電圧が現れる。 ベース巻線baseにも二次巻線secondaryと同様、逆方向の電圧が励起されるため、二次巻線secondaryから出力される電流がなくなるまで、トランジスタスイッチTrのオフ状態(ベースエミッタ間電圧がオン電圧よりも低い状態)は維持される。 やがて二次巻線secondaryの電流が少なくなると、電源ノードから抵抗R1を介してトランジスタスイッチTrのベースに僅かな起動電流が供給される。すなわち、上記1)に戻る。 RCCは、トランジスタスイッチTrのオンオフの1周期に、一次巻線primaryから二次巻線secondaryへ引き渡されるエネルギーが一定である。このため、負荷が軽ければ1周期は長くなり、負荷が重くなれば1周期が短くなる。なお、負荷の変動に追従して出力電圧を安定化させる等、RCCに不足する機能は、フォトカプラ等を用いるフィードバック制御回路を追加する必要がある。そして、そのような回路を追加すると回路規模は大きくなり、複雑化する。 一次巻線primaryから二次巻線secondaryへ引き渡されるエネルギーが一定であることから、RCC のスイッチングは、一次巻線がオン状態の時間が一定で、一次巻線がオフ状態の時間が、負荷の変動によって変動する。したがって、RCC のスイッチのオン/オフ状態の波形は、PFM (パルス周波数変調) である。 一次巻線primaryによって蓄積された磁力が二次巻線secondaryを通じて負荷Zへ完全に出力されない限り、抵抗R1からトランジスタスイッチTrのベースに起動電流は流れない。したがって、RCCは本質的に偏磁の問題が生じ得ない。 ベース巻線baseからトランジスタスイッチTrへ供給される電流が、一次巻線primaryの励磁に起因して、急激に増加した後、徐々に減っていく有様が、"transformer choke"という言葉で表現されている。RCCの歴史は古く、少なくとも日本では昭和36年頃にはその技術思想が公知になっていたものと推察される。 設計が複雑かつ困難、負荷変動によってスイッチング周波数が変動する、大電力には不向き等、欠点は専用ICを用いるフライバックコンバータより多いものの、最小限の構成であれば極めて簡素な部品構成で実装が可能であり、低コストで実装できる。このため、フィーチャーフォンの充電器や、ビデオレコーダやパソコン等の待機用電源回路として多用されていた。 特に、負荷が軽く、且つ、負荷変動がないか或は負荷変動が極めて少ない場合では、コレクタエミッタ間耐圧(VCEO)が高耐圧のスイッチングトランジスタを1個、そしてフライバックトランスと数個の受動素子を用意すれば、商用交流電源との絶縁を確保し、負荷に必要な電力を供給できる、という点において、RCC は安価かつ手軽に構築可能な電源回路である。 2021年現在では、殆どの携帯電話がフィーチャーフォンより多くの電流を要求するスマートフォンにシフトしており、RCC では電力供給能力が不足する。このため、携帯電話の充電器用途では、先に説明した PSR 採用ICに殆ど移行している。
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