MiG-29 «9.12»系列とは? わかりやすく解説

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MiG-29 «9.12»(フルクラムA)系列

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:53 UTC 版)

MiG-29 (航空機)」の記事における「MiG-29 «9.12»フルクラムA)系列」の解説

MiG-29 «9.12» ソ連国内向けの基本型初飛行1977年NATOではフルクラムA(Fulcrum-A)と呼んで識別した。MiG-29 var.A «9.12A» ワルシャワ条約機構加盟国向けのダウングレード輸出型。同条約機構解散後は9.12B規格改修されたとも言われている。MiG-29G MiG-29 var.Aの統一ドイツでのNATO規格改修型で、20機が改修された。改修内容以下の通りNATO規格敵味方識別装置搭載新型通信機器や、戦術航法装置などを搭載計器類高度計速度計など)の単位を、ソ連一般的なメートル法から、西側一般的なヤード・ポンド法変更機体背面と左エンジンナセル腹面衝突防止ビーコン搭載GPS航法装置追加(7機のみが追加)。 MiG-29 «9.12M» ウクライナにおける近代化改修型リヴィウ航空修理工場ウクライナ語版、ロシア語版)で実施された。最初機体ウクライナ海軍配備されとされるが、改修対象となった機数は不明改修機は2008年より部隊配備される。また、それに先駆けて同様の改修受けた機体アゼルバイジャン提供されている。 MiG-29 スナイパー ルーマニアAerostarルーマニア語版、英語版)とイスラエルIAIおよびエルビット・システムズドイツDASA共同開発した近代化改修型戦闘能力の向上とNATOシステムとの互換性確保のために計画され改修型で、1999年政府協定が行われ、テストベッドとして1機のMiG-29 «9.12A»が改修されたうえで、2000年ベルリン国際航空宇宙ショー展示された。 改修内容以下の通り新型モジュラー多目的コンピュータ搭載 MIL-STD-1553Bデータバス装備コクピット改修 - HUDをEl-Opに換装するとともにカラー式の多機能ディスプレイを2基追加イスラエル製DASH-3 ヘルメットマウンテッドディスプレイ運用能力付与航法装置改修 - Litton Italiana製の慣性航法装置Trimble GPS受信機飛行データ処理コンピュータ搭載ハネウェル製の無線装置装備レーダー警戒受信機を、SPO-15LM ベリョーザLMからエリスラSPS-20に換装兵装類については一部西側兵器との互換性確保当初の計画では18機のフルクラムAと3機のフルクラムBが改修される予定であったが、システム統合難航したため計画中止されルーマニア空軍2003年MiG-29退役決定。アエロスターとDASA輸出市場への売り込み図りその中でレーダーEL/M-2032換装することも計画されていたが、ロシアMiGから承認得られ断念したMiG-29AS スロバキア空軍NATO規格改修型で、2005年初飛行10機がMiG-29 var.Aから改修された。改修内容以下の通り。MIL-STD-1553Bデータバス装備 BAEシステムズ製のAN/APX-113(V) 敵味方識別装置装備ロックウェル・コリンズ製のAN/ARC-210(V)デジタル式無線機装備 ロックウェル・コリンズ製のAN/ARN-147 VOR/ILS受信機装備ロックウェル・コリンズ製のAN/ARN-153(V) TACAN航法装置装備コックピットのIPV-2白黒レーダーディスプレイを、MFI-54 1色液晶式多機能ディスプレイ換装するとともに計器類メートル法からヤード・ポンド法変更MiG-29 var.B «9.12B» ワルシャワ条約機構加盟国以外の国向けのダウングレード輸出型。L-18 MiG-29 var.Bのユーゴスラビア(現セルビア)での呼称MiG-29ESh MiG-29 var.Bのスーダン向け輸出型輸出され2003年頃スーダンダルフール紛争による国際的非難浴びており、兵器輸出行ったロシアは当機について対地攻撃使用できない派生型であるため紛争とは無関係であると説明している。 MiG-29S «9.12S» 9.12規格能力向上型レーダーをN019Mトパーズ更新しR-77運用能力付与。MiG-29SE «9.12SE» MiG-29S «9.12S»輸出型MiG-29SD 輸出向け開発された、9.12S規格準じたアビオニクス搭載した9.12規格機。主翼下にPTB-1150増槽装備可能となっているほか、前部胴体左側面に折り畳み式空中給油プローブ装備初飛行1995年。MiG-29N MiG-29SDマレーシア向け輸出型初飛行1998年16製造

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