814空戦とは? わかりやすく解説

814空戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 07:23 UTC 版)

高志航」の記事における「814空戦」の解説

1937年8月13日第二次上海事変勃発当時、高は第4大隊を率い家口飛行場展開していたが、台風命令下りないことにしびれを切らしていた。そこに偶然不時着した民間フォード トライモータ徴発南京へと向かった南京小営の航空委員会へと到着した高は、そこで航空委員会主任周至柔より、第4大隊を筧に展開させ、杭州湾展開する日本艦隊爆撃参加せよとの命令を受ける。 翌8月14日午前10時、高は周家口の第4大隊員に向け電報発した。第4大隊の全機は、21中隊長李桂丹筆頭台風荒天の中を杭州の筧飛行場(総站長:邢剷非)へと進出した。第4大隊の配備機種はカーチス・ホーク英語版)で、高の乗機-1」号機は23中隊隊員・曹士栄の手回送された。正午過ぎ、高も筧へと到着し部隊到着待っていた。しかしその時防空総台(台長:陳一白)より、温州監視管轄青田県にて重爆隊の轟音確認されたとの報を受ける。轟音の主は台湾松飛行場から渡洋爆撃出撃してきた新田慎一少佐(兵51期率いる鹿海軍航空隊九六式陸上攻撃機 9機であった。高は筧着陸した直後21中隊飛行員たちに、直ち再発進し編隊迎撃するよう命じ、やがて23中隊到着すると、高も自らの乗機乗り込んだ。やがて第4大隊はの下を飛ぶ九六陸攻会敵。高は最初に1機を撃墜続いてもう1機を肉薄して銃撃、左エンジンに煙を起こさせるも、自機エンジンにも火が付き離脱着陸後ただちに消火させた。日本側の記録照合すると、高が撃墜したのは第1小隊3番機坪井輿介一空曹機)、第3小隊3番機三上良修三空曹機)のいずれか大破させたのは第3小隊2番機大串三空曹機)と思われる大串機は帰還出来たものの、着陸直後大破し使用不能となった。この日、部隊全体戦果は2機撃墜、2機大破であったが、「6対0」として過大評価され戦後中国空軍記念日空軍節」として長く記憶される続いて8月15日朝、艦隊爆撃準備取り掛かる中飛来した空母加賀」の八九式艦上攻撃機・九四式艦爆隊を迎撃、1機を撃墜した。しかし2機目を射撃中に後方射手放った銃弾エンジン右腕貫通した。高は操縦桿を足で挟みながら傷口縛って止血させたのち、操縦桿左手握って戦闘継続、そして敵が去ったのを見計らってから帰投した。機体着陸スムーズで、また部下報告受けた際も激痛をこらえて顔に出さなかったため、誰も負傷気付かなかったという。全機給弾を指示したのち邢剷非に負傷報告杭州広済医院運ばれた。医者はその傷の酷さ驚いていたが、高は手術中平然としていたという。こののち漢口病院にて40日間入院療養余儀なくされた。このエピソードが、龐徳から受けた毒矢華陀に取ってもいながら平然と馬良と酒を飲み碁を打つ関羽のようであったため、彼の愛機赤兎馬例えられるようになった8月30日杭州湾展開していた第4大22中隊米国民間船「プレジデント・フーヴァー号(英語版)」を誤爆第5大隊長兼駆逐司令官の丁紀徐が軍籍剥奪処分となった事を受け、その後任として駆逐司令官に就く。 9月中旬日本軍による首都南京への空襲聞いて戦線復帰した高は、防空特化のため大校飛行場にある第4、第5大隊ホーク胴体下部爆弾取り外すことを提案。総站長の石邦藩空軍前敵総指揮参謀長兼任していたものの、彼の一存では決められなかったため、宋美齢電話して早速許可取り付けたそんな中江陰上空九五式水上偵察機2機が飛来している報を聞き劉粋剛、鄒賡続、董慶翔の3名とともに改修施した機体出撃復帰当日の高もうち1機を撃墜した9月22日南京上空日本海軍戦爆連合17機を迎撃し、九六式艦上戦闘機1機を撃墜した。更にもう1機を狙おうとした時に後ろから追って来た別の九六艦戦追撃振り切るも、復帰早々に30分ものドッグファイトは傷にこたえ、句容に着陸同時に昏倒してしまったが、ほどなくして復帰した

※この「814空戦」の解説は、「高志航」の解説の一部です。
「814空戦」を含む「高志航」の記事については、「高志航」の概要を参照ください。

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