103系投入とは? わかりやすく解説

103系投入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 01:25 UTC 版)

京阪神緩行線」の記事における「103系投入」の解説

1968年昭和43年4月7日にはライバル神戸高速鉄道開通した対抗策として快速113系統一が1967年完了しており、1968年10月1日の「ヨン・サン・トオダイヤ改正従来快速20分、普通10分間基準ダイヤから、現在と同様の15分間隔ダイヤとなったこの段階で、快速各駅停車の間に性能サービス両面から大きな差が開いたことから、各駅停車への新車投入急がれることとなった関西支社大鉄双方も本に対して以前から各駅停車への新車早期投入要請していたが、爆発的な通勤需要伸び見せ東京圏優先した結果京阪神緩行線待たされ続け新形式の導入待っていたら1970年の大阪万博開催間に合わない状況になり、それ以前新車投入したいという大鉄局の思い103系導入つながった実際103系このころには常磐線現在の常磐快速線)や阪和線快速といった駅間距離長く高速性能要求される線区にも投入されていたことから、京阪神緩行線導入して充分対応できる判断されのである。 こうして、1969年8月8日から明石電車区103系新製投入始まり翌年2月までに15編成105両が勢揃いして万博輸送に当たることとなった新形電車なので、旧形電車最高速度90km/hを上回る最高速度95km/hにて運転することができ、電気ブレーキ使用相まって駅間運転時分短縮図れた。 万博終了後1970年10月1日ダイヤ改正新快速登場したが、既存ダイヤの間に新快速増発したため、芦屋駅新大阪駅高槻駅各駅停車新快速・快速連続待避するダイヤとなった。なお、103系投入によって51系飯田線身延線赤穂線などに転属したほか、72系首都圏周辺線区阪和線などに転属し、そして1971年初頭には最後まで残ったモハ70が3両、仙石線転属して、51系より先に70系京阪神緩行線から姿を消した1972年2 - 3月にかけて、ヘッドライトシールドビーム2灯化と側窓のユニットサッシ化が図られ1次改良車を15編成+予備4連×1本(計109両)を新製し、明石投入した。この一次改良車は京阪神緩行線のほかは常磐快速線松戸)に投入された。 この1次改良車の投入によって昼間時の103系化が達成されたことから、山陽新幹線新大阪駅 - 岡山駅開業による1972年昭和47年3月15日ダイヤ改正(「ヨン・ナナ・サン」)で新快速1時間に4本に増発されたのと同時に京阪神緩行線ダイヤ大きく変更された。 朝時間帯神戸市利用客便宜を図るために3分間隔に増発された。特急上の速度15分間隔で走る新快速から逃げ切るには線区最高速度90km/hの旧型車両では不可能で、日中103系への統一なされたことでようやく実現したのであるが、それでも新快速運転中京都駅 - 西明石駅間の直通運転はできなくなった。そこで、日中の運転を京都駅 - 甲子園口駅間と吹田駅 - 西明石駅間の2系統分割したほか、高槻駅芦屋駅では新快速通過待ち快速接続待ち須磨駅では新快速通過待ちそれぞれ行うダイヤとした。このダイヤ体制その後1985年昭和60年3月13日まで13年続いた。 ただし、実用限界の95km/h以上の最高速度要求され103系は、電気ブレーキ時の衝動などのトラブル相次ぐことになるが、それらも問題点順次明らかにされて解決されていった。しかし各駅停車区間2系統分割したとはいえ内側線は外側線と同じ閉塞構成であり、貨物列車ブレーキ力を想定した信号配置であったことから、すぐに後続列車制限信号与え結果となった15分サイクル新快速・快速各駅停車2本が走るということは平均3分45秒間隔電車が走ることになるが、その運転間隔スムーズに運転するだけの閉塞構成でなかった点もあり、新快速大阪駅 - 三ノ宮駅間では改正前の2320秒から10増え2330秒運転となっていた。

※この「103系投入」の解説は、「京阪神緩行線」の解説の一部です。
「103系投入」を含む「京阪神緩行線」の記事については、「京阪神緩行線」の概要を参照ください。

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