飛鳥から平安時代までとは? わかりやすく解説

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飛鳥から平安時代まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 23:34 UTC 版)

千葉県の歴史」の記事における「飛鳥から平安時代まで」の解説

そして、岩屋古墳北北西1kmの場所には龍角寺跡がある。この寺院は、東日本最古創建640年代から7世紀第3四半期頃と推定)の寺院として知られる調査によると山田寺式の瓦が葺かれ三重塔と金堂が東西並んだ法起寺式の伽藍配置だったことがわかっており、同地有力者ヤマト王権豪族と結び仏教広めようとしたのではないか考えられている。また、寺院北西には、龍角寺の瓦を生産した窯跡があり、「加刀利」などの文字書かれた瓦が出土している。その文字瓦には「朝布」「赤加賀」「玉作」などの文字や絵模様描かれ1800点程の種類がある。このことは、7世紀代の文字資料が少ないこともあり、旧来の遅れた東国」というイメージ強かったが、関東での文字使用奈良時代以前遡ることを証明する貴重な資料のひとつと言われている。 大化の改新後、捄国畿内に近い方が上総国、遠い方が下総国となり、さらに養老2年718年)に上総国から安房国分離し三国となった。なお、一時安房国は再び上総国編入されたが、天平宝字元年757年)に再び分割された。地理的に北から順に下総上総安房となっているが、これは当時東海道正式なルート相模国から安房国へ渡る舟を経由するのが主流であり、上総の方が畿内に近いとされていたためで、『日本書紀』には日本武尊武勇伝でも上総国上陸する場面見られる日本国内にあった68各国は、国力等の政治・経済上の基準大国たいごく)から下国(げこく)の4等級に区分されていたが、上総国下総国とも大国安房国中国と『延喜式』には記されている。また、上総国大国中でも親王国司務め3つの親王任国のひとつとなっており、平高望、良兼や菅原孝標がそうであったように、国府実質的長官上総介握っていた。 安房・上総下総各国には、駅(駅家)が設置され駅馬伝馬配備されていた。この三国属した東海道中路 とされた。安房国には駅馬白浜・川上各5頭が配備上総国には駅馬大前潴(ふじぬま)・島穴・天羽の各郡に5頭、伝馬海上・望陀・周淮・天羽の各郡に5頭、下総国には駅馬井上10頭、浮嶋・河輪各5頭、津・於賦(おう)各10頭、伝馬葛飾郡10頭、千葉相馬の各郡5頭が配備されていた(『延喜式』)。 大宝元年701年)には、国には国司政務をとる国庁国府設置された。上総国国府市原市下総の国府は市川市国府台の地に、安房国府安房郡三芳村府中置かれた。安房国府遺構は見つかっていない。郡には郡家設置された。上総国海上郡家が市原市西野遺跡下総国埴生郡家が栄町大原遺跡など発見されているが、その他の郡家跡は明確でないまた、田祖・正税納める倉庫である郡家正倉は、我孫子市日秀西遺跡下総国相馬郡のものと想定されている。他方国分寺金光四天王寺護国之寺)・国分尼寺法華滅罪之寺)については、上総市原市下総市川市国分所在し安房はまだ不明である。 東国武士の勇猛さ知れ渡っており、九州筑紫防衛をする防人東国出身兵士が、充てられた。その上総・下総国出身防人の歌『万葉集』20出ている。防人難波津集結し海路筑紫向かった難波までは食料自弁であった筑紫では空き地与えられ稲や雑穀栽培し食料とした。 平安時代中期、都では、藤原氏隆盛に向かう頃、県域では、中央から派遣され国司などの(任期期間が過ぎた役人土着し、在地領主富豪農民などの新興勢力誕生し始める。特に高望王の子孫である桓武平氏系の氏族勢い振るったが、平安時代平将門次いで平忠常反乱起こし房総三国は、一時亡国と言われるほど荒廃した(この時、朱雀天皇によって、平将門の乱平定のため、僧寛朝派遣され祈祷行なったことが、後の成田山新勝寺起源となる)。

※この「飛鳥から平安時代まで」の解説は、「千葉県の歴史」の解説の一部です。
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