安房国府
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 10:32 UTC 版)
「安房国」および「安房国分寺」も参照 安房国の国司が政務を執る国府は現在の南房総市府中に置かれ、館山市には安房国の国分寺・国分尼寺が所在していたとされている。 安房国分寺跡 僧寺跡は、現在の安房国分寺(後継寺院)境内と重複して立地する(北緯34度59分37.37秒 東経139度53分21.74秒 / 北緯34.9937139度 東経139.8893722度 / 34.9937139; 139.8893722 (安房国分寺跡))。これまでに数次の発掘調査が実施されているが、下総国分寺跡・上総国分寺跡のような伽藍配置の複数堂宇は認められず、金堂跡と見られる堂宇1宇のみが認められている。その推定金堂跡は、版築による基壇が東西22メートル、南北15メートルを測る。そのほかには寺域区画線と見られる溝が寺域東辺・南辺で見つかっている。 安房国分尼寺跡 尼寺跡の所在は明らかでない。北方約900メートルの萱野地区において「アマンボウ」という地名が残るが、これを「尼坊」にあてて国分尼寺の推定地に挙げる説がある。そのほかに、南房総市増間の増間廃寺(布目瓦が出土)について「尼堂」の伝承が残るほか、南房総市府中の宝樹院にも尼寺とする伝承が残る。 僧寺跡 金堂 安房国分寺出土瓦
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