議会からの告発、再度の失脚とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 議会からの告発、再度の失脚の意味・解説 

議会からの告発、再度の失脚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 04:38 UTC 版)

フランシス・ベーコン (哲学者)」の記事における「議会からの告発、再度の失脚」の解説

1621年1月30日7年ぶりに議会開かれた三十年戦争ヨーロッパ大陸戦乱包まれジェームズ1世の娘エリザベス・ステュアートの夫であるプファルツ選帝侯フリードリヒ5世戦争当事者のため、戦争備え費用調達目的だった。議会には独占対す反感再度湧き上がっていたため、それを察していたベーコン議会対策行い、その一環として1601年エリザベス1世取った対策参考に、バッキンガム侯へ独占廃止要請した。だがバッキンガム侯は要請取り上げず独占そのままにしていたため、初め政府友好的主要目的だった特別税を認めた議会一転して独占批判を展開、かつてベーコン排除した政敵コーク批判運動の先頭に立ち深刻な政争始まった議会はまずバッキンガム侯の身内独占濫用疑い告発続いてバッキンガム侯も追及しようとしたが、ジェームズ1世バッキンガム侯を擁護し独占批判国王大権触れることを理由議論中止求めたため、独占批判終息向かった。しかし議会怒り矛先ベーコン向けられ独占審議関わり違反者処罰したこともあるベーコンにとっては不安が残るとなったジェームズ1世バッキンガム侯を守るためベーコン議会攻撃スケープゴートにすることを画策、彼を見放したことも不安を助長していた。 やがて不安は現実となり、ベーコン独占批判終息し直後3月14日庶民院訴訟関係者から賄賂受け取ったという告発受けたベーコンはこの告発認めたが、判決には影響与えていないと弁護した当時裁判官贈物受け取るのは普通のことであり、この告発には党派争い絡んでいた。しかし弁護通らずコークらのベーコンへの追及止まず庶民院ベーコン告発する人物続出した病気療養中だったこともありベーコンの対応は遅れ、ジェームズ1世からの助け得られず、観念したベーコン4月30日貴族院問責書に対す返書送り収賄認め弁護放棄し処分貴族院委ねた5月3日判決下り罰金4ポンド国王許可があるまでロンドン塔監禁一切公職就任禁止議会出席宮廷出仕禁止言い渡された。こうしてベーコン再度失脚4日間ではあるが、5月末から6月4日までロンドン塔閉じ込められもした。 以降セント・オールバンズ領地隠退生活を送って著述専念したジェームズ1世計らい投獄短期間済み罰金も年1200ポンド分割払い抑えられ、翌1622年にはグレイ法曹院帰還ロンドン居住許され友人トビー・マシュー(英語版)にも支えられ傷心いくらか癒すことが出来た一方で知的好奇心政界復帰望み押さえられず、しばしば国王政府関係者助言書き送ったり名誉回復願い出たしながら著作続々出版、『ヘンリー七世王史』(1622年)、『自然誌実験誌』(1622年)、『学問進歩』を増補ラテン語版訳した学問尊厳進歩』(1623年)、『資料』(1624年)、『随筆集』(1625年第三版)などを書き上げた。しかし60代ベーコン病気がちになるにつれて復帰意志弱まり1625年チャールズ1世即位して開かれた議会召集があった時は断っている。 1626年詰め込んで冷凍実験行った際に悪寒にかかり、近くアランデル伯爵トマス・ハワード屋敷身を寄せたが、体調回復せず4月9日気管支炎起こして死亡した65歳だった。

※この「議会からの告発、再度の失脚」の解説は、「フランシス・ベーコン (哲学者)」の解説の一部です。
「議会からの告発、再度の失脚」を含む「フランシス・ベーコン (哲学者)」の記事については、「フランシス・ベーコン (哲学者)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「議会からの告発、再度の失脚」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「議会からの告発、再度の失脚」の関連用語

議会からの告発、再度の失脚のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



議会からの告発、再度の失脚のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフランシス・ベーコン (哲学者) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS