評論家による批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 05:57 UTC 版)
『魚図鑑』は、複数の音楽評論家からの評価を受けている。CDショップ・チェーン、タワーレコードが発行するフリーマガジン『tower+』の酒井優考は、アルバムをただのベストアルバムではなく、バンドとその楽曲たちを「自分たちの手であえて分析して出した1つの答え」であると指摘した。ロッキング・オンの古河晋はウェブ上で、「このベストアルバムを聴くと、いかにサカナクションが飽くなき探究心を持って音楽の無限の海洋を、縦横無尽に浅瀬と中層と深海を行き来しながら泳ぎ回ってきたかが伝わってくる。」と指摘している。また、ロッキング・オンの高橋智樹は、ロッキングオンのウェブサイト、rockinon.com上で『魚図鑑』を「今週の一枚」として選出しており、「バンドヒストリーを自ら分析し因数分解してみせた、サカナクション解体新書とでも呼ぶべき作品」であると位置づけている。
※この「評論家による批評」の解説は、「魚図鑑」の解説の一部です。
「評論家による批評」を含む「魚図鑑」の記事については、「魚図鑑」の概要を参照ください。
評論家による批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:31 UTC 版)
「恋 (星野源の曲)」の記事における「評論家による批評」の解説
リアルサウンドの森朋之は曲の音楽性と歌詞について肯定的評価を与え、「特筆すべきはその音楽的精度の高さだろう。ソウルミュージック、ファンクの日本人的解釈というコンセプトが完全に血肉化されたリズム・アンサンブル、ストリングスや二胡が絡み合うオリエンタルなサウンドメイク、キャッチーな大衆性を帯びたメロディライン、人は孤独であるという大前提を踏まえながら“夫婦を超えてゆけ”“一人を超えてゆけ”という新たな結婚観・恋愛観を打ち出した歌詞。音楽マニアから一般的なJ−POPユーザーまで幅広いリスナーにアピールし、年齢と性別を超えたラブソングとして成立させる。星野源はこのシングルで、そんなハードルを見事にクリアしてみせた」と評した。ロッキング・オン・ジャパンのウェブサイトRO69の兵庫慎司はカップリング曲も含めて評し、「何よりもすばらしいのは、4曲とも、これまでで最も、今のリアルな生活に根ざした上でポジティブな歌になっていながら、そうなればなるほど切なさも怒濤のようにアップしている点」とコメントした。RO69の小池宏和は、スタジオ・アルバム『YELLOW DANCER』や星野のコンサート・ツアー「YELLOW VOYAGE」を踏まえた「恋」の評価として「(略)たとえば最も新しく価値のあるラブソングを、或いは、最も新しく価値のある愛の概念を捕まえようとしている」とコメントしている。音楽評論家の石黒隆之はウェブサイト『女子SPA!』において、まず演奏者達が実力者揃いだと指摘。星野による歌詞やメロディはおっとりとした歌謡曲テイストだが、そこに洋楽から多くを学んだ名手たちの技が加わり、ハイブリッドなポップスになっており、「牧歌的なのにシャープ」だと批評している。さらに歌が終わった後に入るギターのフレーズは、物凄く細々と素早い動きを繰り返すだけで、その音並び自体にメッセージ性はないが、口ずさみたくなる音色がわけもなく楽しいとコメントしている。石黒は音楽好きからすればハイレベルな演奏が楽しめ、それ以外の人にはトリッキーな振り付けがきっかけとなる「恋」の構図はBABYMETALのそれと似ているとも指摘している。Billboard JAPANは、宇多田ヒカルの「花束を君に」と「恋」を比較し、「曲調も背景もまったく異なるが、この2曲はいずれも人々が人生の一場面で直面する事柄を題材にしている。シリアスで重いから取っ付き難い、のではない。シリアスで重いけれども、ポップなのだ」とコメントした。さらに星野、宇多田二者共にR&B/ヒップ・ホップ、ジャズ、ソウル、ワールド・ミュージックなどの音楽のバックグラウンドを持ちながらも「現在の洋楽に追いつけ追い越せ、という尺度では制作されていない」と述べている。さらに「時代時代で洋楽の影響を受けながら独自の発展を遂げてきた“歌謡曲”の感触に、とても近いものを感じる。洋楽的なエッセンスはトロトロになるまで煮詰められ、語感の抑揚や湿度が我々日本人の耳に親しみやすい形で練りこまれた、心地よく耳に滑り込む歌の快感がある。」と評している。
※この「評論家による批評」の解説は、「恋 (星野源の曲)」の解説の一部です。
「評論家による批評」を含む「恋 (星野源の曲)」の記事については、「恋 (星野源の曲)」の概要を参照ください。
- 評論家による批評のページへのリンク