評価の確立とは? わかりやすく解説

評価の確立(1890年代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 06:28 UTC 版)

ピエール=オーギュスト・ルノワール」の記事における「評価の確立(1890年代)」の解説

1890年には、レジオンドヌール勲章授与打診されたが、辞退している。また、この年7年ぶりにサロン出品し、これを最後にサロンから引退したこの年、アリーヌと正式に結婚した同年頃、ルノワール一家は、モンマルトルの丘のジラルドン通りフランス語版)にある「ラ・ブルイヤール(の館)」に引っ越した1890年代初頭には、農作業をする女性や、都会女性牧歌的な情景好んで描いた。そこでは、1880年代のようなはっきりした輪郭線はないが、かといって印象派時代とも違い人物しっかりしたボリューム感持っている裸婦好んで描いた1892年美術局長官アンリ・ルージョンから、リュクサンブール美術館展示すべき作品制作依頼を受け、『ピアノに寄る少女たち』の油彩画5点パステル画1点集中的に制作した。これには、詩人ステファヌ・マラルメ美術批評家ロジェ・マルクスの働きかけがあった。油彩画5点のうち、現在オルセー美術館収蔵されている作品が、4000フラン政府買上げとなったもので、全体暖かい色調統一されている。同じ年、デュラン=リュエル画廊ルノワール回顧展開かれ好評博したこの頃歯科医ジョルジュ・ヴィオー、仲買商フェリックス=フランソワ・ドポー、劇場経営者ポール・ガリマール(フランス語版)など新し愛好家増えてきた。ルノワールは、同じ1892年、ポール・ガリマールに誘われてマドリード旅行しプラド美術館ディエゴ・ベラスケス作品感銘受けた1894年、アリーヌとの間に、後に映画監督となる二男ジャン・ルノワール生まれたこの年、アリーヌの遠縁女性ガブリエル・ルナール(英語版)が、ルノワールの家のメイドとして働き始めジャン世話をするだけでなく、ルノワールの絵のモデル務めた1896年の『画家の家族』には、「ラ・ブルイヤール」の庭先に、長男ピエールとその母親アリーヌ、幼いジャンとそれを支えガブリエル隣家少女勢揃いしているところが描かれている。 1894年2月カイユボット亡くなったが、カイユボットは、その遺言で、マネ印象派作品68点をリュクサンブール美術館に、後にルーヴル美術館収蔵すべく遺贈しており、その遺言執行者としてルノワール指名していた。そのため、ルノワールは、この遺言実現のため奔走することになった。しかし、保守的な美術界世論は、コレクション受入れ反対し、大きな論争となった結局1896年コレクション一部リュクサンブール美術館収蔵されることで妥協成立したルノワール作品8点6点受け入れられた。 1897年自転車から落ちて右腕骨折し、これが原因慢性関節リウマチ発症したその後は、療養のため冬を南フランスで過ごすことが多くなった。1899年友人画家ドゥコンシーの勧めで、カーニュ=シュル=メールのサヴルン・ホテルに滞在し、この町に惹かれるようになった。そして、パリ、エッソワ、カーニュの3箇所行き来するようになった1900年パリ万国博覧会の「フランス絵画100周年記念展」にルノワール作品11点展示された。同年8月レジオンドヌール勲章5等勲章受章した。これも同じ年、ベルネーム=ジューヌ画廊大規模な個展開催した。ベルネーム=ジューヌ兄弟は、1890年代初めから積極的に印象派作品扱いルノワールとも親交築いており、1901年1910年にはルノワールがベルネーム=ジューヌの家族の肖像画を描いている。 1901年、エッソワで、アリーヌとの間に、三男クロード生まれたその頃リューマチ階段上がるのも難しくなったことから、モンマルトルのコーランクール通りフランス語版)に移った。 『ピアノに寄る少女たち1892年油彩キャンバス116 × 90 cmオルセー美術館。 『ガブリエルジャン』1895-96年。油彩キャンバス65 × 54 cmオランジュリー美術館。 『画家の家族1896年油彩キャンバス173 × 137.2 cmバーンズ・コレクション

※この「評価の確立(1890年代)」の解説は、「ピエール=オーギュスト・ルノワール」の解説の一部です。
「評価の確立(1890年代)」を含む「ピエール=オーギュスト・ルノワール」の記事については、「ピエール=オーギュスト・ルノワール」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「評価の確立」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「評価の確立」の関連用語

評価の確立のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



評価の確立のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのピエール=オーギュスト・ルノワール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS