蘭堂ファミリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 04:41 UTC 版)
「魔境伝説アクロバンチ」の記事における「蘭堂ファミリー」の解説
蘭堂 タツヤ 声 - 柴田秀勝 蘭堂ファミリーの当主。48歳。若き頃に海運業で財を成し、数多の海洋牧場を経営している。また、ハインリヒ・シュリーマンに憧れるアマチュア考古学者でもある。アメリカ大陸西部沖合に「ランドー海洋牧場」を構えていたが、ゴブリンのUFOに襲撃を受けた際、牧場を失い、アクロバンチで世界各国の遺跡を巡るという過去の夢が期せずして叶ってしまう。自分のことを「パパでない、父さんと呼べ」と常日頃子供たちに諭しているが、ジュン・ミキには「パパ」、ヒロ・リョウ・レイカには「親父」呼ばわりされることもしばしばある。ファルコン・バンチャーおよびアクロバンチのメインパイロットであり、一連のバンチャーメカやR・C、D・Bの設計者でもある。ジュンの射撃の師匠でもある。 デザインイメージとして紹介されたモデルキャラクターはジョン・ウェインやベン・カートライトであった。また、この時の設定では50〜56歳と幾分幅を持っていた(新番組企画書より)。タツヤ・トーゴーになって48歳に設定された(第1話脚本より)。 蘭堂 ヒロ 声 - 若本規夫 蘭堂タツヤの長男。25歳。放浪癖があるとされている為に、作中ではいつの間にか出歩き、第11話や第20話ではそれ故の物語がある。ナイフ投げの腕で右に出る者はいない。愛用のサングラスは乱視用の度が入っている。常にクールで、タツヤのことを「親父」と呼ぶこともたびたび。バンチャーホーネット・Σ型のパイロットである。第14話ではタツヤとジュンの代わりにファルコン・バンチャーのメインパイロットを受け持っている。 デザインイメージとして紹介されたモデルキャラクターは、ピーター・フォンダであった。ジュンと共に初期設定からほとんど変わらなかったキャラ。 蘭堂 リョウ 声 - 野島昭生(第1話 - 第10話、第13話、第16話 - 第24話)、田中秀幸(第11話 - 第12話、第14話 - 第15話) 蘭堂ファミリーの御台所を司る、蘭堂タツヤの次男。21歳。彼の料理は誰もがうなる美味だが、コーヒーの淹れ方だけはミキに負けているという。料理だけではなく、投げ縄の腕前はファミリーで右に出る者はいない。ただし、ファミリーの中では一番機械に弱いらしく、しかも第4話では爬虫類が苦手なことがバレた。バンチャーホーネット・Λ型のパイロットである。タツヤのことを「親父」と呼ぶ癖がある。なお、初期設定時代のデザインでは肥満体型だった上、決定稿とはイメージが異なるおじさん的キャラだった。1982年に発表された『テレビマガジン』誌の「新番組特報」記事中にはこのデザインが存在する。なお、第1話サブタイトルのバックには登場していない。 蘭堂 ミキ 声 - 三輪勝恵 蘭堂タツヤの長女。18歳。レイカの双子の姉で、非常にお淑やか。リョウに教わった料理の腕は今では甲乙付け難く、コーヒーの淹れ方は既に達人の域。バンチャーアロー・ハーレー型のパイロットである。 フランス語版のOP(主題歌)では、彼女がキーキャラクターとなっている。 蘭堂 レイカ 声 - 杉山佳寿子 蘭堂タツヤの次女。18歳。ミキの双子の妹で、男勝りな性格の持ち主。リョウとは逆にメカに滅法強く、特に二輪車を手足のように乗り回す。バンチャーアロー・タキオン型のパイロットである。レイカもリョウと同じく、第1話サブタイトルのバックには登場していない。 初期設定のオーエンファミリー時代はジェニー&ベティーの設定年齢は17歳だった。 蘭堂 ジュン 声 - 中原茂 15歳。蘭堂タツヤの三男で末っ子。ずば抜けた運動神経を持ち、父譲りの射撃の腕と兄・ヒロ譲りのナイフ投げの腕前を持つ。生まれた時に母・ローラを失う。ファルコン・バンチャー及びアクロバンチのメイン(というよりは半ばサブ)パイロットである。タツヤのことを「パパ」と呼ぶ癖があり、それでタツヤにたしなめられることも多い。ごくたまにバンチャー・ホーネットやバンチャー・アローのパイロットも受け持っている。 精神的に子供で好奇心が強すぎるゆえに家族からの言いつけを無視したり、無用のトラブルで事態を悪化させるなど、第1話で既にタツヤに厄介者扱いされていたりとトラブルメーカーとしての才能は天性のものを持つ。まともに主役を張った話は第3話のみのわずか1回であり、逆に蘭堂ファミリーを危機に陥れる役回りの方が多かった。 ヒロと共に当初から略デザインやキャラクターは決定済みであった。本作はジュンの成長物語の面を持つ為に事実上タツヤとは二枚看板の主人公であった。 R・C 声 - 窪田等 男性的性格を持つ海洋牧場の管理ロボット。アクロバンチでの見張りや雑務などもこなす。タツヤやジュンがいない時のアクロバンチやファルコン・バンチャー等のメインコントロールも受け持つ。正しくは「スリムスR・C」という名称だが、本編ではこの名で一度も呼ばれない。 第1話ではR・Cに似た外見で濃灰色の海洋牧場管理用サブ・テクノロボが何体か登場している(なお、喋らないので声優は付いていない)。 フランス語版OPの歌詞の中ではサブ・テクノロボ中で彼の名前だけが登場する。 D・B 声 - 倉川きよみ//ピエール・トラブー 女性的性格を持つ海洋牧場の管理ロボット。アクロバンチでの見張りや雑務などもこなす。バンチャーメカのメインコントロールはできないが、サブコントロールやオートコントロールを担当。アクロバンチのあらゆるデータが収められ、石版の情報やエネルギー・ポールのデータ管理も行う。正しい名称は「ファットD・B」だが、R・C同様本編ではこの名で一度も呼ばれない。 R・CとD・Bの分類形式名は「サブ・テクノロボ」である。また、初期デザインは『スター・ウォーズ』のC-3PO/R2-D2の系列を組むものであった(3POがR・C、R2がD・Bの元モチーフ)。当初からコメディ・リリーフの役回りを持たされているのはSWと一緒である。その為に第13話等では肝心な所で邪魔になったりする事がある。 原典では現行の口調は上記の通りで更に二者共丁寧口調(サブ・テクノロボ同士では対等な口調)であるが、諸外国語版では両者共に完全な対等な男性口調であり、主人(デヴィッド/アレクサンドル)を「ダンナ」と呼ぶ。ただし初期脚本段階では日本語原典でもこうであった(第1話及び第2話脚本より)。
※この「蘭堂ファミリー」の解説は、「魔境伝説アクロバンチ」の解説の一部です。
「蘭堂ファミリー」を含む「魔境伝説アクロバンチ」の記事については、「魔境伝説アクロバンチ」の概要を参照ください。
- 蘭堂ファミリーのページへのリンク