終戦後 - 戦艦長門の最期とは? わかりやすく解説

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終戦後 - 戦艦長門の最期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 03:13 UTC 版)

長門 (戦艦)」の記事における「終戦後 - 戦艦長門の最期」の解説

終戦後1945年昭和20年8月30日に、連合国軍の1国であるアメリカ軍接収される。長門空襲によって中破したまま修復されておらず、煙突マスト撤去されていた。9月15日附で除籍アメリカ海軍による詳細な調査の後武装解除され、工作艦デルタによる作業ののちに1946年3月18日クロスロード作戦アメリカ軍核実験)に標的艦として参加するためマーシャル諸島ビキニ環礁へ出発した艦長W・Jホイップル大佐で、180名のアメリカ海軍兵が乗り込んだ。しかし破損のために使用できるボイラーの数が限られ長門は数ノットという低速しか出せず、途中応急修理のためエニウェトク環礁立ち寄っている。 1946年昭和21年7月1日第一実験ABLE空中爆発/予定爆心地大きくはずしてしまう)では戦艦ネバダ中心に配置され長門爆心予定地から400mところに置かれた。爆弾西方600mにずれてしまい、結果爆心地から約1.5 km(1,640ヤード)の位置となった。この時長門は殆ど無傷爆心地方向装甲表面融解したのみで航行問題なしであった長門同時に実験標的にされた阿賀野型軽巡洋艦酒匂はほぼ真上爆心地となったために大破炎上翌日沈没した7月25日第二実験BAKER水中爆発)では爆心地から900-1000mの位置にあり、右舷側に約5度傾斜生じた。それでも長門海上浮かんでいた。しかし、4日後の7月29日の朝、実験関係者長門のいた海面見てみると、既に同艦の姿は海上にはなかった。7月28日深夜から29日未明にかけて、浸水拡大によって沈没したものと見られる長門二度被爆してなお4日後まで沈まなかったことは、当時日本では「米艦が次々沈む中、最後まで持ちこたえた」「長門が名艦だった証拠」「日本の造艦技術の優秀性の証明」と喧伝された。もっとも、被爆を耐えた艦は長門以外にもおり、沈没免れた戦艦ネバダアメリカ軽空母インディペンデンスドイツ重巡洋艦プリンツ・オイゲン(後日座礁放棄)等、多数存在する。さらに長門とほぼ同じ距離にいた米駆逐艦ヒューズ(DD-410)ですら二度被爆沈まずに耐え抜いている。しかしながら第二実験(BAKER)の実施前に長門の艦体に機雷装着されていたとされるなど大型艦の中では不利な条件であったとも言える。 約40年後の1985年アメリカ政府マーシャル諸島政府から調査許可得た読売新聞社戦後40年企画一環としてビキニ環礁海底に沈む長門撮影する企画立てた1985年12月21日潜水調査船はくよう」の船上で、海中カメラ映し出され画像海軍史研究家戸高一成検討し長門の艦体であることが確認された。 現在、長門の艦体は上下逆さま着底しており、艦橋部分折れている。ダイビングスポットとしてビキニ環礁貴重な観光拠点となっているが、核実験放射線の影響のため艦体に直接ダイバー触れる事は許可されていないビッグ7の中、ネルソン級2隻とコロラド級3隻は戦後スクラップとして解体されてしまったが、沈没状態であった長門陸奥艦首から艦橋付近の第1主砲を含む約25%海底残されている)は今も現存している。

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