紙面の差し替え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:22 UTC 版)
紙面は東京版と大阪版に大別され、さらに地方に応じて公営競技面、テレビ欄などの地元情報を差し替えている。一部例外はあるが原則として次のように分かれたが、2009年4月1日に大阪日刊社、名古屋日刊社、西部日刊社が合併し日刊スポーツ西日本(大阪が本社)となったため、流動的である。東京版系列:日刊本社、北海道日刊社、沖縄タイムス 大阪版系列:日刊西日本社(旧大阪日刊社、旧名古屋日刊社、旧西部日刊社) 基本の版建て(締切時間の違いによる商品記号)は、締め切りの早い順に(遠隔地への配送順に)東京制作は6版、7版、7版★、7版★★、7版★★★。 大阪制作は2008年12月末まで11版、13版、13版△(実際の△印は二重)、13版△△(まれに13版△△△あり)。大阪では△のことをB(ビー)と呼んでいたが、2009年1月からは大阪制作も、東京と同じく6版、7版の表記となった。 大阪では最終版は通常8版で発行されるが、深夜にニュースが入ったときは9版やそれ以降の版を臨時に起こすこともある。現在は東京版は6版、7版、8版、9版で発行され、まれに10版まで発行することもある。即売版では8版、9版、10版に、宅配版では6、7、8版になる。 最終版が異なる理由としては、東京・大阪の都心部の駅売店・コンビニ向け即売版のために、深夜の締め切りギリギリになって入ったスポーツ・芸能ニュースの記事を差し替えるためである。 東京版・大阪版を使用していても、1面に地元の記事を載せる場合もある。例えば、北海道では、北海道日本ハムファイターズとJ1コンサドーレ札幌、宮城(東北)では東北楽天ゴールデンイーグルスやベガルタ仙台・モンテディオ山形、静岡県では清水エスパルスとジュビロ磐田の両J1参加クラブ、福岡では福岡ソフトバンクホークスやアビスパ福岡の記事が1面に来ることがある。また、高校野球や全国高校サッカーなどで地元の学校が好成績を挙げた場合、その記事が1面に来ることがある。その場合は東京版1面を裏面に掲載される。 大阪版を使用する広島県・山口県・島根県向けの紙面(西部本社管轄の山口県西部を除く)では、2006年3月23日からの中国新聞福山制作センター(ふくやまちゅーピーパーク)での現地印刷開始後、1面に広島東洋カープ、サンフレッチェ広島の記事を載せる場合もある。 名古屋版は2014年以前、大阪版ベースの紙面構成に、中日ドラゴンズの記事を1面に扱う場合があった。こうした傾向が出てきたのは、1990年に現地印刷を始めた辺りからである(前項参照)。しかし、西日本社に統合された2014年以後の紙面は、東京版とほぼ同一内容の紙面構成に変わり、ドラゴンズ記事1面扱いの頻度も以前に比べてかなり減ってきている。 なお、競合紙のスポニチ、サンケイスポーツ(愛知県・岐阜県では駅売りのみ)の名古屋版は大阪版とほぼ同一内容、スポーツ報知の名古屋版は東京版とほぼ同一内容という構成で、名古屋向けの差し替えを行なっていない(そのため、スポニチ・サンスポはほとんどが阪神一面、報知は大半が巨人一面となる)。「スポーツ報知#読売新聞中部支社」および「スポーツニッポン#紙面構成」も参照 記事や広告など、名古屋版に差し替えたページには、版建て記号の後に「名」が付く(例・7版名)。 西部版では発刊当初は大阪制作の紙面構成であったが、1985年頃から東京制作の記事を1面にしていた。福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)が福岡進出後は、九州のスポーツを取り上げて差し替えることも多かったが、2009年4月以降は「日刊スポーツ新聞西日本」の発足により、再び大阪制作の紙面構成になったが、2014年現在は全国的なニュースが1面の場合、東京制作のものを使用することが多い。なお、中央競馬面は東京制作の紙面構成だった頃も大阪で制作されていた。 2006年1月から、大阪で独自に制作されていた大阪版と名古屋版の文化・芸能面が、東京の日刊編集センター制作に変更された(一部大阪向きの記事に差し替えあり。)。 1面の広告は、東京版と北海道版は「アサヒビール」だが、関西・西部・名古屋版は別の企業広告を掲載している。なお関西・西部・名古屋版は、2011年3月31日まで1面の下部にその日の紙面内容の概要を掲載していた。例:3面「石川遼…」21面「○○さん死去」 一部の記事(一部一般スポーツ、芸能、社会など)で、欄外端(奇数ページ=左端、偶数ページ=右端)に、その頁掲載記事についての関連の一口メモ的な1行記事が掲載されている場合がある。 東京版でも静岡県西部(大井川以西)と山梨県向けは早版(6版)扱いになり、最終版は販売されていない。静岡県東部・中部(大井川以東)は7版が販売されている。家庭版・即売版ともアダルト面はない。
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