紙面デザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 16:18 UTC 版)
アヴァンギャルド誌はルバーリンにとって大規模なタイポグラフィー的実験の機会となった。ページのフォーマットは11インチ×14インチでハードカバー製本され、ルバーリンのレイアウトと相まった高いクオリティーは、ニューヨークのデザイン業界の注目の的となった。時には、当時では斬新なアイデアであったが、1ページ全面をタイポグラフィーに割り当てることもあった。近年では、ローリング・ストーン誌(Rolling Stone)のアートディレクター、フレッド・ウッドワード(Fred Woodward)がこの手法を多用している。写真家としてのキャリアもあったギンズバーグは、「ハーブはグラフィック面でのインパクトを与えてくれた。彼の意見を受け容れないなんて考えられないし、そもそも意見が違ったことがほとんどない」として、雑誌の見た目をすべてルバーリンに任せていた。ある号ではピカソのエロチックな版画のポートレートを取り上げ、ルバーリンはさまざまな色で印刷したり、反転させたり、ごてごてした背景の上に重ねて印刷したりと、喜々として自分の感性を作品に注ぎ込んだ。しかしアヴァンギャルド誌もヌードモデルでアルファベットを作った特集号によって検閲官の逆鱗に触れてしまった。ラルフ・ギンズバーグは投獄され、発行部数25万部を越えてなお売り上げを伸ばしていた雑誌は発行中止となった。
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