第5ドール真紅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 01:13 UTC 版)
「ローゼンメイデンの登場人物一覧」の記事における「第5ドール真紅」の解説
真紅(しんく) 声 - 沢城みゆき / 堀江由衣 第5ドール(五女)。ドール側の主人公。初登場は1部序章前編(=第1話)。 契約者は桜田ジュンで、下僕(しもべ)としている。また雛苺に力を供給して従える。2部では大ジュンの許に身を寄せるが、契約はしていない。 一人称は「私」、自己強調するときは「真紅」。人工精霊はホーリエ(赤)で、かなり優秀。 プライドが高くマナーに厳しい。少女ドールだが精神年齢は高く、貫禄や威厳すらある。常に冷静沈着で動じず、マイペースを貫く。契約者との絆を重視する。 桜田ジュンに共鳴するドールである。ジュンとは「無意識の海」を介して心が通じ合うほどに近い。自分の弱さと向き合える彼を勇敢と評するなど成長を促す重要な役割を担っており、良い関係を築いている。同様に大ジュンも見守る。 服装は真っ赤なワンピースに、ケープコートとボンネット状のヘッドドレスを着用している。リボンの色は黒(初期アニメ版では緑)。瞳は青。髪は金色で背丈よりも長く先がカールしているツインテール。衣装のアクセントに、幾つもの紅薔薇を身につける。 桜田家の3ドールの一人である。雛苺をアリスゲームに則り下僕(しもべ)としており、翠星石との仲は良好。 好物は紅茶だが、自ら淹れることはなく、専らジュンやのりに淹れさせている。趣味は読書で、よくドイツ語で書かれた錬金術の本を読む。テレビ番組『たんてい犬くんくん』の大ファン。犬が好きで猫が苦手。 ローゼンメイデンの誇りを重んじる。完全で在らねばならないと、己に課すハードルが高い。そのため欠落を恐れている。その誇りから軽率にも水銀燈をジャンク呼ばわりし、右腕をもぎとられ、絶望を経験する。腕を取り返してきたジュンの奮闘に感謝し、水銀燈にも謝罪している。 薔薇の花弁を集めて宙を泳がせる「薔薇の尾(ローズテイル)」という技を持つ。また懐中時計を持っており時間のネジを巻き戻すことで、壊れた物体を直すことができる。 他の姉妹を倒しローザミスティカを奪ってアリスになることに疑問を持っており、アリスゲームを「自分なりのやり方」で終わらせようとしている。具体的には、歴代マスター達との出会いから、運命に抗う人間たちの姿を知り、人形である自分もまたルールに抗う決意をしたとされる。 水銀燈とは犬猿の仲。箱庭時代の真紅は穏やかないい子であったが、水銀燈から正と負の生々しい感情を教わったと言ってもよい。「私のアリスゲーム」の思想も、元を辿れば愛憎を動機とする水銀燈のアリスゲームへの反発に始まる。 雛苺は妹。アリスゲームに則り下僕としているが、それ以前に妹である。箱庭時代は六姉妹だったため、第5真紅にとって、第6雛苺は唯一の妹。だが迎えた当初は、第5では至高に届かなかった、お父様を取られたと、複雑な感情を抱いていた。 1部では水銀燈と何度か戦う。Phase35にて雛苺からローザミスティカ6を受け継ぐ。Phase43では、マスターを狙う雪華綺晶からジュンを護るべく、指輪の契約を破棄する。 2部の彼女は、頭部とローザミスティカだけが本物で、胴体部はレプリカの仮ボディ。あくまで一時避難であり、大ジュンとの契約にも危険を伴う。 3部では、復学したジュンを見守る。だがジュンを狙われて昏睡状態とされ、さらにドールズも雪華綺晶のフィールドに引きずり込まれる。大ジュンに救援を要請し、仲間の奮闘で復活したジュンと合流する。そして、ジュン・大ジュン・水銀燈らと共に、雪華綺晶の城に突入する。 最終決戦では、第7ドールアリスと相討ちになった水銀燈からローザミスティカを託され、ローザミスティカ123456を得る。そして雪華綺晶を孤独から救うために、自分は全てのローザミスティカを放棄して、彼女に与える。だが雪華綺晶は真紅をアリスに選んだため、7つのローザミスティカが真紅へと返却され、真紅は雪華綺晶を受け入れるという形でアリスに至る。最終的には、誰もひとりぼっちにさせないという己のアリスゲームの理念を貫き、姉妹たちのボディにローザミスティカ123467を返却したが、その代償にローザミスティカ5は砕け散り、物言わぬ人形として眠りについた。 真紅を目覚めさせるために、新ローゼン=ジュンが新たなローザミスティカを創り出そうと旅立つというところで、全3部は完結する。 『ゼロ』では、ゼロドールの夢に囚われ、眠ったまま歌い続ける。 初期アニメ版1期は、真紅とジュンが絆の力で水銀燈に打ち勝つストーリーになっている。因縁の水銀燈を倒してしまったことに後悔を抱き、2期では穏やかに暮らすことを望み、アリスゲームを放棄する。水銀燈が生きていたことにも安堵している。しかし薔薇水晶の介入により戦うことになり、敗れる。薔薇水晶が自壊してローザミスティカが戻り、復活する。初期アニメ版の設定ではステッキを武器にする。初期アニメ特別編では水銀燈との確執が起きる経緯が描かれる。 ゼロ4巻収録の特別編では動いており(15周年特別編&リアルイベント企画という側面もあるが)、第3部ラストで眠りについた彼女が目覚めたことが示唆されている。 初期アニメ1期12話副題『真紅』、独語サブ「Reiner Rubin」(純ルビー。真の紅玉)。
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