第34 - 39編成とは? わかりやすく解説

第34 - 39編成(11 - 12次車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:44 UTC 版)

営団05系電車」の記事における「第34 - 39編成(11 - 12次車)」の解説

同時期に半蔵門線用として製造される08系設計思想取り入れ仕様変更により安全性の向上コストダウン等を図った08系同様に2000年平成12年3月発生した日比谷線脱線事故踏まえた車体構造強化安全性の向上目的設計変更した台車採用した車体の窓割は営団とこれに乗り入れる鉄道事業者協議して定めた規格基づいたものとなり、座席配置標準的な3-7-7-7-3人掛けとなっている。車体構造見直され側構体は中空押出形材構成としてシングルスキン構造からダブルスキン構造(セミダブルスキン構造)に変更したほか、車体隅柱には厚肉化した三角形断面衝突設置して衝突事故時における車体強度の向上を図った併せて台車はモノリンク式ボルスタレス方式変更はないが、曲線通過性の向上や保守性の向上を目的構造変更したものとなった。なお、製造メーカー異なるが、08系採用した日本車輌製のND-730形と同一構造である(本系列は住友金属製のSS161・SS061形)。 さらにバリアフリー観点から床面高さをそれまでの1,150 mmから1,140 mm低下させた。前照灯自動車などにも普及しているHID灯を搭載し視認性確保併せて行っている。車外車両番号表記など各種表記プレート式からステッカー貼り付け式に変更している。これは車内各種表記も同様である。(車外の「S」マーク表記プレート式を踏襲。) 側窓はドア間で均等な配置となり、ドア間の7人掛け部は2分割開閉可能な窓、車端部固定式の単窓に変更された。連結面はすべてに妻面窓が設置されたが、それまでよりも若干小さくなった。そのほか、袖仕切形状変更されたほか、網棚形状荷棚受け、荷棚網)も簡易な構造となった。7人掛けロングシート部には3+4で区切るスタンションポール握り棒)が設けられたほか、車いすスペースにあった座席廃止した乗務員室内ほぼ同じだブレーキ指示計(減速度km/h/s表示)はアナログ計器式から08系同様の力行ノッチ表示するLED表示灯式のものとなった車掌スイッチ機械式から間接制御式(リレー式)に変更したまた、機器についても変更点があり、MT比チョッパ制御車と同じ5M5Tに戻っている。 VVVFインバータ制御装置11・13次車が三菱製、12次車日立となっている。いずれも磁励音8 - 10次車とは異なっている。 上記変更に伴い、1C4M1群/2群制御方式となる。 主電動機出力165 kW/台。165 kW車の歯車比は6.21である。 電動車比率を5M5Tと引き上げたため、編成全体出力は3,280 kWから3,300 kWとなっている。設計最高速度120 km/h向上した11・12次車のVVVFインバータ装置 11次車三菱製MAP-178-15V106形・写真は2側の素子冷却フィン 12次車日立製VFI-HR2820E形・写真は2側の素子冷却フィン 12次車の左写真反対側・1側のゲート制御部 性能向上は08系設計よるものであり、半蔵門線建設史によると、東西線ではそこまで性能は必要とはされない共通化のため同一性になったとされている。 ただし、線区による違いを除いても以下のような相違点がある。 雨樋付近構造異なり08系側面張り上げ屋根であるが、この編成ではそうなってはいない。なお05系でも第40編成以降では形態異なるものの、側面張り上げ屋根となっている。 08系では連結面に大形の縦雨樋があるが、本系列ではそれまで車両同様に車体埋め込みとなっている。 正面LED行先表示器ドット粗く英字併記されていないまである車内LED式車内案内表示器も1段表示である。 05-535は、東洋電機製造製IGBT-VVVF装置試験車両となっている。改造当初ラッシュ時専用となっていたが、その後他の編成と共通で運用されるようになった。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}2011年時点では、ほかの号車同様に三菱製に更新されている[要出典]。 このグループから集電装置はシングルアーム式パンタグラフ変更した。これは05-200形と05-800形に2基、05-500形に1基搭載されている。 その後、このグループ編成中のパンタグラフを2台搭載した車両降下(5→3基)が行われている。当初は第35編成行われていたが、現在では第34編成除き3基使用となっている。降下したパンタグラフ側面上部には黄色い印が付けられている。

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