第3の哨戒 1943年6月 - 8月
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「ソーフィッシュ (潜水艦)」の記事における「第3の哨戒 1943年6月 - 8月」の解説
6月30日、ソーフィッシュは3回目の哨戒で東シナ海に向かった。7月21日未明、ソーフィッシュは北緯30度28分 東経128度20分 / 北緯30.467度 東経128.333度 / 30.467; 128.333の地点で第178船団を発見し、魚雷を三度にわたり計8本発射して4本を二つの目標に命中させて撃沈したと判断したが、実際には回避されていた。翌22日午後には、北緯30度54分 東経125度15分 / 北緯30.900度 東経125.250度 / 30.900; 125.250の上海東方370キロ地点でヒ03船団を発見。ソーフィッシュは船団中の海軍徴傭船浅間丸(日本郵船、16,947トン)に対して魚雷を6本発射し、うち3本が浅間丸に命中したと判断した。ところが、実際に魚雷が命中したのは浅間丸ではなく特設運送船(給兵)西阿丸(大阪商船、6,658トン)で、後部に魚雷が命中した西阿丸は航行不能となり、船尾甲板まで沈めながらも船首を突き出しながら浮いており、後に曳航され修理を受け沈没は免れた。7月26日未明、ソーフィッシュは北緯31度20分 東経128度20分 / 北緯31.333度 東経128.333度 / 31.333; 128.333の地点で臨時L2船団を発見し、魚雷を4本発射したが命中しなかった。翌27日午後には、北緯32度34分 東経127度42分 / 北緯32.567度 東経127.700度 / 32.567; 127.700の福江島大瀬崎西方80キロ地点で、上海から門司に向かっていたモ505船団を発見し、ソーフィッシュは690メートルの至近距離から魚雷を4本発射した。輸送船を狙ったつもりだったが、魚雷は1本が護衛の敷設艇平島に命中し平島は轟沈。ソーフィッシュは魚雷爆発の衝撃で揺さぶられた。衝撃と敵の反撃を恐れて1時間もの間潜伏していたが、潜望鏡深度に戻ったときには輸送船団は影も形もなかった。8月10日、ソーフィッシュは41日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。
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第3の哨戒 1943年6月 - 8月
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「スキャンプ (潜水艦)」の記事における「第3の哨戒 1943年6月 - 8月」の解説
6月22日、スキャンプは3回目の哨戒でビスマルク諸島方面に向かった。7月14日にショートランド諸島近海を通過した後に北上し、カビエン近海に達する。7月27日未明、スキャンプは南緯02度50分 東経149度01分 / 南緯2.833度 東経149.017度 / -2.833; 149.017の地点で輸送船団をレーダーで探知。潜航ののち、船団に接近する途中護衛艦に発見され爆雷を2発投下されたもののなおも接近し続け、特務艦風早に対し魚雷を6本発射。魚雷は1本が風早に命中したと判断されたが、スキャンプはそれを確認する間もなく反撃から逃れるために深深度潜航で退避していった。1時間後に潜望鏡深度に戻って観測したときには、船団の姿は消えていた。なお、風早は損傷を受けただけで沈没はしなかった。 スキャンプは浮上し、ニューアイルランド島とニューハノーバー島の間にあるステフェン海峡(英語版)近海に向かった。17時54分、スキャンプは1隻の敵潜水艦を発見した。潜望鏡を晒しすぎたために相手もスキャンプを発見したらしく、18時03分に約4キロメートルの距離から魚雷を発射してきた。スキャンプは67メートルの深さに潜り、魚雷は船尾をかすめて通過した。18時09分に潜望鏡深度に戻り、敵潜水艦に魚雷を4本発射した。1本が敵潜水艦に命中し、18時14分に巨大な茶色い煙が立ち上るのを潜望鏡で確認。敵影はなく、海面には油膜が残されていた。敵潜水艦からは爆発直後にスクリュー音が消え、様々な雑音が観測される。18時15分から16分にかけて、5つの爆発を観測。うち2つは地球の中心から響くようなすさまじい音であった。かつては、この敵潜水艦は伊号第二十四潜水艦(伊24)であると言われ、アメリカ側の記録で長くそう信じられてきた。しかし、日本側の記録を参照した結果、スキャンプが撃沈したのは伊号第百六十八潜水艦(伊168)だったことが分かった。伊168は、1942年6月5日から7日のミッドウェー海戦で空母ヨークタウン(USS Yorktown, CV-5)を撃沈した潜水艦であった。8月8日、スキャンプは47日間の行動を終えてブリスベンに帰投した。
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