第3の哨戒 1943年5月 - 7月
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「タニー (潜水艦)」の記事における「第3の哨戒 1943年5月 - 7月」の解説
5月25日、タニーは3回目の哨戒でカロリン諸島およびマリアナ諸島方面へ向かった。5月27日にジョンストン島に寄港し給油した後、マリアナ諸島海域に進出。5月31日、この哨戒で初めてのレーダーによる接触があったが、そのスピードから相手は哨戒機と判断され、潜航して退避した。しばらくすると対潜爆弾が投じられ、魚雷発射管室の近くで爆発し、艦の機器類に様々な損傷を与えたものの、応急修理の上哨戒を続けた。6月3日と4日の2日間エニウェトク環礁沖で哨戒したあと、トラック諸島方面に移動した。6月7日、タニーは北緯06度58分 東経151度42分 / 北緯6.967度 東経151.700度 / 6.967; 151.700のトラック諸島南方海域で「天霧型駆逐艦」を発見し、魚雷を4本発射するがすべて外れる。逆に、タニーは複葉機と駆逐艦によって不意に制圧され、レーダーの調子が5月31日の損傷以来今ひとつであったことを改めて思い知らされた。6月14日にも北緯08度35分 東経152度37分 / 北緯8.583度 東経152.617度 / 8.583; 152.617の地点で、大型輸送船と2隻の小型輸送船のものと思しき目標を探知し、魚雷を4本発射して3つの爆発を確認するが、護衛艦の巧みな制圧で不本意にも潜航してじっとしている他はなかった。6月21日から22日にかけては、トートグ (USS Tautog, SS-199) が攻撃して撃破したというタンカーの捜索を行ったが、結局見つからなかった。6月24日朝、タニーは「珍客」を見る。この日、ソロモン方面の戦闘で大破して日本に曳航される途中の駆逐艦秋月がタナパグ湾(英語版)を出港し、タニーは潜望鏡越しにその姿を見たが、上空には掩護の航空機が舞っており、攻撃する隙もうかがえなかった。6月28日、タニーは北緯14度10分 東経145度03分 / 北緯14.167度 東経145.050度 / 14.167; 145.050のロタ島ハルノム岬沖で特設砲艦昭徳丸(嶋谷汽船、1,964トン)を発見して魚雷を3本発射し、2本を命中させて撃沈した。撃沈後、武装トロール船の制圧を受け、一度は深深度でじっとしていたが、様子をうかがうために潜望鏡深度に浮上したが、その時点で上空には哨戒機がおり、タニーはこのあと4時間もの間浮上できなかった。7月4日までグアム沖で哨戒を行ったあと、帰路7月11日にジョンストン島に立ち寄って給油を行った。7月14日、タニーは50日間の行動を終えて真珠湾に帰投した。
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