第一海軍卿就任・ドレッドノート建造とは? わかりやすく解説

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第一海軍卿就任・ドレッドノート建造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 04:55 UTC 版)

ジョン・アーバスノット・フィッシャー」の記事における「第一海軍卿就任・ドレッドノート建造」の解説

1902年海軍人事を握る第二海軍卿英語版)(Second Sea Lord)としてイギリス戻り1903年にはポーツマス海軍工廠Portsmouth dockyard)の司令長官となった1905年10月には、海軍の作戦指揮を握る武官トップ第一海軍卿First Sea Lord他国における軍令部長)に任じられた。 その時までにはフランスとの関係緊密になる一方でドイツイギリス海軍軍備拡張競争取りかかっていた。フィッシャー海外駐留海軍縮小する一方で強力な本国艦隊創設することを決めた世論騒然とする中で、彼は「戦うには弱すぎ、逃げるには遅すぎる」("too weak to fight and too slow to run away")、また「守銭奴無駄ながらくた買いだめ」("a miser's hoard of useless junk")と呼ぶ90隻の時代遅れ小さな軍艦鉄屑するべく売り払い、さらに64隻を予備役とした。これによって本国海域大型新鋭艦の数を増やすための人員資金使えるようになった。 彼は高速単一巨砲備えた戦艦開発推進者だった。彼は軍艦設計委員会指導して新し時代戦艦最初である「ドレッドノート」の概略設計押し進めた彼の委員会また、防御装甲軽減する代わりに高速実現したドレッドノート相似した単一巨砲新型装甲巡洋艦を生みだした。それは巡洋戦艦battlecruiser)と呼ばれ、「インヴィンシブル」がその最初の艦となった。ただし、この「速度最大防御」という彼の持論ユトランド沖海戦におけるインヴィンシブルなどの巡洋戦艦喪失により破綻することとなった。彼はまた、イギリス海軍への潜水艦導入と、燃料石炭から石油への転換にも力を注いだ人事面では、兵機一系化改革進め機関科士官待遇改善試みたフィッシャー1909年男爵位を授けられ1910年引退した第一次世界大戦の勃発に際してドイツとの結びつき強さ忌避されたルイス・アレグザンダー・マウントバッテン改姓前はバッテンバーグ)に代わり第一海軍卿就任したフィッシャー大きな被害出し完全な失敗終わったガリポリ上陸戦における責任問題巡りウィンストン・チャーチル海軍大臣との間で苦々しい論争繰り広げた末、1915年5月15日辞任した。後にチャーチル辞任余儀なくされた。フィッシャードイツバルト海沿岸の上作戦提案しており、そのためのフューリアスなどの「ハッシュ・ハッシュ・クルーザー」を開発したが、結局この作戦中止されてこれらの艦艇空母転用された。 彼は第一次世界大戦が終わるまでGovernment's Board of Invention and Research議長務めていた。彼は妻フランセス亡くした2年後1920年に癌で死去した遺体ウェストミンスター寺院での国葬ののち荼毘付され住まいのあったノーフォークのキルヴァーストン(英語版)にあるセントアンドリュー教会墓地の妻の墓の隣に埋葬された。 フィッシャー男爵爵位は、2015年現在4代目のパトリック・ヴァヴァサー・フィッシャーが相続している。

※この「第一海軍卿就任・ドレッドノート建造」の解説は、「ジョン・アーバスノット・フィッシャー」の解説の一部です。
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