第一共和政、軍事政権とは? わかりやすく解説

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第一共和政、軍事政権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 05:54 UTC 版)

ポルトガルの歴史」の記事における「第一共和政、軍事政権」の解説

第一共和政の下でイエズス会などすべての修道会廃止され教会財産没収された。1911年政教分離法施行されポルトガル教皇庁断交する。同年5月実施され制憲議会選挙当選者公務員弁護士医師などの都市部中産階級占められており、その結果労働者階級共和政ブルジョア性質反発した新憲法8月ブラジルフランス模範とする新憲法公布されたが、憲法公布直後共和党民主党改進党統一党分裂して反目しあったため、内閣安定保たれなかった。1916年内閣第一次世界大戦への参戦決定し戦地50,000超える将兵派遣されたが、戦費負担国民生活重くのしかかる1917年シドニオ・パイスによる軍事クーデター勃発し、翌1918年大統領就任したパイスによる独裁政治開始される。だが、1918年12月パイス暗殺され1921年までに18内閣交代した1919年1月19日には王党派リスボンポルト北部王国英語版)の建設宣言する事件起きるが、同年2月反乱鎮圧される1926年5月28日将軍マヌエル・ゴメス・ダ・コスタブラガ軍事クーデター起こしリスボン向けて進軍した1926年5月28日クーデター)。陸軍大部分コスタ好意的な、あるいは中立立場をとり、大統領ベルナルディーノ・マシャドはジョゼ・メンデス・カベサダス全権委任して辞職する同年6月コスタによって軍事政権樹立され第一共和政破綻する1926年6月3日からコスタ、カベサダス、アントニオ・オスカル・カルモナによる三頭政治始められるが、カベサダスとコスタ相次いで失脚し政治的野心持たないカルモナ指導者に選出される秩序回復名目実施され新聞検閲議会の解散人権抑圧といったカルモナ政策反発する一部軍人共和主義者1927年2月ポルトリスボン反乱を起こす失敗に終わる。ポルト反乱の後、700人以上の軍人市民流刑処され既存政治勢力排除した軍部独裁体制確立された。マシャド、アフォンソ・コスタ、ジョゼ・ドミンゲス・ドス・サントス、ジャイメ・コルテザン、アントニオ・セルジオらの政治家フランス亡命し共和国防衛同盟パリ同盟)を結成して国外から反政府運動支援した財政危機苦し軍事政権国際連盟借款求めたが、共和国防衛同盟働きかけ受けた国際連盟ポルトガル財政管理条件として課したため、政府要求拒絶する1928年3月大統領選出されカルモナコインブラ大学財政学教授アントニオ・サラザール財相として招聘し、経済危機解決にあたらせた。サラザール実施した増税歳出引き締めによる財政改善高い評価を受け、1929年7月にアルトゥール・イヴェンス・フェラスが首相に就任した後もサラザール現職とどまった1930年頃の世界恐慌の後、ポルトガル貿易パートナーであり、移民受け入れ先ともなっていたアメリカ合衆国ブラジルとの関係絶たれていたが、植民地相兼任していたサラザールアフリカ植民地目を向けて開発着手し利益引き出していった。救世主として国民から信任受けたサラザール国政全体指導力有するようになり、1930年7月に「すべては国家のために」を標語として政党結成禁止し、非政党組織である国民同盟結成した

※この「第一共和政、軍事政権」の解説は、「ポルトガルの歴史」の解説の一部です。
「第一共和政、軍事政権」を含む「ポルトガルの歴史」の記事については、「ポルトガルの歴史」の概要を参照ください。

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