種類・構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/13 05:54 UTC 版)
日本国内で主に使用されている製品には大きく分け6種類ある。 露出レンズ型反射膜の表面に球状レンズを装着し、光を反射させる反射材の元祖。但し、球状レンズ部に排気ガス等が付着しやすく、反射性能低下が発生するのが弱点。 封入レンズ型(エンジニア・グレード)前記露出レンズ型の欠点を解消した反射材。排気ガス等の付着による反射性能低下するのを防ぐため球状レンズの上部に樹脂(保護膜)を被せることで反射性能低下を防いでいる。但し、前記反射材と比較すると若干反射性能が劣るのが欠点。 カプセルレンズ型球状レンズと樹脂膜の間に空気の層を設け、露出レンズ型・封入レンズ型の両方の長所を生かした反射材。反射性能は封入レンズ型の4倍以上(比較色:白)ある。 プリズムレンズ型(軟質)三面体プリズム素子を用い、さまざまな角度から光が入射しても高い反射性能を持つ反射材。反射性能は封入レンズ型の30倍以上(比較色:白)。 プリズムレンズ型(硬質)上記軟質型と基本構造は同じであるが、硬質のため貼りつけて使用する物には不向きである。 カプセルプリズム型フルキューブ素子という素子を用い、反射に寄与する部分のみを集積して配置した反射材。プリズムレンズ型に比べ大幅に表面強度が増しており、引っかきに対してより強さをもたせているため耐久性が高い。また、原材料・製造・流通の過程で二酸化炭素排出量が40%削減され環境に優しい生産がされている。
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種類・構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 05:29 UTC 版)
海の波力は非常に大きく、古くより防波堤が波浪によって破壊される例は枚挙にいとまがないほどであり、防波堤の歴史は波浪との戦いの歴史でもあった。近代的な防波堤技術が開発されてから、防波堤が波浪に破壊されることは少なくなったが、安定性の高いケーソン式防波堤であっても波力によってケーソンが移動ないし崩壊する事例が発生しており、2011年に発生した東日本大震災では、釜石市の沖合いに2008年に建設された釜石港湾口防波堤が津波で破壊されている。 以下、防波堤の種類・構造を概観する。 傾斜堤 数メートル大の石材(捨石)やコンクリートブロックを海中へ投下し、台形上に成型したものをいう。台形斜面が波力を散逸させる。伝統的な防波堤の形態であるが、現代でも石材が多く産出する地域や波浪があまり強くなく水深の浅い港湾などで採用されている。 捨石によるものを捨石式傾斜堤、コンクリートブロックによるものを捨ブロック式傾斜堤と呼ぶ。 直立堤 前面が鉛直となっている堤体を直接海底に設置するものをいう。強固な海底地盤を必要とするため、設置箇所は限定される。 堤体がコンクリートブロックのものをコンクリートブロック式直立堤、ケーソンによるものをケーソン式直立堤という。 混成堤 台形上に成型された基礎捨石の上部に直立堤体を設置したものをいう。傾斜堤と直立堤を複合させた機能を持ち、安定性が高い。基礎部を大きくすれば傾斜堤的な機能が強まり、直立堤部を大きくすれば直立堤的な機能が強まり、波力に応じて多様な対応をとることができる。 直立堤部によってコンクリートブロック式混成堤、ケーソン式混成堤などと呼ばれる。ケーソン式混成堤は、安定性の高さから例えば日本では防波堤の主流となっている。 消波ブロック被覆堤 堤体前面に消波ブロックを配置すると、受ける波力を著しく軽減することができる。傾斜堤・直立堤・混成堤にかかわらず、消波ブロックで覆った堤体を消波ブロック被覆堤と呼ぶ。 このほか、ケーソンの形状によって消波ケーソン堤(ケーソンに波浪を透過できる穴が開いており、堤体への波力を軽減し、波浪を沈静させることのできる堤体)、上部斜面ケーソン堤(ケーソンの上部が傾斜し、波力を抑制できる堤体)、半円形ケーソン堤(堤体に反射して起こる反射波を抑制できる堤体)、二重スリット型ケーソン堤(円形ケーソン内部に二重の空間を有することで高い消波機能を持つ堤体)などがあり、今も新たな堤体の開発に向けた研究が進展している。 特殊な防波堤 福岡県北九州市には除籍された旧日本海軍の艦船(駆逐艦)を防波堤の基礎として用いている『軍艦防波堤』が存在する。合計三隻が基礎となり、内二隻は完全にコンクリートに埋没しているが、一隻は船体が露出している。長年風雨に晒され崩壊直前の状態だったが、近年補修され現在もその姿を止めている。 広島県呉市 安浦漁港にはコンクリート船、第二、第一武智丸が防波堤として利用されている。この船は1944年5月第二次大戦の鋼材不足を補うため、帝国海軍舞鶴海軍工廠の技術中佐であった林邦雄によって設計され、大阪の土木会社武智昭次郎によって兵庫県高砂市の塩田跡地の造船所にて建造されたもの。1944年から1945年に掛けて使用された後、1947年当時防波堤が無かった安浦漁港にて転用される。
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