生息状況と保全とは? わかりやすく解説

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生息状況と保全

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 16:21 UTC 版)

ミミナシオオトカゲ」の記事における「生息状況と保全」の解説

ミミナシオオトカゲ国際自然保護連合IUCN)による評価受けていないが、絶滅危惧種生息域が2000km2または770平方マイル以下の場合)または絶滅危惧種生息域が500km2または190平方マイル以下の場合)に該当する可能性が高いとされている。この種は通常、非常に稀であると考えられているが、見落とされやすく、1999年時点確認され記録として公表されているのはサラワク州のものだけだったカリマンタンからの記録その後確認された。地域によっては、地元人々がその存在気づいていなかったり、希少種だと考えていたりするところもあるが、一般的な地域もある。西カリマンタンのある場所では、尋ねた21人の地元住民のうち17人がその存在知っており、そのほとんどが一般的なものと考えていた。同地域の他の3つの場所では、過半数の人がその存在知っていたが、一般的だ考えていたのは半数未満だった。西カリマンタン別の場所では、長さ400m小川とそれに隣接する2つ小川を3晩かけて調査した結果19匹のミミナシオオトカゲ発見され、この大きさトカゲとしては異例の高い密度となった地元人々洗濯釣り飲み水として利用している小川これだけ密度生息しているにもかかわらず、彼らはこの種をごく稀にしか見たとがない答えたとはいえ現在のところ、ミミナシオオトカゲ比較少数の場所でしか確認されていないENDANGERED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001)) 約100体の博物館標本知られており、ほとんどの主要な自然史博物館コレクションには1体上の標本所蔵されている。これらは一般的に1960年代から1980年代、あるいはそれ以前収集されたもので、多く洪水の際にミミナシオオトカゲ流れ乗ってかかったのである1960年代から1990年代にかけて、少数ペットとして流通下に入った2012年には日本の爬虫類飼育者向けの雑誌紹介されその後数年でより多く個体が飼育下に入った2014年5月から2015年10月にかけて、アジア香港インドネシア日本マレーシア)、ヨーロッパチェコフランスドイツオランダロシアウクライナイギリス)、アメリカ合衆国で、少なくとも95匹のミミナシオオトカゲ取引登場している。野生からの採取違法で、マレーシアでは1971年ブルネイでは1978年インドネシアでは1980年から保護されている。罰則は、1600米ドル罰金1年懲役ブルネイ)、7850米ドル3年懲役マレーシア)、8600米ドル5年懲役インドネシアとなっている。また、野生個体発見した科学者中には野生動物取引業者への注意喚起となる恐れがあるとして、正確な所を提示せず、非常に大まかな説明とどめている人もいる。2015年には、インドネシア空港で8匹の個体連れた密輸業者捕まり2016年には17匹の個体連れた別の密輸業者捕まった。この取引は、非常に高い価格支えられている。日本では市場流通した当初1組300万円(25000米ドル以上)で取引されていた。その後入手しやすくなったことで価格90%以上下落したが、依然として貴重な存在である。また、他の地域でも価格大幅な下落指摘されている。他のオオトカゲ全種とは異なりミミナシオオトカゲ国際レベルでの取引制限するCITES登録されていなかった。2016年にはCITES付属書Iに載せることが提案され2017年には付属書II載ったことで一定の保護与えられた(商業目的野生個体輸出割当ゼロ)。 初め飼育下での繁殖確認されたのは、2014年の日本動物園だった。その数年後ヨーロッパいくつかの動物園繁殖プログラム開始し2017年にはオーストリアシェーンブルン動物園で、2018年にはチェコプラハ動物園ロシアモスクワ動物園繁殖した。他にも個人飼育者による繁殖報告や、飼育下で繁殖され個体販売出されているが、中には本物飼育下での繁殖事例ではないものもある。 ボルネオ島では森林アブラヤシプランテーション急速に置き換わっているため、生息地喪失深刻な脅威となっている。しかし、ミミナシオオトカゲは、アブラヤシプランテーションを含む劣化した生息地囲まれ地域でも高い密度生存することができ、また、好ましい生息地であると思われる岩石の多い川は、人間の影響比較受けない

※この「生息状況と保全」の解説は、「ミミナシオオトカゲ」の解説の一部です。
「生息状況と保全」を含む「ミミナシオオトカゲ」の記事については、「ミミナシオオトカゲ」の概要を参照ください。

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