特徴的な概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/20 16:41 UTC 版)
「21世紀の国土のグランドデザイン」の記事における「特徴的な概念」の解説
国土軸 国土軸とは、文化や生活様式を創造するための基礎的条件である気候、風土、文化蓄積、地理的特性などにおいて共通性を持つ地域の連なりからなり、国土の縦断方向に形成される軸状の圏域のこと。都市と自然のネットワークが重層的に共存し、人、物、情報の活発な交流が行われるところ。 国土軸の形成は、地方圏からは交通基盤の整備とも受け取られ、各地域から活発な国土軸の提案がなされた。太平洋ベルト地帯が「第一国土軸」とすれば、それに対する概念として「第二国土軸」が各地の自治体・団体から提唱された。 これらを踏まえ「計画」では北東国土軸、日本海国土軸、太平洋新国土軸、西日本国土軸の4つの国土軸を挙げ、その形成を目指すとしている。なお、そのカバーする領域はイメージとして示され、4つを合わせると一部の孤島(小笠原諸島等)を除く日本列島が全て網羅される。北東国土軸 中央高地から関東北部を経て、東北の太平洋側、北海道に至る地域及びその周辺地域 日本海国土軸 九州北部から本州の日本海側、北海道の日本海側に至る地域及びその周辺地域 太平洋新国土軸 沖縄から九州中南部、四国、紀伊半島を経て伊勢湾沿岸に至る地域及びその周辺地域 西日本国土軸 太平洋ベルト地帯とその周辺地域 多自然居住地域 豊かな自然に恵まれた地域であり、21世紀の国土のフロンティアとして位置づけ、都市的サービスとゆとりある居住環境を併せて享受できる自立的圏域を形成するとしている。 地域連携軸 都道府県境を越えた市町村の連携により形成される、軸状の連なりからなる地域連携のまとまり。 リノベーション 過密に伴う諸問題を抱えている大都市において、豊かな生活空間の再生や経済活力の維持を図るため、大都市空間を修復、更新すること。 リダンダンシー (Redundancy) 原義は「冗長性」、転じて「代理機能性」。国土計画上では、自然災害等による障害発生時に、一部の区間の途絶や一部施設の破壊が全体の機能破壊につながらないように、予め交通ネットワーク施設を多重化したり予備の手段が用意されている様な性質を示す。 うみ業 地域の活性化を図るために、漁業者等の地域特有の海域に関する知識を活用した釣り・潮干狩り等の遊漁、ダイビング・ヨット等の海洋性レクリエーションに係わる事業や民宿等の経営、地元産の新鮮な水産物と固有の名物料理の提供、水産物の加工・販売等の海に関わる事業を組み合わせた複合産業のこと。五全総において提唱された新しい概念の一つ。五全総の用語解説より
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