特徴的な派生形質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 12:10 UTC 版)
恐竜は単系統群と考えられており、その系統を特徴づける派生形質は非常に多い。以下に主要なものを列挙する。 (主竜類、さらに鳥頸類や恐竜形類の形質をもった上で) 後前頭骨(postfrontal)を二次的に失う。 上腕骨の三角筋稜(delto-pectoral crest)が発達する。 腸骨、恥骨、坐骨で構成された骨盤に、大腿骨がはまり込む場所である寛骨臼(かんこつきゅう)が貫通している。 仙椎を構成する骨が3個以上(ワニやトカゲなど、多くの爬虫類ではより少ないことが多い)。 脛骨前面に距骨突起が成立する。 など。 これらのいくつかは、特に二足歩行に適応した結果として生じた形質と考えられ、恐竜が、一般的に想像されるトカゲのような「爬虫類」とは異なる運動機能を持っていたことを示している。かつては、二足歩行は前肢を武器とするために進化したと考えられていたが、これには疑問点もある。
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