江戸時代以降の大名家の改易とは? わかりやすく解説

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江戸時代以降の大名家の改易

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 08:47 UTC 版)

改易」の記事における「江戸時代以降の大名家の改易」の解説

関ヶ原の戦いの戦後処理により、石田三成近江)、小西行長肥後)、宇喜多秀家備前岡山)、長宗我部盛親土佐)を始め西軍についた88大名家改易され、その上で三成行長等は斬首、秀家は遠流、盛親は蟄居となり、毛利家毛利輝元及び吉川広家毛利秀元)、上杉家上杉景勝)など5大名家大幅な減封受けた詳細は「#関ヶ原の戦いで敗れた大名家の改易・減封」を参照 大坂の陣以後戦争無くなると、世嗣断絶と幕法違反による改易主なものとなり、末期養子大名危篤になってから養子願い出ること)が禁止されていたため、多く大名家世嗣断絶により改易となった。また福島正則広島城無断修築咎められた幕法違反により改易されている。大久保忠隣本多正純のように幕府内部権力闘争敗れて改易された大名もいた。 改易に関する規定としては、『御定書百箇条』に、 御仕置仕形之事 従二前々之例一一 改易(かっこ内は割書で、縦書き右行に「大小渡、宿へ相帰し、」左行に「夫より為二立退一申候」) 但家屋敷取上家財無レ構とあり、また『諸例類纂』には、「 一 改易は、住所御構等は無レ構 御暇被レ下 平民に相成まで此名目当主竝に嫡子限り事 とある。 戦争無くなって大名家が咎により改易される場合大名自身切腹赤穂事件浅野長矩など)となることもあり、それ以外でも他の大名家などへお預けとなって厳し監視の下で蟄居させられた(松平忠直松平忠輝など)。城と領地没収となり、改易となった大名家仕えていた多く家臣も、禄を失って浪人となった切腹ではなく打首となったのは島原の乱原因作った松倉勝家のみである。 ただし、改易処分受けても後に許され大名本人または子孫や一族の者が小大名旗本取り立てられ家名存続することも少なくなかった譜代親藩中には改易処分のあとに許されて、その子孫旧知とほぼ同じ待遇復帰した例もある。唯一の例外として改易された有馬晴信の子直純は、そのまま跡を継ぐことが許された。 江戸時代初期には旧豊臣大名中心に大名廃絶政策取られたために、家康秀忠家光三代時代外様大名82家、親藩譜代大名49家が改易された。幕府改易減封によって生じた空白地を天領直轄地)にし、親藩譜代大名新たに配置して外様大名遠隔地転封するなどして幕府権力絶対優位確立していった。 しかし、改易によって大量浪人生じて社会不安つながり浪人による反乱未遂事件慶安の変)が起きたこのため幕府政策見直し4代家綱時代末期養子の禁緩和された。5代綱吉時代には廃絶政策譜代大名向けられ27家が改易された。これ以後幕藩体制確立して改易転封減少して大名固定化されるようになり、幕末至った関ヶ原の戦い以降江戸時代通じて外様大名127家、親藩譜代大名121家の計248家が改易されている。 詳細は「#江戸時代改易遭った大名」を参照 大坂の陣豊臣家滅ぼされ以後武力抵抗をした大名皆無であり、全て無抵抗で城と領地幕府明渡している。 幕末長州藩幕府軍武力抵抗して打ち勝ち長州征伐)、幕府弱体化顕になって大名への絶対的統制崩れ鳥羽・伏見の戦い以後戊辰戦争により幕藩体制終焉した。後、明治新政府により、1家(請西藩林家)が改易会津藩松平家仙台藩伊達家米沢藩上杉家など22家が減封処分受けた1871年明治4年7月2日には太政官札贋造事件福岡藩知事黒田長知免職となり、有栖川宮熾仁親王後任福岡藩知事就任したが、その直後7月14日全国一斉に廃藩置県迎えることとなった

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