江戸時代初期の人口とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 江戸時代初期の人口の意味・解説 

江戸時代初期の人口

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 14:05 UTC 版)

江戸の人口」の記事における「江戸時代初期の人口」の解説

慶長8年(1603年)に家康征夷大将軍に任ぜられると、家康は各大名江戸市街地普請命じ江戸大規模な拡張開始した。即ち神田山(現本郷台地)を切り崩し各所に濠を掘り、その土砂日比谷入江などを埋め立てた慶長13年(1608年)の江戸様子描いたとみられる慶長江戸絵図』では、江戸城武家屋敷中心に約4 km2広がっている江戸城下町様子描かれているが、町屋敷や船入場並んでいた江戸前島描かれていない慶長14年(1609年)に江戸訪れたロドリゴ・デ・ビベロ江戸の人口15万人伝えているが、同時に京の人口3040万人(本人目算では80万人以上)、大坂人口20万人記録しており、当時三都の中ではまだ一番人口が少なかった慶長17年(1612年)には江戸町割が実施され(『慶長記』)元和9年(1623年)には武家地町人が住むことが禁じられる寛永9年(1632年)の江戸様子描いた武州豊島郡江戸庄図』では、低湿地帯埋め立て城下町建設がすでに完了し江戸城下町はほぼ15 km2面積広がっている。小宮山綏介(1891年)は、『大猷院殿御実紀』に寛永11年(1634年)の江戸市中町方戸数が35419戸だと記載されていると解釈し、1戸4.2人として江戸の町方人口を約148719人と推定した。この数字はしばし江戸初期町方人口推定値として引用されるが、実際の『大猷院殿御実紀』の記述では35419戸は京洛市中庄屋戸数であり、小宮山綏介計算誤りである。『大猷院殿御実紀』には同じ年に銀5000貫目(12万枚)を、江戸市中町方配ったとの記述があり、その際20年前から土着の家には銀520年土着の家には銀3枚それ未満の家には銀2枚配ったとされる中部よし子(1967年)はこの記述から江戸市中町方戸数を3〜6万戸見積もり、1戸4.2人として126000252000人と推定した。これに徳川家家臣団の武家人口加えると江戸には約2540万人がいたことになり、江戸の人口大坂の陣荒廃から復興したばかりの大坂人口(寛文元年(1661年)の大坂三郷町方人口252446人(『開国五十年史』)で、その後人口増加率から逆算する1634年頃は人口20万人前後)と同じか、あるいはそれを上回っていたが、まだ京の人口(寛永11年(1634年)の洛中町方人口410089人(『京都御役所大概覚書』))には及ばなかったとみられる。『東めぐり』によると、寛永年中江戸町数は約300であった寛永12年(1635年)に参勤交代が始まると、新たに大名のための武家屋敷建設され武家人口のみならず、それを支え町方人口増加した明暦3年旧暦1月19日(1657年3月2日)に明暦の大火発生し多大な被害生じる。『むさしあぶみ』によると町中500余町、大名小路500余町、大名屋敷500余宇、小名宿所600余宇、江戸城60ヶ所、寺院350余宇などが焼け10万2100余人焼死者発生したとされる。また『寛明事蹟録』では、武家屋敷では大名160戸、旗本御家人608戸、町屋被害両側町400町、片町800町、戸数48000戸、家主不明町屋830戸余、焼死者37000余人としている。この年被災した町屋戸数47636戸に見舞い金支払われており、小宮山綏介被災町屋戸数町方全体の7割、1戸4.2人を仮定することで江戸の町方人口を約285814人と推定した

※この「江戸時代初期の人口」の解説は、「江戸の人口」の解説の一部です。
「江戸時代初期の人口」を含む「江戸の人口」の記事については、「江戸の人口」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「江戸時代初期の人口」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「江戸時代初期の人口」の関連用語

江戸時代初期の人口のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



江戸時代初期の人口のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの江戸の人口 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS