民生産業までとは? わかりやすく解説

民生産業まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 01:42 UTC 版)

民生産業」の記事における「民生産業まで」の解説

1935年昭和10年)- ディーゼルエンジン製造目的として埼玉県川口市日本デイゼル工業創立1926年大正15 / 昭和元年)にトラック搭載され実用化されたドイツクルップ / ユンカース特許の上対向ピストン式2サイクルディーゼルエンジンは、自動車用ディーゼルエンジンとしては世界で初め実用化され、量産され直接噴射式エンジンである。 陸軍中佐(後に初代社長であった足立竪造は、この新形式の車載可能なディーゼルエンジン将来性見出し資金集めて日本での特許権購入三菱名古屋製作所長の支援受けて国産化着手した1936年昭和11年)- 上下対向ピストン式2サイクルディーゼルエンジンの生産開始社名を採ってND型と名づけられた。 1937年昭和12年)- サンプルとしてドイツクルップからディーゼルバス取り寄せる1938年昭和13年)- ND1型直列2気筒60ps発売日本初無気直噴エンジンとなる。 1939年昭和14年)- ND1型60ps搭載トラック1号車LD3型(3.5 t積・後にTT6型に型式名変更)完成。しかし完成までの道程予想以上に厳しく経営難航した。LD3型トラック完成翌月初代社長であった足立辞任陸軍から砲弾加工中島飛行機から星型エンジンコンロッド生産等を請け負い窮状をしのぐ。 1940年昭和15年)- 戦時色が強まる中、新興財閥として伸長しつつ重工業へのシフト模索していた鐘淵紡績(のちのカネボウ)は、日本ディゼル着目して出資経営権獲得直列3気筒4,100 cc 90 psND2型を搭載したTT9型8 t積トラック直列4気筒5,400 cc 125 psのND3型とバリエーション増やし生産拡大していく。 1942年昭和17年)- 親会社鐘淵工業への社名変更合わせて鐘淵デイゼル工業社名変更エンジン名もKD型となる。大出力の直4・KD5型165 psエンジン造られる至ったが、この頃生産自体が国の統制置かれトラック用ディーゼルエンジンは、4ストローク燃焼室式のいすゞ(ヂーゼル自動車工業)系エンジン集約されたため、鐘淵ディゼルではそれ以外大出力を活かせニッチ市場への供給を図らざるを得なくなった自社ブルドーザー製造してそれに搭載したほか、船舶用としても供給された。 1945年昭和20年)- 終戦後残材鍋釜造り行って工場稼働続ける。戦前TT9トラック細々再生産準備始める。 1946年昭和21年)- 社名変更鐘淵工業戦後大幅に整理縮小され、元の鐘淵紡績戻り鐘淵デイゼル工業分離して民生産業 へと社名変更するエンジン単体産業機械用に生産開始、得意のブルドーザー生産再開したGHQから制止を受け、トラック・バス生産注力せざるを得なかった。 1949年昭和24年)- 旧中島飛行機富士産業機体製造技術駆使してモノコックボディのふじ号バス開発技術的成功を収める搭載されエンジン直列2気筒民生KD2型エンジンであったこの頃日産自動車民生対しトラック用ディーゼルエンジン供給打診当時日産車名ニッサン)の標準ガソリントラックであった180型系のシャシにKD2型を搭載し、ディーゼルトラックM180型として発売された。当時日産大型トラックは、ガソリンエンジン自社製のNT型、ディーゼルエンジン三菱重工東日本重工→三菱自動車→現・三菱ふそうトラック・バス)製を搭載していた。やがてそれは日産から大型トラックシャシを半製状態で供給民生組み立て完成車とする方向発展する

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