民生支援としてのスクランブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:23 UTC 版)
「スクランブル」の記事における「民生支援としてのスクランブル」の解説
民間航空機が緊急事態に陥った場合や、大規模災害発生時も戦闘機が緊急発進して情報収集を行なう。偵察機でないのは、戦闘機が一番早く飛び出せる態勢になっているため。大地震の場合(最大震度5弱で対応する)、夜間で「何も見えない」でも、少なくとも火災は起きていないという事が重要な情報になる。被害が確認された場合には続いて(戦闘機以上に観察能力に長けた)偵察機が出る。1985年8月の日本航空123便墜落事故では、2機のF-4EJ戦闘機が遭難機の捜索を実施し、1989年12月の中国民航機ハイジャック事件では、F-1支援戦闘機がハイジャック機を福岡空港まで誘導した。 UH-60J救難ヘリコプターとU-125A捜索機は、24時間体制で救難待機をしている。また、戦闘機部隊及び航空救難団は、大規模災害発生時等には緊急発進をして、被災地の情報収集を実施する。近年では、2016年4月の熊本地震において、築城基地のF-2A(第8航空団第6飛行隊所属)がスクランブルにより情報収集を実施した例がある。 また、輸送機部隊も、緊急輸送待機が24時間体制で維持されている。
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