楽曲の無料ダウンロード(2007年 -)
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「ザ・シャーラタンズ」の記事における「楽曲の無料ダウンロード(2007年 -)」の解説
2007年はフェスティバル出演や単発ライブを(主にヨーロッパで)精力的にこなした。再結成したザ・フーの英国公演(6月)に特別ゲストとしてライブ出演したほか、7月〜8月にはローリング・ストーンズのヨーロッパ公演にも出演。またこの頃より、ニューアルバムの曲作り、デモ録音を始め、これらのライブで新曲を数曲披露した。 バンドは2007年夏〜秋頃に、10作目となるニューアルバムのレコーディングを本格的に始めた。10月22日に29作目となるシングル「ユー・クロス・マイ・パス」をリリース。同シングルのリリースに先駆けて、9月上旬に米国ロサンゼルスでミュージック・ビデオの撮影が行われた。またバンドは、同シングルのリリースを告知する際、「ユー・クロス・マイ・パス」以降のシングルおよびニューアルバムを無料ダウンロードによりリリースすることを発表。全新曲がウェブサイトからの無料ダウンロードにより提供されることとなる。無料ダウンロードは、英ラジオ局xFMのウェブサイトを通じて行われた。11月には英3都市4公演の小ツアーを慣行した。 バンドは2008年2月上旬〜中旬に、ポルトガルを皮切りに7カ国12公演のヨーロッパツアーを行った。同ツアー直後の2月25日に、30作目となるニューシングル「Oh! Vanity」をリリース。そして3月3日に、ニューアルバム『ユー・クロス・マイ・パス』を発表。また、バンドはこの頃にブルートーンズやバズコックスらが所属するレーベル、クッキング・ヴァイナルと新たに契約を交わした。ニューアルバムのレコーディングはロサンゼルス、アイルランド、バンド所有のスタジオ「Big Mushroom」(英国チェシャー)で行われた。バンドとジェイムズ・スペンサーによる共同プロデュースで、ミックスはジーザス&メリーチェイン、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ライド、カーヴなどのプロデュースで知られているアラン・モウルダーが担当した。最新アルバムからのシングルカット曲として、5月5日に「ミスビガトゥン」をリリースし、同月12日に、無料ダウンロードで発表済みのニューアルバムをクッキング・ヴァイナルよりCD、アナログ盤でも発売した(全英39位)。CD盤には、通常版とデラックス版があり、2枚組デラックス版には最新アルバムからの楽曲のライブ音源、未発表曲、PVなどが収録されている。同月に全12公演の英国ツアーを慣行。7月14日にはシングルカット曲「ミステイクス」をリリース。また、夏に英国各地で開催された音楽フェスティバルに出演し、スコットランドのT in the Park(7月13日)、ベン&ジェリーズ・フェスティバル(7月26日)、Vフェスティバル2008(8月16日スタッフォード、8月17日チェルムスフォード)でライブを行った。 バンドは、9月から11月にかけて、ヨーロッパ、英国、ニュージーランド、オーストラリアでツアーを慣行。そして、シドニーでのライブ直後に10度目の来日を果たし、東名阪でライブを行った。 2010年5月17日、ファーストアルバム『サム・フレンドリー』のリマスター盤『Some Friendly Expanded Edition』をリリースした。これは、同アルバム発表20周年を記念して発売されたものである。2枚組の仕様で、CD2には同時期にリリースされたシングルのカップリング曲、セッション音源などが収録されている。従来のCD盤とは異なり、CD1には「ジ・オンリー・ワン・アイ・ノウ」が収録されていない。これは、90年リリース当初のアナログ盤の仕様に倣ったためである。また、同リマスター盤のリリースに合わせて、5月に英国3都市でツアーを行った。このツアーは、『サム・フレンドリー』の収録曲をすべて演奏するというもので、ほかにも初期のシングルのカップリング曲など、セカンドアルバム以降はライブで演奏していなかったレアな楽曲(「ユー・キャン・トーク・トゥ・ミー」「エヴリシング・チェンジド」「ウェイ・アップ・ゼア」 「ミー・イン・タイム」など)も演奏した。全3公演のライブ音源は、オフィシャルCDとして各公演限定1000枚でリリースされた。 バンドは7月19日にニューアルバムの先行シングル「ラヴ・イズ・エンディング」をリリースした。追って9月6日に11作目のオリジナルアルバムとなる『フー・ウィ・タッチ』を発表。プロデューサーはキリング・ジョークのユース(マーティン・グローヴァー)。9月20日にはアルバムカットのシングル「マイ・フーリッシュ・プライド」をリリースした。日米豪でのニューアルバムの発売と平行して、9月初旬に4年以上ぶりとなる北米ツアーをスタートさせたが、9月15日のフィラデルフィア公演中にブルックスがステージ上で卒倒する事件が起こる。呼吸が一時停止したと報道されたが、客としてライブ会場に居合わせた医師のインタビューによると、呼吸は止まっていなかったとのこと。現地の病院に運ばれ、命に別状はないと診断されたものの、バンドは北米ツアーの残りの日程をやむなくキャンセルした。その1週間後の9月22日、ブルックスが脳腫瘍を発症していることが報道された。そのためブルックスが手術を受け、しばらくの間療養したため、バンドは9月下旬以降に予定されていた英国、ヨーロッパ、オーストラリアなどでのツアーにおいて一時的に代替のドラマーを起用した。臨時のドラマーは、ザ・ヴァーヴのピーター・サリスベリーが務めた。ブルックスは10月23日に、UKツアー最終日のバーミンガム公演(O2アカデミー)でのアンコールに出演し、1曲のみ演奏した。12月31日には英国エディンバラのホグマネイで行われたライブでセットリスト全曲を演奏し、ライブ活動に復帰した。 2012年5月28日に5thアルバム『テリング・ストーリーズ』発売15周年を記念する2枚組エクスパンデッド・エディションをリリースした。ディスク2には、同アルバムからの全シングル4枚に収録のB面曲や別テイク、ライヴ音源が収録されている。また、同エクスパンデッド・エディションのリリースに合わせて、6月に英国4都市でツアーを行った。このツアーでは、『テリング・ストーリーズ』本編の全楽曲とB面曲数曲を中心としたセットリストが組まれた。翌年2013年5月6日には、同アルバム制作のドキュメントDVD『Mountain Picnic Blues: The Making Of Tellin' Stories』をリリースした。 2013年8月13日、ブルックスが脳腫瘍のため入院先の病院で死去した。44歳没。残されたバンドは10月18日に、複数の著名ミュージシャンを招いてブルックスを追悼するチャリティーコンサートを主催し、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催した。このコンサートではシャーラタンズによるセットリストのほか、ニュー・オーダー、マムフォード・アンド・サンズ、ザ・ヴァクシーンズ、マニック・ストリート・プリーチャーズ、ビーディ・アイのメンバーらが、カバー曲や各自のオリジナル楽曲を演奏した。同コンサートの収益金は脳腫瘍の英チャリティー団体「The Brain Tumour Charity」に寄付された。また同団体はこれをきっかけに「ザ・ジョン・ブルックス・ファンド(基金)」を設立し、バンドは現在、同団体の後援者となっている。また、これ以降、前述のドラマー、ピーター・サリスベリーがバンドのサポートメンバーとして、ライブツアー、レコーディングに参加している。 2015年1月26日、約4年ぶりの12枚目のアルバム『モダン・ネイチャー』をリリースし、全英7位を記録。 2017年5月26日、2年以上ぶりの13枚目のアルバム『ディファレント・デイズ』をリリースし、全英4位を記録。
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