東日本大震災への支援
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「ピースボート災害支援センター」の記事における「東日本大震災への支援」の解説
2011年3月、東日本大震災の甚大な被害を受けて宮城県石巻市・女川町にて支援活動を開始。発生直後から、現場へスタッフを派遣し、多くのボランティアと共に炊き出しや物資配布、避難所支援、家屋清掃など多岐に渡る支援活動を展開。継続的な支援活動を行うため一般社団法人 ピースボート災害ボランティアセンター(PBV)を設立。息の長い復旧・復興支援に携わり、2016年には地域課題に取り組む「一般社団法人 ピースボートセンターいしのまき」を設立。地元の方々と協力しながら地域振興の活動を継続した。2019年に「一般社団法人 ピースボートセンターいしのまき」は「一般社団法人 ほやほや学会」に名称変更した。また、原発事故による放射能への不安が続く福島では、子どもたちや若者を対象とした保養と国際教育プログラムなど、福島と世界をつなぐ活動を行っている。 炊き出しと物資配布 避難者への温かい食事を提供すため、炊き出しを実施。2011年6月には屋外の仮キッチンから石巻市中央に設置した「セントラル・キッチン」で調理を開始。行政や自衛隊による支援が届きにくい在宅避難者などに生活物資とともに計107,835食の食事の提供し続けた。商店の再開や避難所の閉鎖に伴い、同年10月に終了した。 避難所への支援 被災当初、石巻市本庁エリアだけで避難所は約170ヶ所存在した。場所によって受けられる物資サービスなども異なり、長期化する避難生活は非常に厳しいものだった。PBVでは、物資や炊き出しの支援のほかに、仮設風呂の運営、ダニや虫が発生した夏には布団・毛布の乾燥・除菌、網戸の設置にいたるまで、季節に合わせた幅広い活動を展開した。一部に待機所を残し、全ての避難所の閉鎖に伴い、2011年10月11日に活動を終了した。 被災家屋の清掃 津波が襲った地域では、いたる所に強烈な臭いとヘドロが入り込んでいた。ヘルメットや坊塵マスク、ヤッケなどを装備し、家具や水を含んだ重い畳を運び出し、泥だらけの家屋内の清掃を実施した。計2,141件の被災家屋清掃を実施し、被災地に駆けつけたボランティアが最も活躍した大規模な活動となった。 漁業支援 石巻市は、三陸沖に面し日本でも有数の漁場である。漁村は、津波によって壊滅的な被害を受けたことから、打ち上げられた漁具の回収作業などの漁業支援を実施した。その後、牡蠣やワカメ、ホタテの種付けから収穫、定置網のアンカーづくりまで、多岐に渡る漁業再開のための活動を行った。漁業支援を続ける中で、収穫量の落ち込みなど震災に関する問題に加え、担い手不足などの元々日本の第一次産業が抱えている問題にも直面した。そこで2012年2月から「おらほの浜体験」プログラムを開始し、ボランティアの枠を越え、漁業体験や漁師との交流、一口オーナーによる経済的な支援などを実施した。 仮設住宅への支援 石巻市の仮設住宅は最大134団地・7153戸。仮設住宅入居者に向けて生活情報や地域情報を提供するために、情報紙「仮設きずな新聞」を発行し、個別訪問によって配布した。「仮設きずな新聞」は2011年10月から2016年3月までに113号が制作され、累計で623,200部が発行された。配達地域は113団地に及ぶ。また、同時にコミュニティづくりのためのお茶会やベンチ・プランターの設置、家庭菜園を取り戻すための畑づくりなど、住民とともに行った。2016年4月からは情報紙発行・配布の活動は、「石巻復興きずな新聞舎」に引き継がれた。 地域振興への支援 コミュニティスペースづくりから取り組み、2016年4月に継続した復興支援活動と地域振興に取り組む、「一般社団法人 ピースボートセンターいしのまき」を設立。地域産業の振興や定住・交流人口の増加、漁村体験プログラム、牡蠣の販路拡大、視察研修などの活動を実施した。これらのプロジェクトを通して、石巻と女川には延べ1万人以上の人々が訪れた。2019年10月20日をもって、ピースボートセンターいしのまきは一部事業を終了し、法人名を「ほやほや学会」に変更した。「ほやほや学会」は、三陸の食卓には欠かせないほやの全国的・世界的な認知向上と販路開拓を目指し活動を実施している。 福島こどもプロジェクト 2011年の震災後、ピースボートとPBVが、国際交流の体験を通して子どもたちに“夢と健康”を届けたいと、「福島こどもプロジェクト」を立ち上げた。これまでに、100名以上の子どもたちが参加し、放射能による制約のない環境下で、のびのびと過ごし、洋上や訪れる寄港地での国際交流を通じて、自分たちの夢や可能性を大きく広げる体験となっている。
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東日本大震災への支援
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「甲賀流 (たこ焼き)」の記事における「東日本大震災への支援」の解説
毎秋「船場まつり」の一環として開かれる「東日本大震災復興支援 大船渡サンマまつり」に、おこたこ組合として参加。被災地岩手県大船渡市から直送された旬のサンマを炭火で焼き、提供を手伝うほか、お好み焼き、たこ焼きをチャリティ販売。売上金を復興支援として寄付している。
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