書き続ける作家・那須正幹とは? わかりやすく解説

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書き続ける作家・那須正幹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 17:04 UTC 版)

那須正幹」の記事における「書き続ける作家・那須正幹」の解説

発売して間もない時期から子どもたち好評だった『ズッコケ三人組シリーズ』だが、売れれば売れるほど当時児童文学取り巻大人たちから批判晒された[要出典]。1985年には関西テレビ金曜7時持っていた阪急ドラマシリーズドラマ化される(なおこのシリーズ基本的に関西関東山口県だけで放送されたが、後に他のテレビ局でも放映された。)。大人たちの間でも「子どもの活字離れの中で、物語面白さ教えてくれる」「オカルト対す批判など教育的な配慮成されている」と好意的な意見[要出典]があった一方で、『ズッコケ三人組シリーズ』は賞とまった無縁であったばかりか一部には悪書としての評価[要出典]もあった。 そうした中でも2004年12月シリーズ50巻『ズッコケ三人組卒業式』で『ズッコケ三人組シリーズ』を完結させるまでの26年間、同シリーズ絶え世に送り出し続けた一時あまりに賞に無縁な自らの作家人生を「無冠の帝王」と自称した[要出典]那須だが、1994年に『さぎ師たちの空』で路傍の石文学賞受賞。これを契機に、那須作品次第いくつかの賞輝き始め、『ズッコケ三人組シリーズ』がNHK教育テレビドラマ・愛の詩』(1999年)で放映されると、『ズッコケ三人組シリーズ』が第23回巖谷小波文芸賞受賞。さらに第40作『ズッコケ三人組バック・トゥ・ザ・フューチャー』では野間児童文芸賞受賞那須作品の遅すぎた受賞埋め合わせるかのように受賞相次いだ。こうして那須無冠の帝王返上する時期迎えたが、那須はこの受賞際し「やはり作家しつこく書き続けなければいけません。ずっと書き続けたからこそ今日があるのです」とコメントしている[要出典]。 その後、『ズッコケ三人組シリーズ』は2004年テレビ東京系アニメにもなり、同年12月にはシリーズ化当初からの約束でもあった50巻を迎えズッコケ三人組小学校卒業宅和先生教員退職をもってシリーズ完結した2004年11月現在の累計発行部数2100 部(文庫本を含む)で、これは国内児童文学シリーズとしては史上最大ミリオンセラーとなっている。 その翌2005年12月、1作限り続編として、不惑年齢40歳迎えた三人組を描くズッコケ中年三人組発表そのあとがきで「10年後には50になった三人組登場するズッコケ熟年三人組』を書きたいものだ」といったところ、ファンからは「10年待てない」という声が殺到また、シリーズ化当初からの付き合いだった編集者坂井宏先も「10年後、那須さん生きているかどうか分からないから、毎年1作ずつ書いたら」と軽口たたきながら強く勧め三人組50歳になるまでの間、毎年1歳ずつ歳をとってい設定で、ズッコケ中年三人組シリーズ化するはこびとなった。そして2015年完結した那須にとっての『ズッコケ三人組シリーズ』は完全なライフワークになっている。これと併行して2005年5月からは『衣世魔法帳』シリーズポプラ社から刊行し2008年10月までに5作が既刊となっている。 他にも、1995年発表の『絵で読む広島原爆』など、社会的テーマを持つ作品もある。原水爆禁止日本協議会主催の「原水爆禁止世界大会」での講演行なっている。 1981年川村たかし児童文学者ともに児童文学創作集団亜空間」を結成し、同タイトルである「亜空間」を季刊誌として創刊した。 執筆活動傍ら山口女子大学(現 山口県立大学)では、児童文学教えていたこともある。 2007年日本児童文学者協会第15代会長就任地方拠点にする作家会長就任初めてとなる。同協会一般社団法人となった翌月2012年5月退いた憲法問題については「私自身、9条がなければベトナム戦争などに出兵していたかもしれない。9条に守られてきたとの思いがあり、今度は9条に恩返しをしたい」「軍隊とは武装した公務員です。その銃口は、外国だけでなく、自国民に向けられることもあります改憲派はその恐ろしさ知らないんじゃないんですか」と語り護憲立場をとる。防府九条の会結成参加し、同会の代表世話人務めている。また、1997年には防府市長と土木業者の癒着事件究明する確約問題真相解明求める会」を設立し、代表世話人として住民訴訟提起して1998年当時防府市長吉井惇一を引責辞任追い込んだこともある。 私生活では二度の結婚経験しているが、芥川賞作家高樹のぶ子二度目の妻の又従姉にあたる。 現在の妻との間に二男二女、計四人の子供がいる。 2021年7月16日山口県防府市自宅倒れ病院救急搬送されたが肺気腫のため、同月22日死去した79歳没。

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