日本協会(JBA)との関係正常化
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「日本プロバスケットボールリーグ」の記事における「日本協会(JBA)との関係正常化」の解説
「日本バスケットボール協会#トラブル」も参照 bjリーグは日本協会(JBA)から2チームが脱退して発足されたプロリーグである。トヨタやアイシンなど、JBLチームの一部はbjの選手と一切接触してはいけないという規律もあったという。また、トップ選手の一部は、たとえそれまで付き合いがあったとしても、一切の交流を断絶し、手紙やメールへの返信はおろか、年賀状すら受け取りを拒否して送り返すという行動もとっていたらしい。さらに、青山学院大など一部名門大学ではbjリーグのトライアウトを受けた選手に除籍処分を下す方針も打ち出していたという。 ところが、2006年バスケットボール世界選手権に端を発したJBAの混乱が続いた事により、2008年に反bjリーグの姿勢を取っていた多くの役員が辞任。新執行部に刷新されてからはbjリーグとの関係正常化に対して前向きな姿勢を見せているが、解決するべき問題はまだ少なくない。しかし、大分国体には大分と福岡から選手を派遣しており、関係正常化へ少なくとも前進したと見られる。また、日本協会傘下の日本バスケットボールリーグ(JBL)の民秋史也理事長より、bjリーグとの提携を模索中であることが明らかにされた。チーム運営や外国人登録などハードルは多いものの、bjとJBLの間での交流戦やオールスター開催などが構想として練られており、11月12日に検討委員会が設置された。bjリーグの河内敏光コミッショナーは「JBLに転籍したいチームがあればJBLへの転籍を認める」と発言しているが、bjリーグのチームがJBLに転籍したケースはなく、逆にオーエスジーフェニックスが浜松・東三河フェニックスとチーム名を変更してbjリーグに転籍している。(2013年秋のナショナルバスケットボールリーグ (NBL)発足に際しては千葉ジェッツがbjリーグからNBLに参加した。)また、浜松・東三河フェニックスの中村和雄ヘッドコーチは「bjリーグから日本代表が選ばれないのはおかしい」と発言している。 2008年以降、全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(ウィンターカップ)ゲスト解説にbjリーグ現役選手を招いたり、2009年のフジテレビ月9ドラマ「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」にJBL・bjリーグ双方の選手が出演することになるなど、一連の協力関係が築かれている。2009年10月にはbjリーグ所属球団と選手の協会登録を認める方向が確認され、早ければ2010年アジア競技大会でbjリーグ選手からの日本代表の誕生や2011年オールジャパンのbjリーグ球団参加の可能性が出ることになった。2009-10シーズン開始を前に、bjリーグのチームの主力選手がJBLに移籍する傾向も見られる。2010年3月、bjリーグは正式にJBA理事会より承認され、チームと選手のJBAへの加盟手続きが進められることとなった。2009-10シーズンより京都バスケットボール協会から主催試合の協賛を受けている京都ハンナリーズなど、チーム所在地の地方協会と主催試合やイベントの開催などで協力関係を築いているbjリーグチームは多数存在する。 2013年12月、国際バスケットボール連盟(FIBA)がJBAに対し、国内統治能力(ガバナンス)の欠如を指摘し、改革を求めた際、その指摘に含まれる問題の一つとして国内リーグ構造がピラミッド構造になっておらずbjリーグとNBL二つのリーグが並存状態になっていることあげ、すべての問題の解決期限を2014年10月末と定めた。こうした勧告がなされたのは、JBAは2020年東京夏季オリンピックの開催に際して、選手強化の一環として2016年度をめどとして、bjリーグとNBLとの1部リーグ統合を目指していたが、JBAと両リーグの3者による議論が進展しなかったためである。また、bjリーグはJBAの認定リーグではあるものの、実質はJBAの指揮監督下にない独立したリーグであり、加えて国際大会の競技ルールに準拠しておらず、FIBAの定款・内規に違反していた。 このリーグ統合問題を含むJBA内部の自主改革協議のため、bjリーグからはコミッショナーの河内がJBA理事に就任して会合に参加したが、各方面からの反発により協議は進展しなかったため、結局FIBAが設定した期限の2014年10月末までに問題を解決することはできず、11月26日にJBAはFIBAからFIBA会員資格停止を受けた。これによりカテゴリーを問わず日本のチームは夏季オリンピックや世界選手権やそれらに付随する予選会などを含むすべての国際大会に出場できない事態となった。 FIBAはJBAによる自主改革は不可能と判断し、日本サッカー協会名誉顧問の川淵三郎をチェアマンに据えた改革チーム「JAPAN 2024 TASK FORCE」を発足させ、統合問題への直接介入に乗り出した。TASK FORCEでの幾度の協議を経て、新統合トップリーグ・ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(通称はBリーグ)の発足が決定。2016年9月に開幕した。
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