日本勢の挑戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 14:53 UTC 版)
「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」の記事における「日本勢の挑戦」の解説
1988年 日本人の初挑戦の年。この年以降、スズキの田嶋伸博の他、日本のダートトライアルやWRCにスポット参戦するラリーストが、プライベートエントリーで挑戦している。 田嶋は現地でレンタルしたマツダ・ファミリアで完走した。また、プロダクション(市販車)GTラリークラスに国政久郎がトヨタ・セリカ・GT-FOURでエントリー。結果は中盤のコーナリングミスでリアセクションをヒットして横転し、DNFであった。 他にも奥平紳一郎がスバル・ジャスティ、横瀬友則はスバル・レオーネで参戦し、奥平紳一郎スバル・ジャスティは、14分01秒のタイムで、オープンラリークラス5位であった。 1989年 アンリミテッドクラスにスバル・アルシオーネが小関典幸の手により参戦[要検証 – ノート]。14分25秒09と3位のタイムを叩きだし、ルーキー賞を獲得した。横瀬友則もアルシオーネで挑むが、結果は15分27秒01とクラス4位。なお、小関のチームからは他にもスバル・レックスのスーパーチャージャー仕様が参戦していた。 1997年 二輪部門のオープンプロクラスに三木修治が日本人で初参戦し、14分30秒で12位。 1998年 ニスモ400Rがクラスチャンピオンを獲得。 二輪オープンプロクラスに三木修治が参戦。予選2位。決勝転倒リタイア。意識不明の重体であったが、病院にて回復した。 1999年 ホンダがEV PLUSを後輪駆動に改造し、ニッケル水素電池を搭載したレース専用の電気自動車・1997 Honda EV PLUS Type Rで挑戦し、Teruo Sugitaのドライブで電気自動車のコースレコードとなる15分19秒91を記録。 2007年 ケン・グシ(具志健士郎)がパイクスピーク・オープンクラスに参加したがリタイヤ。 2009年 俳優の哀川翔がMEN’S TENORAS with Show Aikawa RALLY TEAMとしてフォード・フィエスタSTでオープンクラスに参加し、15分34秒808を記録。 同年から横浜ゴムがチーム・ヨコハマ・EV チャレンジとしてドライバーに塙郁夫を起用し、オリジナルのEVレーシングカーで挑戦している。初挑戦の2009年は、前後に2台のモーターを配置した4WDのEV Racing Buggy ER-01で14分50秒754を記録。 2010年 チーム・ヨコハマ・EV チャレンジが、インダクションモーターとリチウムイオン電池を搭載した後輪駆動のEV、Sports Concept HER-02で挑戦、13分17秒57で電気自動車のコースレコードを更新。2011年も引き続きHER-02で参戦しコースレコードを更新、12分20秒084を記録。 2011年 吉岡稔記がタイムアタック2WDクラスに日産・シルビアで参加し、11分33秒734を記録した。 2012年 レクサスIS-F CCS-Rコンセプトで参加し11分36秒175を記録した。 吉岡稔記が前年に引き続き参加、10分20秒774を記録。 哀川翔の率いるShow Aikawa World Rally TeamがTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)が開発したTMG EV P002で参戦し、奴田原文雄のドライブで10分15秒380を記録、電気自動車のコースレコードを更新。 三菱自動車がベッキー・ゴードンのドライブする北米仕様のi-MiEVと、レーシングカーとして開発された増岡浩のドライブするi-MiEV Evolutionで参戦し、ゴードンが15分10秒557、増岡が10分30秒850を記録。 チーム・ヨコハマ・EV チャレンジが引き続きHER-02で参戦、11分58秒974で自己のタイムを更新する。 相澤剛がサイオン・tCで参加し、12分08秒606を記録。 2014年 東京の空冷カワサキZチューニングショップ、BLUE THUNDERSから新井泰緒(マシンはKawasaki Z1000MKII)、高野昌浩(同じくKawasaki Z1)がPikes Peak Challenge- UTV/Exhibitionに参戦し、新井がクラス2位、総合53位、高野がクラス3位、総合65位。 マン島TTのTTZEROクラスに参戦していた愛知県一宮市のTEAM MIRAIがこの年より新設された電動バイククラスに参戦、ライダー兼代表の岸本ヨシヒロが出場するが決勝で転倒、コース復帰し完走。クラス2位、総合103位。 2015年 前年に続きチームBLUE THUNDERSが参戦、新井泰緒がKawasaki Z1000MKIIで11分18秒667を記録、クラス2位、総合37位。 前年に続きTEAM MIRAIがマシンをフルモデルチェンジして参戦、岸本ヨシヒロが韋駄天ZERO (idaten-zero) で10分58秒861を記録、クラス優勝。総合29位、二輪13位。 本田技術研究所が開発した「Honda Electric SH-AWD with Precision All-Wheel Steer」を山野哲也がドライブ。記録は10分23秒829で総合11位、エキシビションクラス優勝。 2016年 前年同様、本田技術研究所が開発した「4-Motor EV Concept」を山野哲也がドライブ。記録は9分06秒015で総合3位、エレクトリック・モディファイドクラス2位。日本人最速記録を樹立。 2020年 二人の日本人が参加。アメリカ在住のフォーミュラードリフトドライバー吉原大二郎がトヨタ86GTでアンリミテッドクラスに参戦、10分05秒006を記録しクラス1位。小林昭雄がポルシェ911GT3でパイクスピークオープンクラス参戦、11分52秒010記録しクラス6位。
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