日月館の住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 17:09 UTC 版)
日月 明日(たちもり あした) 主人公。日月館の現管理人。16歳。3年前に両親を事故で亡くしている。 ノイ達が日月館に越してきた事で様々な出来事に振り回される。主人公なのになぜかあまり目立たないキャラクターだが、正義感が強く、仲間を守ろうとする気持ちは強い。掃除が得意で、毎日のように日月館のあらゆる箇所を掃除しているが、ノイ達の戦闘で度々破壊され嘆いている。日月館ではツッコミ役をしているが、現実的なボケをする嘲には「ツッコミづらいなぁ…」と発言している。 仲間を思う気持ちから怪異に立ち向かったり、四十九院への怒りから千疋の九字結界を破り四十九院の力に拮抗したりするなど、力強い一面を見せるものの、基本的には戦闘力は無い。住人からは「才能がない」と言われており、明日自身も自分がノイを守る力を持たないことに深く悩んでいる。だが実際には四十九院 夜路に力を封印されていた為、日月の剣が顕現できなくなっていた。 当初はノイたちが日月館で暮らすことを拒んだが、一度認めて以降はためらいなくノイたちを「家族」と呼ぶようになった。他人を許容する能力に長けており、自分を襲い傷つけたものでさえも許して受け入れてしまう。 女性に対して奥手のようで、呼乃花の水着姿から目が離せなくなることがあったりするがノイと呼乃花がどれだけ迫っても関係が全く進展していない。 ノイクローネ・フェルスティン・フォン・フォーゲルヴァイデ 本作のヒロイン。 赤い目をした金髪の少女で『災厄の凶つなる光』と呼ばれる伝説級の吸血鬼。普段はまわりから「ノイ」と呼ばれている。 いつも自信満々で物怖じしないが実は寂しがり。幼児体形で貧乳であることを気にしている。「のじゃ」が語尾につく。 唯一の和室である1号室を使っているが、狭いといって壁をぶちぬいてしまっている。 ノイが居る場所にはその強大な魔力に惹かれて「怪異」が集まってくる。自ら編み出した、半霧状態でダメージを拡散し攻撃時の一瞬のみ実体化して魔力を叩き込む、”血風霧戦(ニーベル・ファウスト)”による近接戦闘によって怪異と戦う。 日月の一族とは大正時代から関わりがあり、明寿により本来の力は封印されたままになっている。日月の血を飲むことで封印された力が解放され星崩しの怪異『不死王(ノスフェラトゥ)』に戻るが、それにより総てを破壊したいという衝動を抑えられなくなってしまうため、血を飲むことは拒んでいる。 明日に家族として受け入れられたことで再び心の安らぎを得るが、同時に自らの力が明日を含めた自分の家族を不幸にする危険を常に抱えていることに深く苦悩している。 梔子 嘲(くちなし せせら) ノイの眷属で妖怪”貳口女(ふたくちおんな)” 常にみつあみのメイド姿で、日月館の家事全般は嘲が担当しており、明日からも「嘲が居なかったら家は回んないな」と言われているほど信頼されている。ヘビースモーカーで常に煙草をくわえている。 普段はセクハラ発言が多く明日やノイをけしかけて楽しむことが多いが、包容力があり常に家族を優しく見守っている存在。語尾に「っス」がつく。 明確な描写はないが、2号室を使用している模様。 ほぼ無限に伸びるみつあみを様々な攻撃や防御などに利用することが出来る。また、鬼撃病をヒントにして全方位殲滅攻撃”曼珠沙華(クラスターアマリリス)”を編み出した。戦闘では常に冷静で、相手の裏をかいて勝負を決めることが多い。 大正時代に関東大震災で主をなくしてさまよい、ノイと出会い眷族となる。主に対しては絶対服従であり、主の命令が眷属の喜びだと考えていたが、ノイと過ごす時間の中で自分の価値観が変化していたことを恋神業火との戦いで気づく。 御手洗 花子(みたらい はなこ) ノイの眷属で幽霊”トイレの花子さん” おかっぱの幼女で、ノイを「お姉さま」と慕う。独占欲が強く、ノイが明日と仲良くしていると激しく嫉妬する。 ノイに対するストーカー的行為により置いてきぼりを食らったため、遅れて日月館に現れた。そのままなし崩し的に三号室及び三号室横のトイレを占有している。 超小型ブラックホールの集合体”空間跳躍の御手(タキオン・グッズ)”を使い、次元転移や攻撃を行う。使用する際は巨大な黒い手が現れる。”空間跳躍の御手”の一撃はノイの”血風霧戦”を圧倒するほどの威力を持つが、そのコントロールには膨大なエネルギーを使い、また小さく高速で移動するような相手とは相性が悪い。 千疋 真備(せんびき まきび) 年齢不詳の人間。癖っ毛で長身。体中に無数の傷がある。陰陽道に通じており、高度な結界や式神を駆使する。 明日をからかうのが好きでよくちょっかいをかけている。明確な描写はないが、4号室を使用している模様。 子供の頃、親に捨てられたが、日月 明寿と出会い、日月館の住人となる。その後、死を目の前にした明寿からノイのことを託された。日月館に来る前も、式神を与えるなど時々ノイとは接触していたらしい。 ノイと明日の事を気にかけてはいるようだが、四十九院と接触したり、狗会と接触したりと行動に謎が多かった。9巻にて謎は解けていく。 めんどくさいから十年分の家賃を払うと言って、初日に600万ほどの札束を明日に渡している。
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