播種性血管内凝固症候群
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播種性血管内凝固症候群(はしゅせい けっかんない ぎょうこ しょうこうぐん、英: disseminated intravascular coagulation, DIC)は、本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、全身の血管内で無秩序に起こる症候群である。早期診断と早期治療が求められる重篤な状態で、治療が遅れれば死に至ることも少なくない。汎発性血管内凝固症候群(はんぱつせい- )とも言う。また、こうした全身で無秩序に起こる血液凝固が血小板を消耗することにより出血箇所での血液凝固が阻害されることを、消費性凝固障害(しょうひせい ぎょうこ しょうがい、英: consumption coagulopathy)と言う。
- ^ 沢本圭悟、文屋尚史、米田斉史 ほか、「岩盤浴入浴中に3度熱中症を発症した1例」『日本救急医学会雑誌』 2009年 20巻 4号 p.221-225, doi:10.3893/jjaam.20.221, 日本救急医学会
- 1 播種性血管内凝固症候群とは
- 2 播種性血管内凝固症候群の概要
- 3 病態
- 4 出典
播種性血管内凝固 (DIC)
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「肺炎レンサ球菌」の記事における「播種性血管内凝固 (DIC)」の解説
肺炎球菌に限らず敗血症の合併症として重要。血液中の凝固因子が消費されるため、「凝固」という名を冠しているが症状は出血傾向である。血管内に微小血栓を作り、その微小血栓が各種臓器に塞栓症状をきたすと考えられている。結果、DICの状態が続くと多臓器不全に陥る。治療としては、蛋白分解酵素阻害薬(メシル酸ガベキサートなど)の投与、凝固因子の補充(新鮮凍結血漿輸血)などがある。
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